電子書籍
ロードバイクへの興味次第
2023/04/30 07:11
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
途中までは自転車ロードレーサーの話で、知識が薄いとやや退屈だが後半になるとある選手への疑惑から物語はミステリアスな展開となってきて面白さが出てくる。
紙の本
よくできたストーリーだけど
2021/08/17 15:07
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投稿者:hid - この投稿者のレビュー一覧を見る
もしかしたら人を死なせるかもしれないようなアクションをレース中に起こしたり、
レース中に事故に見せかけてわざと死ぬなんていうのはあり得ない。
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私、競馬が好きだけど、競輪もGⅠの決勝をTVでやってれば観るし、自転車競技もオリンピックや世界選手権で観るくらいだけど、結構面白くて好き。
ただ、ロードレースって、特に平坦なところをぐるぐる回るやつは、最後に団子でスプリント勝負になって、今イチ面白みに欠けるような気がしていたのだけど、この本、そうした自転車ロードレース界を舞台にしたサスペンス。
チームの成績を伸ばすために自分の成績を“犠牲(サクリファイス)”にしてレースを走る主人公、チームのエース、台頭する若手、長編の最後だけ切り取ったようないきなりクライマックスでズンズン読ませる。
レースや練習の場面とともに、私が分かってなかったロードレースのチームとしての戦略や「自分が勝たなくてもプロとして走り続けることができる」アシストの意味や「アシストの分の勝利も背負って走る」エースの存在を説明しながら、競技の面白さが存分に伝わる。
そこに影差すエースの黒い噂。主人公は何も考えずに走ることに悦びを見出していたけれど、走ることにはやはり色んな複雑な意味がつきまとう訳で…。
ああいうことでああなるのってすんなり腑には落ちないのだけど、昨年のツール・ド・フランスで新城幸也と別府史之が日本人としては13年振りに走り、そして初めて完走した、その意味の途轍もない大きさは今更ながらに思い知れる。
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個人的には当たり外れの多いイメージな作家の一冊
ロードレース好きとしては外せない一冊だったんだが
以前別の短篇集に載っていた外伝が個人的にいま一歩だったので
読むのが遅くなってしまった
ただこの作品はかなり面白い
この作家の書き方だと誰が悪役なのかなんとなく想像がつきやすいので
意外性という意味ではそこまででもなかったが
サクリファイスといタイトルと内容の関係性は秀逸
またヒロイン?の扱いに関してもなかなか面白いと思った
ぜひロードレースミステリーの第一人者みたいになって欲しい。
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-----------読前-----------文庫になるのを待っていたよ。-----------読後-----------ロードレースってこういうスポーツなんですね。エースを勝たせるための存在、アシスト。エースは彼らのためにも勝たなければならない。アシストはエースのために、エースはアシストのために。そして、誰かを犠牲にして勝つ、ということの重み。ぐっときた〜〜〜!!ミステリとしてもおもしろかったし、ロードレースのおもしろさもビシビシ伝わって来ました。なにより、かっこいいんだ!!
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近藤史恵さんは初めて読みました。
最初に感じたのは、『空気感』。
もともとロードレースの話は、漫画の『オーバードライブ』から好きですが、小説にしたらこんな感じになるのかなって。
そう思いました。
スポーツ小説で、僕が一番大事にするのは爽快感。
作家さんの構成・筆力などで感じられる疾走感です。
近年の作品ですと、飛び込みを題材にした『DIVE!』(森絵都)、駅伝の『風が強く吹いている』(三浦しをん)あたりがうまい作品だと思います。
メディアミックスされている例を考えると、サクリファイスも成功を収めた作品といえるでしょうね。
ただし売れたから好きなのではないので、悪しからず。
2010年 007冊目
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自転車競技のことはほとんど知らない私でも楽しめた。サクリファイスって、こういう意味だったんだ。と最後に納得。個人的には「武士道精神」的な自己犠牲の精神ってあんまり好みじゃないんだけど、エースのためのアシストというのもありだなあと思う。けど、あたしはアシストもエースもむいてないなあ。個人競技しか無理だ・・・
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ようやく文庫化したので買ってみた。
サイクルロードレースという珍しいジャンルの小説。その主人公がチームのエースではなくアシストの選手だということがなにより面白い(タイトルのサクリファイス『犠牲』が全編通して効いてます)。
2作目も近日刊行という噂なのでそちらも楽しみ。
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高校陸上のエースが自転車競技に転身。自転車競技といっても競輪ではなく、ツールドフランスみたいなやつ。トップになることを拒みつつ世界の舞台で走りたい望みを持つ主人公が、自分の過去とチーム内の人間関係に悩みながらも結果を残していく。
謎の解明と主人公の成長の描写がイマイチだけど、レース模様は楽しめた。
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読みました。
うん、まあ面白かった。
特に序盤、監督が「行けー」とか叫んでるところ、
私も叫んでました。
そういう青春風な感じが、どんどんとページをめくらせた。
でも、引っかかる感じのところもいくつかある。
思い人と奴を結婚させちゃう?とか、
チカちゃん、性格的に探偵要素あった?とか
(伊庭のほうが向いてる感じする)
初野香乃って、名前の語呂が悪くって
読んでてリズムが取りにくい、とか。
香乃に対するチカちゃんの心の声が気恥ずかしい、とか。
本屋大賞第2位とか、
そういう前情報なく読んだら、
めっけもの感があってよかったと思う。
いやこれは、文庫落ちしか読まない私が悪い。
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自転車競技に全く興味のない私でも、ものすごく楽しめました。
「Story Seller vol.1」にはいっている「プロントの中の孤独」が、このお話のサイドストーリーです。
冒頭の1ページ目からひきつけ、それが物語をどこに持っていくのか、その1ページがどこからもたらされたのか・・・・・と、気になって、気になって、あれやこれやと自分の中でも憶測が広がります。
わかりやすく自転車競技のルールを踏まえて物語が進むので、そこも興味をそそるところです。
人生に置き換えても、誰もが誰かをアシストし、アシストされて、ゴールを目指している・・・・そんなことに気が付きました。
お勧めです!!!
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「Story Sellers」に掲載されていた外伝を先に読んでしまったせいか、切なさ倍増してしまいました…事故の場面からはじまる冒頭から、ずっとハラハラしながら読んでいて、結末ではもう切なくて。何回も前のほうを読み返してしまいました。
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ぼくに与えられた使命、それは勝利のためにエースに尽くすこと―。陸上選手から自転車競技に転じた白石誓は、プロのロードレースチームに所属し、各地を転戦していた。そしてヨーロッパ遠征中、悲劇に遭遇する。アシストとしてのプライド、ライバルたちとの駆け引き。かつての恋人との再会、胸に刻印された死。青春小説とサスペンスが奇跡的な融合を遂げた!大藪春彦賞受賞作。
以前から気になっていた作品だったので文庫化の機会に購入。
元々ロードレースに少し興味があったので小説としてのストーリーはもちろん、ロードレースについての知識も得ることができて個人的には2度楽しめた。この少ないページ数で、かつ知る人の少ない分野を取り上げているのに、ここまで引き込ませるのはすごい。ただ、サスペンス小説として扱われている割にはその要素はかなり少ない。
サスペンスというよりもスポーツ小説として読むことをお勧めします。
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いやもう。ほとんど予備知識無しで読んだものだからびっくり仰天の展開。スポーツ青春物と思っていた。
それは確かにそうなのだけど。(本屋で掛けてもらったカバーをそのままにしていたから帯も読んでいなかった)
凄いなあ。ラストの余韻も・・・。
冷静に追求すると無理がある箇所もあるかもしれないけど、そういうふうには思いたくない。感動。
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やっと読めた。
なんとなく読んでみたいなって作品は
本当に「読みたい」から「読んだ」までの
時間が長い。
スラスラと一気に読んじゃったから、
次回作まで、登場人物を覚えている自身がない。