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梁山泊の動きに青蓮寺がだんだんと気づいてきた様子。
物語全体としての動きは小さいです。
が!
相変わらず人間模様で魅せてくれる著者。
道を見つけかけている楊志。
これから見つけるであろう宋清。
這い上がっていく漢は格好良いです。
「死ぬのがどれほど楽かわかるか」
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何でこんなに魅力あふれる作品なんだ。何でこんなに失速もしないで読み続けてしまうのだ。たまらない。苦しみから立ち上がり、もがき、顔を上げる漢たち。どんなに無様でも、生きるほうが尊いのだなぁ。
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第2巻で宰相への莫大な賄賂運搬の護衛を命じられ、国のあり方に疑問を持っていた地方軍の優秀な将校・楊志(ようし)が、梁山泊メンバーの策により、二竜山の叛徒の頭目となり、知らず知らずのうちに梁山泊勢力に合流していく様や、同じく梁山泊に連なる叛徒の拠点のひとつ少華山の頭目・史進(ししん)が、並外れた武勇を誇りながら、その若さゆえに抱く心の弱さなどが描かれる。しかし、なんと言っても読みどころは、梁山泊の中に組織されたゲリラ軍「致死軍」と、腐敗した宋という国を裏側で支える影の組織「青蓮寺」の暗闘。青蓮寺にもゲリラ戦を得意とする「闇軍」があって、その能力の一端はこの巻で明らかにされるのだが、いずれ「致死軍」との激突もあるのだろうか?ドキドキ。それはともかく、単なる悪の巣窟かと思っていた青蓮寺が、実は彼らなりに国の現状を憂い、国を変えようとしていることも描かれる。単なる勧善懲悪の構図でないのがいい。晁蓋(ちょうがい)と並ぶ、梁山泊のもうひとりのリーダーでありながら、国の役人という仮面を被り続けていた宋江(そうこう)も、いよいよその仮面を脱ぎ捨てて出奔、これから全国行脚に出る。いよいよ物語が動き出す。
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石秀がへたれになる巻。
てかこの内容説明↑ひどすぎだよね(自分でつっこむ。)。
なんだかんだいいつつ、あたしはかなり石秀が好きらしいw
そして楊志も本格的に国家に反逆し、一方では家族のぬくもりを知る。
ほんとにアツイです。。。
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じわじわと物語が加速していく感じがよい。wikipediaで北方謙三の水滸伝について調べてみたところ、どうも彼の水滸伝は一般的な水滸伝とは大きく異なっているらしい。曰く、ほとんど水滸伝をモチーフにした二次創作といってもいいレベルなんだとか。たぶん、そこまで踏み込んで物語を再構築したのが、面白さの秘訣なんだろうと思う。じつは、私は他の人の水滸伝を読んでいないので、相対的に語ることすらできないのだけれど……
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楊志が自分の生き方を見出しそうになって
武松が一皮むけて
己の強さに頼りすぎて危うい感じの史進が
また心のレベル上げをしに先生の家に戻って
宋江が兄弟そろって女性問題に悩まされる、
そんな回。
武松が仙人みたいになってる他は
特別グッと来るシーンはなかった気がする。
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【強さがすべてと考えている弱さ。】
水滸伝第3巻。
形はどうやれ宋江がようやく動く。
敵側の動きも結構緻密にかかれていて面白い
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せまいとちにいくつもの国があるのは
無理があり
戦争が起き殺しあい裏切りなど
平和がほしいがために戦いがおこる
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梁山泊に替天行道の旗がひらめく。
楊志が迷い二竜山を奪い、石秀が迷い致死軍を追われ、史進が迷い救いを求める。なぜ迷うのか。正しいのは何か。正義とは何か。迷い悩み、考えるからこそ、人間なんだと思う。
そして、閻婆惜の迷いによって、物語が動き出す。そんな章。
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楊志の二竜山入り、宋江と宋清兄弟の逃亡劇の始まりの回
男と女の回
女の嫉妬劇の回
19巻全ての中では、比較的話が大人しめの回ですが、
次巻以降の盛り上がりのための「きっかけ」の回でもあります。
ところで、原作や横山光輝の漫画だと、宋江はただ良い人(不正を行わない、公明正大)というだけで、最終的には梁山泊のボスとなります。
そのため、何故、凡庸な宋江がリーダーになれるのか、話的に納得のいかないところがあります。
この北方水滸伝では、宋江は、マルクスのポジションに近い気がします。『共産党宣言』・『資本論』ならぬ『替天行道』を著して、賛同者を募っていったのです(と、私はマルクスには疎いので、勝手に解釈しました)。
そうすると、晁蓋はレーニンでしょうか。
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揚志が動き出す。この人は颯爽としていて、なにをするのもかっこいい。仲間になってから、迷いがない感じなのもいいね。
宋江の事件が印象的。こういう心の傷を生むような事件は、何度も描かれるけど、リーダー格の人のところで起きたものだけに、また「人の思い」に対する鈍感さが生んだ悲劇であるだけに、とても痛々しく感じられる。
それにしても、この物語に描かれる女性は、ろくな役回りをしていない。女性が読んだら、どのように感じるのだろうか。
2008/6/20
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致死軍対青蓮寺。
敵役となる青蓮寺はオリジナル設定らしいが、悪者ではなく信念と正義感を持って梁山泊一派と戦うところは北方っぽい。というか国を憂える心は同じなので、けっこう敵味方似ている。
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楊志が梁山泊へと近づき、致死軍の活躍や苦悩が見える第三巻。
青蓮寺の徹底振り、凄まじさ、恐ろしさが垣間見える。その結果ついに運城を宋江は追われ、旅に出る。
宋江は別に好きじゃないかな。強い故に弱い史進には、好感が持てると思う。
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完全に北方水滸伝にハマっている。もはや第一巻で感じたような難解さはなく、人物相関図も必要なくなるほど登場人物のキャラクターが鮮明に私の脳に焼き付いてくる。本巻では梁山泊とともに様々な地域で志を共にするものが胎動し始めるさまが描かれている。楊志の二竜山、朱武・陳達・楊春の少華山、孔明の桃花山…。それぞれが梁山泊への合流を夢見ながら今の自分たちにすべきことを冷静に考え行動している。
そして終盤には宋江の実弟:宋清による、痴話の縺れから来る衝撃的な展開。当初から主要人物の一人として君臨していた一役人の宋江だが、とうとうその職を捨て梁山泊へ合流するきっかけとなったのである。
また、教育機関と言うべき王進の下には少華山から下りた史進が入り、より人間性を身につけて再登場することが期待される。そして史進と入れ替わりで王進の下を卒業した武松は必ずや大活躍をしてくれるだろう。
現時点では各地における点であるが、今後線となり面となる展開が予想される。すぐに次巻に突入しよう。
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国を護ろうとするものと覆そうとするものの闘いが、徐々に始まってきた(表面化してきた)。いいペースで読めているので引き続き楽しんでいく。