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- honto+インタビュー特集【川上未映子】おすすめの本その1
注目作家に最新作やおすすめの本などを聞く『honto+インタビュー』。不定期で随時更新予定!
このつわりが終わったら、いっそ小説『スプートニクの恋人』(村上春樹・著/講談社)の冒頭みたいな勢いで竜巻よろしくそこらじゅうにあるおいしいものぜんぶ食べ尽くしたる……!と心の鼻息を荒くして読みたい本!
- < 川上未映子さんのおススメPOINT! >
- つわりが終わってから到来した怒濤の食欲に飲み込まれながら、スーパーで、通販で、ベッドで、道端で、あの日々は本当にもう食べ物のことしか考えられない毎日でした。育児しながらの今も、どれも脳にちょくせつ電極でも突き刺したみたいに食欲と食へのテンションをあげてくれる、そして食べものと食べることについて丁寧に愛情いっぱいに書かれた本です。ぜんぶ持ってこーい!と言いたくなること必至です。
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パンケーキ・ノート おいしいパンケーキ案内100
トミヤマ ユキコ (著)
出版社:リトル・モア
お店紹介ほか、作って楽しいミックス粉、読んでいるだけでお腹が鳴る関連書など、パンケーキにまつわる様々な情報を収録。
赤ちゃんがどうしても眠ってくれず、目の回りにムール貝をくっつけたような顔になってるけどそんなときだからこそ白目になりながらもなんとかして読んで眠ったつもりになりたい本!
- < 川上未映子さんのおススメPOINT! >
- とにかくわたしは眠りたかった。あまりに眠くてしんどくて、歩いていてふつうに角をまがるだけで「よいしょ……」と声がでるようなぐあいで、隣にいた夫もそのときばかりは「そうか、産後は角をまがるだけでそういうことになるんだ……これは極まってるな……」と感じ入ったらしいです。あと、不眠ゾンビと化していたので、ぼーっとして、道ですれ違う人たちの顔をみると、「あ、あの人は何時間眠ったんだろう……顔色いいな」「あの人は、は、8時間とかかな……ふっくらしてるな」と、もう、それしか考えられないあんばいでした。この4冊に登場する様々な眠りにふれて、ああ眠りにも色々あるんだな、って眠りをいったん客観視することで自分の睡眠不足を別次元において乗り切ったような気がする。なむなむ。
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赤ちゃんがピタリ泣きやむ魔法のスイッチ
ハーヴェイ・カープ (著), 仁志田 博司 (監修), 土屋 京子 (訳)
出版社:講談社
泣き虫赤ちゃんがあっという間にごきげんに。新米パパ・ママがすぐに育児の達人になれる方法を人気の小児科医がやさしく教えます。
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ユリシーズ 3
ジェイムズ・ジョイス (著), 丸谷 才一 (訳), 永川 玲二 (訳), 高松 雄一 (訳)
出版社:集英社
男とひとりの女の一日の出来事を描いた「ユリシーズ」。深夜、二人はブルームの家に向う――。
妊娠・出産・育児は、想像を超える爆笑と涙の連続だ!!
きみは赤ちゃん
川上未映子(著)
出版社:文芸春秋
35歳ではじめての出産。それは試練の始まりだった!
芥川賞作家の川上未映子さんは、2011年にやはり芥川賞作家の阿部和重さんと結婚、翌年、男児を出産しました。つわり、マタニティー・ブルー、出生前検査を受けるべきかどうか、心とからだに訪れる激しい変化、そして分娩の壮絶な苦しみ……妊婦が経験する出産という大事業の一部始終が、作家ならではの観察眼で克明に描かれます。時にユーモラスに、時に知的に、子供をもつということの意味を問いかけます。
さらに出産後の、ホルモンバランスの崩れによる産後クライシス、仕事と育児の両立、夫婦間の考えの違いからくる衝突、たえまない病気との闘い、卒乳の時期などなど、子育てをする家族なら誰もが見舞われるトラブルにどう対処したかも、読みどころです。
これから生む人、すでに生んだ人、そして生もうかどうか迷っている人とその家族に贈る、号泣と爆笑の出産・育児エッセイ!
川上未映子(かわかみ・みえこ)
- 1976年、大阪府生まれ。
- 2007年、デビュー小説『わたくし率 イン 歯ー、または世界』(講談社)が芥川龍之介賞候補に。早稲田大学坪内逍遥大賞奨励賞受賞。
- 2008年、小説『乳と卵』(文藝春秋)で第138回芥川賞を受賞。
- 2009年、詩集『先端で、さすわ さされるわ そらええわ』(青土社)で中原中也賞受賞。
- 小説『ヘヴン』(講談社)で芸術選奨文部科学大臣新人賞、紫式部文学賞受賞。初出演の映画『パンドラの匣』でキネマ旬報新人女優賞を受賞。
著書に『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』(講談社)、『ぜんぶの後に残るもの』(新潮社)、『すべて真夜中の恋人たち』(講談社)など。
次回の『honto+インタビュー』は、阿部和重さんです。
最新作の伊坂幸太郎さんとの合作『キャプテンサンダーボルト』についてお話をうかがいました!
11月6日(木)公開予定。お楽しみに!!