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投稿者:路傍の石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ニーチェというと哲学者でツァラトゥストラはかく語りきだの永劫回帰だの神は死んだだの断片的で曖昧な情報からなんとなく厭世的でクセの強い人なのではないかという先入観を持ってしまい個人的には原著を読む気にはなかなかならなかった。しかしまさに超訳の本書を手に取ってみるとそれらのイメージは幾分払拭されとにかくひたむきに人間について考え続けた人なのだと言う考えに至り機会があれば原著を読んでみようと思えるようになった。
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ニーチェの言葉がまさに超訳されているが、
自己啓発本として読めば内容は納得できるものが多かった。
内容は1ページで完結している短文で非常に読みやすい。
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哲学者ニーチェが残した人生哲学を、現代風に訳し、まとめた一冊。
金言がちりばめられている。
一度、倫理や哲学でニーチェに触れた人が、
すばやくニーチェを再度理解したいという場合にオススメ☆
高校時代から哲学に興味を持って倫理を受け、
大学前半は「ソフィーの世界」から始まって哲学書にふけった。
間違ってなかった。
***
最初に自分を尊敬することから始めよう。
まだ何もしていない自分を、まだ実績のない自分を、人間として尊敬するんだ。
自分を尊敬すれば、悪いことなんてできなくなる。
人間として軽蔑されるような行為をしなくなるものだ
この人生を簡単に、そして安楽に過ごしていきたいというのか。
だったら、常に群れてやまない人々の中に混じるがいい。
そして、いつも群衆と一緒につるんで、ついには自分というものを忘れ去って生きていくがいい。
(『力への意志』)
人から信じてもらいたければ、言葉で自己を強調するのではなく、行動で示すしかない。
しかも、のっぴきならない状況での真摯な行動のみが、人の信に訴えるのだ。
好奇心は、自分の能力を発火させるにはたいせつだが、世界のすべてを見聞できるほど人生は長くは続かない。
若いときに自分が関わる方向を着実に見定め、それに専念していくほうが、ずっと賢く、自分を充実させていくことができる。
(『漂泊者とその影』)
自分がどういう者であるか理解したい人は、次のような問いを自分に向け、真摯に答えてみればいい。
これまで自分が真実に愛したものは何であったか?
自分の魂を高みに上げたものが何であったか?
何が自分の心を満たし喜ばせたか?
これまでにどういうものに自分は夢中になったか?
これらの問いに答えたとき、自分の本質が明らかになるだろう。
それがあなた自身だ。
(『ショーペンハウアー』)
いつも機嫌よく生きていくコツは、人の助けになるか、誰かの役に立つことだ。
そのことで自分という存在の意味が実感され、これが純粋な喜びになる。
批判という風が吹き込まない閉鎖的なところには、必ず腐敗や堕落
が生まれ、大きくなっていく。
車に轢かれる危険が最も大きいのは、一台目の車をうまくよけた直
後だ。
(『人間的な、あまりに人間的な』)
この世の中に生まれる悪の四分の三は、恐怖心から起きている。
自分自身と友人に対しては、いつも誠実であれ。
敵に対しては勇気を持て。
敗者に対しては、寛容さを持て。
その他あらゆる場合については、常に礼儀を保て。
(『曙光』)
今のこの人生を、もう一度そっくりそのままくり返してもかまわな
いという生き方をしてみよ。
(『ツァラトゥストラはかく語りき』)
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訳の精度はともかく、ニーチェの思想がコンパクトにまとめられた面白い本。
本書を入門書としてニーチェの原典に繋げていくと新たな発見があるかも。
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前は、ニーチェってすげー難しい・・・なんか堅苦しくて頑固そうなおっさんだな~と思っていたけど、この本を読んだら、なんだ、ニーチェって明るくていいやつじゃん、って思えた。
ちゃんと翻訳するって大事だね。
なんか悩んだときにもう一度見直してみたい一冊になりました。
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寝る前にちょっと読んだり、パラパラしたりしながら読んでいる。
超訳ってパチもんくさいと感じるかもしれないけれど、ニーチェを身近にする、いい仕事だとぼくは思う。
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意外にもずいぶんと売れているらしい。弱気に新書にせずに雰囲気のある趣味のよい装丁の単行本にした勝利でしょうか。
ということで久しぶりのニーチェ。
読んでまず感じたのは、「ニーチェってこんなに読みやすかったっけ」ということ。超訳とされているので、ある程度通りのよさを優先しているのだと思いますが、岩波文庫の『道徳の系譜』と『善悪の彼岸』から入ったものとしては少し肩透かし感があります。また私のニーチェのイメージはキリスト教的道徳に対峙した哲学者というイメージがありましたので(『アンチクライスト』という著作もあります)、イメージからも意外感がありました。そういえば『道徳の系譜』は出てきませんね。
表紙カバーの折込部分を見ると「世に知られることのなかった"明るいニーチェ"が、ここにある。」。ニーチェの著作の多くがアフォリズム形式となっているので、選択して分類して並べると"明るいニーチェ"が浮かんでくるのかもしれません。
ニーチェ自身も、自著の解説書とも言える『この人を見よ』において、「『曙光』は肯定の書である。深い、しかし同時に明るくて、寛大である。同じことはもう一度しかも最高の程度において、『悦ばしき知識』について言える。」などとと言っていますので、本書のコンセプト上からこの二つの書からの引用が多いのも偶然ではないでしょう。アフォリズムを並べた部分が多い体裁も引用しやすいのも一因かとも思います。
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本の評価ですが、こういうものと考えると選択と訳文のセンスもあり、とてもよいです。改めて昔読んだ本を取り出すきっかけになりました。「今のこの人生を、もう一度そっくりそのままくり返してもかまわないという生き方をしてみよ。」なんてのも久しぶりです。結構、線を引きながら読んでました。
ただ、やはりどういう文脈で出た言葉なのかというのも大切だと思いますので、これを機会に出典に当たるのが、もっと深くニーチェを知りたい(再訪したい)という場合はよいのでしょうね。
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■哲学
①初めの一歩は自分への尊敬から。自分を尊敬すれば悪いことはできなくなる。
②他人がどう思っているかに関心が向くと、嫌われているのに部長だの先生だのと言われることに快感をもってしまう。
③自分の「なぜ」を知れば道が見える。
④始めるから始まる。すべてのことは危険だ。しかし、はじめないと始まらない。
⑤人生は短い。私たちが何かをするチャンスはいつもこの瞬間にしかない。そして、限られた時間の中で何かをなす以上、何かから離れたり、捨てなくてはならない。
⑥人生を安楽に過ごしたいなら群衆に群れるがいい。そのうち群衆の中で自分というものを忘れ去ってもいいのなら。
⑧死ぬのは決まっているのだから、ほがらかにやっていこう。いつか終わるのだから、全力で向かっていこう。
⑨飽きるのは自分の変化が止まっているから。
⑩疲れたら、考えない、思わない。
⑪悪や毒こそが、人に克服する機会と力を与え、人がこの世を生きていくために強くしてくれるものなのだ。
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断片だけだと誤解釈してしまいそう。
値段の割にはちょっと内容がうすいような・・
超訳だけどただの引用集。
「一切の書かれたもののうち、私はただ血で書かれたもののみを愛する。」
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『世間を越えて生きる』
世間にありながら、世間を越えて生きよ。
世の中を越えて生きるとは、まずは自分の心や情のそのつどの動きによって自分があちらこちらへと動かない、ということだ。
自分が自分の情動という馬をうまく乗りこなすということだ。
『自己コントロールは自由にできる』
私たちは、自分に湧いてくる感情や気持ちを自由に処理したり、扱ったり出来る。
まるで、私たちの庭に生えてくるさまざまな植物や花を整えたり、木々の果実をもぎ取ったりするかのように。
『体験だけでは足りない』
確かに体験は重要だ。
体験によって人は成長することが出来る。
しかし、さまざまな体験を多くしたからといって、他の人よりも優れているということはできない。
体験しても、あとでよく考察しなかったら、何もならないのだ。
どんな体験をしても、深く考えてみる事がなければ、よく噛まずに食べて下痢を繰り返すようなことになる。
つまり、体験から何も学べていないし、何も身に付かないということだ。
『自分の弱さと欠点を知っておく』
成功している人は、すべてにおいて強さがあり、運に恵まれ、考えや行動がすこぶる効率的で、何事においても人並みはずれて要領が良いように見える。
ところが彼らにもまた、ふつうの人と同じ様に欠点や弱さがあるものだ。
ただし彼らは、欠点や弱さが誰からも見えない様に奥底に隠しているわけではない。
むしろ、それらをあたかも強さのバリエーションであるかのようにカムフラージュして見せているのだ。
その点において、他の人たちよりも老獪なのだ。
これができるのは、彼らが自分の弱さと欠点がどういうものであるのかを熟知しているからだ。
たいがいの人は、自分の弱点については見て見ぬ振りをする。
しかし彼らは、それをよく見つめて理解している。
そこがふつうの人とは異なっているのだ。
『約束の本当の姿』
約束は、ただの個人間の契約だけではない。
約束として要求される言葉の裏側にあるものが、約束の本当の中身になるのだ。
たとえば、「明日、五時に会いましょう」という日常的な約束の場合でも、それは五時のビジネスライクな待ち合わせだけを意味していない。
二人の親密な関係、いたわりあい、信頼、これからも続く絆の確認、相手への気遣いなど、たくさんのものが約束されている。
約束は、人間的な誓いとも言えるのだ。
『愛の病には』
愛をめぐるさまざまな問題で悩んでいるのなら、たった一つの確実な方法がある。
それは、自分からもっと多く、もっと広く、もっと暖かく、そしていっそう強く愛してあげる事だ。
愛には愛がもっともよく効くのだから。
『ずっと愛せるか』
行為は約束できるものだ。
しかし、感覚は約束できない。
なぜなら、感覚は意思の力では動かないものだからだ。
よって、永遠に愛するということは約束できないように見える。
しかし、愛は、感覚だけではない。
愛の本質は、愛するという行為そのものであるからだ。
さいごに、これ。
『夢に責任をとる勇気を』
過失には責任を取ろうとするのに、どうして夢に責任を取ろうとしないのか。
それは自分の夢なのではないか。
自分の夢はこれだ、と高く掲げたものではないのか。
それほど弱いのか。勇気がないのか。
それは自分だけの夢ではないのか。
最初から自分の夢に責任を取るつもりがないのなら、いつまでも夢など叶えられないのではないか。
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まず装丁の素敵さったらない。
そして読みやすさと、読んだ後に費やせる時間の多さ。
とっても魅力的な本。
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何かに迷った時、ページを開いて自己を探求出来る本。
頑張る勇気がほしいとき、上司が厭になったとき。周りの人に小言をもらす前に立ち止まってこの本を開くと、少し温和な自分になれるのかもしれない。
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広告を見てなんで千七百円もすんだろうと思ってたんですが、本屋で確認しました、ハードカバーの上に厚い。
超訳って言うのは原文に無い語句や文が補足とか的に付加されていたりするという意味のようです。
一頁に一断片、それがテーマ毎に分類され並べられています、各断片出典の著作名は示されていますがアフォリズム番号は省略。
この本を読んでニーチェを理解するのに役立つものがあるのかは良く解りませんが、だってほら足の生えた蛇の絵が蛇の理解にどんなけ役立つかはまあ微妙じゃんよ、ニーチェの著作を読んだ事がないなら読み易いのかも知れない。
何だろう書いた人はニーチェの文章が好きなのかな。
新刊ラジオのpodcastの3月12日分でこの本が紹介されていたけど凄い好意的に紹介されていた、何かあれな私には重っとしか思われなかった装幀さえ褒められていた。
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ニーチェという人物を知ったのは確か、中1だったはず。
「チェーン・メール」っていう本にちょこっとだけ出てきて、
興味湧いた。
余談:本屋さんで探しても見つからないから、店員さんに聞いた。
「ニーチェの本はありますか?」
「ニーチェ?哲学者の?」
「はい」
こんなクソガキがニーチェなんてわかんのかぁ?みたいな
顔をされたのを今でも覚えているぞ、ゴルァww
それ以来、あの本屋には行ってないな。
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すばらしい、のひとこと。
哲学は決して難しいものではなく、日常に溢れているものなんだと再認識。
明日からも喜んで生きていこうという気持ちになれます。