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ジャーナリスト 田原総一朗ブックキュレータージャーナリスト 田原総一朗

10年後、20年後の世界、そして日本を考えるための本

僕は今年4月に88歳になる超高齢者です。だから敢えて10年後、20年後の世界、そして日本を考えるための本を提示しました。

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  • テクノロジーが発展する事は世界中の人々をより豊かに幸せにすると捉えて良いものか。ただ、技術を加速させていくならば、待っているのは”サイバー独裁”あるいは、”デジタル封建主義”で、普遍的人権や自由、平等が否定される”人間の終焉”になるのではないか。そうならない為にどうすべきかを、世界の最高峰の知性達が示した書である。

  • 水野和夫氏がこの本を書いたのは2016年で、2014年には「資本主義の終焉と歴史の危機」という本を書いている。近代において支配的な概念が、ベーコンの言う”進歩”と、デカルトの言う”合理性”であった。そして、それは”成長”を前提にしているのだが、それが不可能になった、と言うのである。当時は、水野理論には批判が極めて強かったのだが、現在ではそれを前提として、どうすべきかと考えざるを得なくなっている。

  • 昭和16年に陸軍大臣・東條秀樹の意を受けて研究者達が日米戦争についての展開、そして結末を構築した。日本は資源がないので、米国と戦っても勝てる見込みはないというのである。だが、東條陸相は「実は日露戦争もそれほど勝てる可能性はなかった、だが戦争と言うものは戦ってみなくては実際のところはわからない、運というものもある、だから対米戦争を戦ってみないとどうなるかわからないはずだ」と答えた。結局、対米戦争に突入したのである。そして敗退した。

  • 僕がこの本を選んだのは、太平洋戦争を知る最後の世代だからである。当時の日本人で、米国と戦って勝てると思っていた者は、昭和天皇をはじめ一人もいなかった。それにも関わらずなぜ負けると決まっている戦争に突入してしまったのか。実はこの時、メディアの殆ど、国民の多くが、なんと戦争に反対していなかったのである。なぜそういう事になったのか。この本はその経緯を細やかに論じている。

  • 最後は僕の著作だが、現在87歳でなんとか健康で、人に会うという好きな事を仕事として続けさせてもらっている。有難い限りだ。歳をとると記憶力が落ち、滑舌も悪くなる。だが、敗戦と朝鮮戦争によって二度も教師やマスメディアの言うことが180度変わった経験からジャーナリストを志したので、ともかく政治でも経済でも先端技術の分野でも、必ず一次情報源に直接当たって確かめる事を今も実行している。社会のために多少なりとも貢献できているのではないか、という思いが生きがいになっている。

ジャーナリスト 田原総一朗

ブックキュレーター

ジャーナリスト 田原総一朗

1934(昭和9)年、滋賀県生まれ。1960年、早稲田大学卒業後、岩波映画製作所に入社。1963年、東京12チャンネル(現・テレビ東京)に開局の準備段階から入社。1977年、フリーに。テレビ朝日系「朝まで生テレビ! 」「サンデープロジェクト」でテレビジャーナリズムの新しい地平を拓く。1998年、戦後の放送ジャーナリスト1人を選ぶ城戸又一賞を受賞。早稲田大学特命教授と「大隈塾」塾頭を務めた(2017年3月まで)。「朝まで生テレビ! 」(テレビ朝日系)、「激論! クロスファイア」(BS朝日)の司会をはじめ、テレビ・ラジオの出演多数。

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