紙の本
石油掘削のワイルドな男が温泉を掘ります
2002/07/21 12:32
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミントティー - この投稿者のレビュー一覧を見る
温泉を掘る、これだけでも新鮮なボーイズラブですが、ここにテキサスのワイルドな美丈夫たちが助っ人にやってきます。温泉掘りを言い出した叔父の通訳兼マネージメント担当として高校生の春央(はるお)が大活躍、そしてテキサスの掘削のプロのリーダー・アレックスに惹かれていきます。切ないまでも健気になっていく春央、ゲイのアレックスは春央をワイルドに容赦なく翻弄していきます。この恋なるか? ぜひ読んでみてください、ワクワクどきどきです。
電子書籍
おんせーん
2021/08/12 20:56
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投稿者:なつゆき - この投稿者のレビュー一覧を見る
両親を事故で亡くした春央が引き取られた先の叔父が突然「温泉を掘る」と言い出して、テキサスから愉快な温泉同好会、いや違った掘削チームの面々がやってくる。
チームリーダーのアレックスに春央は…。
相変わらず文章も上手いし心理描写も丁寧だし安心して読める松岡作品。
アイデンティティの問題というか、それぞれの抱えている問題も真面目に描かれてるのに重すぎずハッピーエンドで後味もいいので是非どうぞ。
紙の本
パリッとした印象。
2001/05/26 16:41
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:miyagi aya - この投稿者のレビュー一覧を見る
「住宅街のど真ん中に、温泉を掘る」という伯父の突然の一言で、帰国子女の春央は通訳兼渉外担当に大抜擢。一見コワモテのリーダー、アレックスと仕事で急接近することに…。
かなり突飛な設定だけど、最初から最後まで登場人物の心情や作業の進み具合などが丁寧に書かれていて不自然さがなかったです。第一、変な言い方だけど外国人がちゃんと外国人に見える(笑)金髪碧眼だけど中身はどうしたって日本人にしか見えない、言葉遣いもカタカナが多いだけで日本語だった…なんてこともなく、生活習慣や考え方などがしっくり落ち着いてました。
そしてアメリカで育ったために日本の学校や友達になじめないでいる主人公の春央が精神的にとてもタフ。彼がアメリカからやって来たアレックスや仲間たちのアドバイスを受け入れ自分の傷を克服し、成長する様子がとても前向きでした。全体的にぱりっとした印象で、軽すぎもせず重すぎもせず、それなりに読後感もあって良かったです。
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◆あらすじ◆
「住宅街のど真ん中に、温泉を掘る!?」
伯父の突然の一言で、春央の夏休みは一変!!
日本の業者に匙を投げられた伯父が、アメリカから石油掘削のプロチームを招いたのだ。
おかげで、帰国子女の春央は、通訳兼渉外担当に大抜擢。一見コワモテのリーダー、アレックスと仕事で急接近することに。
でも、ラフでワイルドな印象とは裏腹な、優しいアレックスに春央はいつしか翻弄されて!?
●石油掘削という職業に就く、汗が似合う奴ら。ワイルドな男たちが生き生きと描かれています。そんな男たちをまとめるアレックスと、心に深い傷を持つ主人公が、出会い、お互いを信頼し、求め合うようになっていく過程が読んでいてきゅんとしました。
ニャンニャンシーンも程よい感じで、野外あり、お風呂ありでいい感じです。翻訳本などによくある、海の向こうの人らしい直接的な言い回しや、独特なジョークが大丈夫な人だったら読んで損はナシなんじゃないかな。
私は挿絵と黒髪受けに大満足でした。あと、心理描写がエッチシーン以外は巧みで、もったいないな、と感じたので☆4つ!!
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「住宅街のど真ん中に、温泉を掘る!?」伯父の突然の一言で、春央の夏休みは一変!!日本の業者に匙を投げられた伯父が、アメリカから石油掘削のプロチームを招いたのだ。おかげで、帰国子女の春央は、通訳兼渉外担当に大抜擢。一見コワモテのリーダー、アレックスと仕事で急接近することに。でも、ラフでワイルドな印象とは裏腹な、優しいアレックスに春央はいつしか翻弄されて!?
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<イラスト>雪舟薫
<あらすじ>
帰国子女の高校生晴央は、叔父が「温泉を掘る」と言い出したことにより、アメリカから招いた掘削チームとの通訳兼渉外を担当することになる。
掘削チームのリーダー、アレックスを最初は怖いと思っていた晴央だが、ふとしたきっかけで同じ不安を持っている事を知り、二人は心を通わせていく。
アレックスに惹かれて行く晴央だったが、アレックスは緊急なトラブルが発生したマレーシアの掘削現場に行くことになってしまう。
人を愛することに臆病なアレックスは、これを機会に晴央のことを断ち切ろうとする。
松岡さんお得意(?)の外国人青年攻め×日本人少年受けですね。アレックスはアメリカ・テキサス人とゆー設定です。
なんで外国人攻めが多いんだろうと疑問に思いますが、クサイ台詞も言わせやすいからでしょうか。彼らの台詞はなんとなく”翻訳っぽい”雰囲気があります。
アレックスは包容力がありつつも、ちょっと心に傷をもつナイーブな男ですね。
そして受けの日本人少年「ハル」は、帰国子女ということで同級生にいじめられたりと昏いところもありますが、根は靭くひたすら健気でなによりとても可愛いです。
雪舟さんの挿絵もとても素敵です。
そういえば、松岡さんの受けは処女が多いなあ。
文章の上手さ、話の展開の上手さに関してはまったく不安のない作者ですので、安心して読むことができます。アレックスを取り巻くラフネックの連中や、晴央の叔父、叔母夫婦など他の登場人物もきちんと個性的に描かれており、ラストはハッピーエンドですので読後感もすっきりです。
ただ、わりとナイーブ寄りなので、過激や鬼畜を好まれる向きには、少々物足りないかもしれません。
Hシーンは3回かな?そこそこです。Hシーンの雪舟さんの挿絵がまた良いです。
あとがきで、「GO WEST」とあわせてあと1作で「テキサス三部作」にするかも(笑)、ということを書かれていました。ぜひ3作目を作って欲しいですね。
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大好きなフレブラシリーズの原点の作品だと思ってる。
春央の負けん気が強くて、でも本当は寂しがりやなのに虚勢張ってる姿とか
アレックスの大人なのに何処か幼げで愛情に飢えてる姿とか
春央⇒カイト。アレックス⇒ジェフリー。な感じで
もうこれはまんまです!
脳内変換ヴォイスでは諏訪部さんと福山さんが走り回ってくれました。
フレブラ新刊待つ間のいい萌え充電になったと思います。
いつもながら松岡さんの書かれる文章は癖がないというか…
基本がしっかりとした文章なので好みの差は少ないのでは?と思います。
そして知識の豊富さに感嘆の息が漏れます。
ストーリー書く前に本当に下調べとかされてるんでしょうね…凄いです。
専門用語とか設定とかしっかりしてる分、安心感のある表現だと思いますが
この辺は好き嫌いの趣味が分かれるところじゃないのかな?
その分野に詳しい人とかならテンションあげて読めるけど…
展開が早いのはどうしても仕方ないこととはいえ…
なんとかまとまっていたような気がします。
アレックスが本当にまんまジェフリーでかっこよかったー♪♪
でもなんというか春央とアレックスの距離感がもどかしくて
いじいじしてたような気が…しなくものない!
ラフネックの心許せる仲間とかも、船の上のメイト!!みたいで
どうしてもあたしの中でフレブラと掛け合わせて考えてしまい
読むたびに何度、フレブラを一巻から読み直そうかと思ったことか!!(笑)