目次
在宅医療の職分
- 杉山昂
-
はじめに
第一章 ベッドが足りない、医師もいない、家族の負担は増すばかり……
地域における高齢者医療はもはや非常事態
医療需給バランスの崩れで高齢者が犠牲に
退院後も高齢者を悩ませる通院負担
縦割り医療ゆえのムダや重複が問題の外来医療
外来の「できているはず」「やっているはず」が患者を苦しめる
通院困難になると、医療とのつながりが断たれてしまう
「介護施設で誤嚥」から分かったこと
「住み慣れた場所で、穏やかに」が叶わない現実
第二章 これからの高齢者医療は在宅医療が担っていく
在宅医は超高齢社会に突入した日本の救世主
医療を必要とする高齢者の受け皿に
在宅医療の充実は国を挙げての取り組み
在宅医療のニーズは高まる一方
在宅医療機関の種類
再入院の多さに疑問をもち、在宅の道へ
開業支援を受けるとき、最終的な責任は自分にあるという意識をもつ
場所選びのカギは医療ニーズと利便性
スタッフは知り合いからが安心
設備や機器はコンパクトに 車は必須
24時間365日のハードルは工夫次第で下げられる
コロナ禍で不安定となった集患
ビジョンをもつことが大事
海外の在宅医療事情
総合診療の視点は在宅医療に必須
在宅医療に向いている人、いない人
在宅医療の担い手はまだまだ少ないのが現状
第三章 患者の「最期まで自分らしく」を叶える仕事
高齢者それぞれの尊厳を守る“在宅医の使命”
尊厳ある最期を看取るために
不審死から在宅患者を守る
書面で共有することの意味
終末期の話し合い「ACP」が施設基準に
最期まで生活を楽しめる工夫を
普段どおりが心を癒やす
心変わりを受け入れる
家族のケアも担う在宅医療
時には、緩和ケア病棟や施設を勧めることも
「選択肢よりも、最適解」が家族を楽にする
看取りは、家族で過ごす時間を大切に
悔いなき看取りの経験こそが、最良のグリーフケアに
第四章 多職種と連携して患者を支える仕事
在宅医は地域包括ケアシステムを指揮するリーダー役
在宅医療は個人プレーでは成り立たない
積極的なコミュニケーションが、メンバーをつなぐ
在宅医は、多職種連携のチームリーダー
連携は、在宅医療開始前から始まる
訪問看護師は在宅医療の中心的役割
訪問薬局との連携で服薬支援
ケアマネジャーは医療・介護連携の要
ヘルパーとの連携は互いの業務理解がカギ
その他の職種や医療機関との連携
クラウドを利用した連携の工夫
地域の健康増進への取り組みも
第五章 最新の医学的知見とテクノロジーを駆使し、日々成長し続ける
在宅医は幅広い知識や経験を備えたジェネラリスト
医療者に必要な視点を多角的、実践的に学べる
医療の質を高める「寄り添うコミュニケーション」が身につく
共通の話題で目線をそろえる「日常会話力」
視点を外へ向けさせる
相手のペースに合わせたコミュニケーションを取る
上手なクロージングで次回へつなげる
世渡りの強い武器「柔軟性」が身につく
個別性が高いからこそ、患者ファーストの医療ができる
在宅医療は「楽しく生きること」のプライオリティが高い
意外と浸透しているテクノロジー
在宅医は汎用性が高い
第六章 高齢者医療のさらなる充実を目指して
日本を支える在宅医療の未来予想図
ほか
医学全般 ランキング
医学全般のランキングをご紹介します医学全般 ランキング一覧を見る
前へ戻る
-
1位
-
2位
-
3位
-
4位
-
5位
-
6位
次に進む