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honto+インタビュー vol.1 川上未映子

注目作家に最新作やおすすめの本などを聞く『honto+インタビュー』。不定期で随時更新予定!

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おススメ本 その2

いつだったか、わたしだって孤独で一生懸命でぎりぎりな、そんな恋愛をしたことあったような気がする……けどでもあれって気のせいだったのかな……って遠い目でちょっとどきどきしながら読みたい本!

< 川上未映子さんのおススメPOINT! >
いいですよね、恋愛……って言いながら、思ってたより「恋愛小説」を読んでこなかったんだなあということを再認識したりも。でも、ここにあげた3冊は、恋愛における最大瞬間風速とか降雨量とか、多くの点で相当極まっている作品ばかりだと思います。しかも物語だけではなく、恋愛を、それにまつわる様々なことを、どのように書くことが可能なのか──つまり小説という形でしかふれることのできない「恋愛」が、ここにはあります。わたしは三島由紀夫の全体的にいい読者じゃないと思うんだけれど、「春の雪」は最高の恋愛小説だと思います。ううむ。
  • 話の終わり

    話の終わり

    リディア・デイヴィス(著)、岸本 佐知子(訳)

    出版社:作品社

    年下の男との失われた愛の記憶を呼びさまし、それを小説に綴ろうとする女の情念を精緻きわまりない文章で描く。「アメリカ文学の静かな巨人」による傑作。

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  • 初夜

    初夜

    イアン・マキューアン(著)、村松 潔(訳)

    出版社:新潮社

    結婚式を終え、初夜の興奮と歓喜。そしてこみ上げる不安。二人の運命を決定的に変えた一夜の一部始終を、細密画のような鮮明さで描き出す、優美で残酷な、異色の恋愛小説。

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  • 春の雪 改版 (新潮文庫 豊饒の海)

    春の雪 改版 (新潮文庫 豊饒の海)

    三島由紀夫(著)

    出版社:新潮社

    維新の功臣を祖父にもつ侯爵家の若き嫡子松枝清顕と、伯爵家の美貌の令嬢綾倉聡子のついに結ばれることのない恋。矜り高い青年が、〈禁じられた恋〉に生命を賭して求めたものは何であったか?

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妊婦時代。少女でも、女でも、母でもましてや祖母でもない、わけのわからない状態になってしまっているときに真っ青になるほど膝を打ちつづけて読みたい本!

< 川上未映子さんのおススメPOINT! >
妊娠&出産&育児の当たりまえをべりっとはがして、「一回きりの、このできごと」を見逃さずに、世間の常識に、新しい角度をどんどんつけてゆく本です。でも、くりかえし読んでると、「……なぜこの大事な本をわたしが何度も読んでるんだ……わたしより、もっと読まねばならない人間がいるじゃないか───!そう、すぐ隣に────!」って、ちょっと発狂しそうになるんですよね。そう、これは出産育児にかかわる、かかわるかもしれない、すべての男女必読の本だと思います。とくに、産後の女性の性欲にまつわるあれこれや、タブーについての踏み込みかたは、ほかに類をみないです。本気です。これこそ男性が読むべきなのにな。でもなかなか、こういう種類の本気の本って、男性って読まないよね。熟年離婚したくないなら&ほんとうのこととその対策が書いてあるから、どうか読んでほしいと切に願っています。

ママだって、人間

ママだって、人間

田房永子(著)

出版社:河出書房新社

あふれ出るこの想い、〈母性〉じゃなくてもいいですか!?妊婦のセックスから、産後ママのバトルまで、タブーなし、修正なし、待ったなしの、一線を超えた出産育児コミックエッセイ。「妊娠したら性欲は二の次」「陣痛は痛い」「育児は大変」「母乳が一番」……すごくよく聞くフレーズだけど、実際に妊婦&ママになってみると違和感だらけ!これって一体どういうこと?32歳A型の新米ママ・エイコは今日もいちいち立ち止まる!

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【最新作】『きみは赤ちゃん』

きみは赤ちゃん

妊娠・出産・育児は、想像を超える爆笑と涙の連続だ!!

きみは赤ちゃん

川上未映子(著)

出版社:文芸春秋

35歳ではじめての出産。それは試練の始まりだった!
芥川賞作家の川上未映子さんは、2011年にやはり芥川賞作家の阿部和重さんと結婚、翌年、男児を出産しました。つわり、マタニティー・ブルー、出生前検査を受けるべきかどうか、心とからだに訪れる激しい変化、そして分娩の壮絶な苦しみ……妊婦が経験する出産という大事業の一部始終が、作家ならではの観察眼で克明に描かれます。時にユーモラスに、時に知的に、子供をもつということの意味を問いかけます。
さらに出産後の、ホルモンバランスの崩れによる産後クライシス、仕事と育児の両立、夫婦間の考えの違いからくる衝突、たえまない病気との闘い、卒乳の時期などなど、子育てをする家族なら誰もが見舞われるトラブルにどう対処したかも、読みどころです。
これから生む人、すでに生んだ人、そして生もうかどうか迷っている人とその家族に贈る、号泣と爆笑の出産・育児エッセイ!

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著者プロフィール

川上未映子(かわかみ・みえこ)

  • 1976年、大阪府生まれ。
  • 2007年、デビュー小説『わたくし率 イン 歯ー、または世界』(講談社)が芥川龍之介賞候補に。早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。
  • 2008年、小説『乳と卵』(文藝春秋)で第138回芥川賞を受賞。
  • 2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』(青土社)で中原中也賞受賞。
  • 小説『ヘヴン』(講談社)で芸術選奨文部科学大臣新人賞、紫式部文学賞受賞。初出演の映画『パンドラの匣』でキネマ旬報新人女優賞を受賞。

著書に『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(講談社)、『ぜんぶの後に残るもの』(新潮社)、『すべて真夜中の恋人たち』(講談社)など。

【お知らせ】

次回の『honto+インタビュー』は、阿部和重さんです。
最新作の伊坂幸太郎さんとの合作『キャプテンサンダーボルト』についてお話をうかがいました!
11月6日(木)公開予定。お楽しみに!!

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