紙の本
女の生き方
2003/10/09 10:02
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投稿者:くみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は結婚にはこだわっていないが、仕事の楽しさ、生きがいを
感じていくにつれ、専業主婦としてパートナーに従う生き方よりも
やりがいのある仕事を続ける道を選んだ。
婚約寸前に彼の母親を含めた家族との付き合いに耐えられなくなって男と
別れたことや、妊娠したかもしれないという時に、男が発した言葉の冷たさに、
感情が冷えていったことなど、非常に共感できるところが沢山あった。
今の時代、仕事をしない完全な専業主婦で暮らせる女性は本当に恵まれた
環境にある。大抵は子供を預けながらも仕事をし、
共働きをしないと一定のレベルの生活が出来ないでいる。
愛していても結婚はできないと言った台詞など、
女性にとって大きな問題である恋愛・結婚・出産を
ここまでリアルに描いた小説をワタシは初めて読んだと思う。
紙の本
女性は強く自由だ
2019/03/26 22:10
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投稿者:タラ子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
化粧品業界の裏側は想像以上にすごかった。
女性誌の編集者との関係は、とても神経をつかうもので一朝一夕で築けるものではなく、だからこそ各化粧品会社のPR担当の手腕が発揮されるのだ。
主人公の沙美はひょんなことからこの仕事をすることになる。そして長年付き合った恋人からのプロポーズを断ってでもこの仕事に真剣に向き合いたいとのめり込んでいく。
『本当に私は、いったいどんな風に生きていきたいんだろうか。』という沙美の言葉。
世の中の女性誰もが、周囲の女性の境遇と自分を比較したりして、こんな思いを何度も胸のうちでつぶやいては、迷い、葛藤しながら生きているのではないだろうか。
仕事にプライドを持ち、忙しいながらも喜びを感じ生きている沙美はとても輝いている。
何十年後かの自分に後悔しないように今を一生懸命生きたいと思った。
紙の本
かくありたい。
2003/05/01 17:31
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投稿者:あーみん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラマ化されるそうですね。林さんのあとがきでは、何度もぽしゃったのだとか。
待望のドラマ化ってことなのかもしれませんね。
同じく仕事をしている女性としては、あこがれの世界。
主人公の活躍がかっこよくて、「あぁ、私もこうありたい」と。
主人公のかっこよさは、仕事をばりばりやって、いい男とつきあって、
いい服をきて…なんてことではないんです
(それもかっこいいし、こうありたいと思わずにおれませんが)。
仕事相手に裏切られた時、恋人と修羅場になった時。
そういうマイナス場面での発言やら行動やらが、とにかくかっこいい。
誰でも投げやりになりそうな時、冷静には慣れない時に、彼女はいつも
きちんと自分で答を出すんです。
そして答を出したら迷ったりしません。
それができるのはきっと人生の目標とか生き方のスタイルとかをしっかり
持っているからだと思えたんです。
これを貫くためだったら、下げたくない頭も下げられるし、売りたくない
媚びも売れたりする。
うーーーーん、かっこよすぎる。
「キャリア」って、自分の生き方徹底追求レベルの単位なのかも。
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実は、林真理子が好きではない。
が、これは手にとってしまった。
なぜなら、化粧品業界が舞台である。マスコミ・出版業界も
からめてある。
普段みているのは表側。見れない裏側を見てみたい欲望に
負けてしまった。
単行本発刊時には「これは暴露小説では?」と美容業界を
騒然とさせてしまったらしい。
主人公・沙美は広告代理店から外資系化粧品会社のPRに転職。
そこは、まさに”女の世界”で、日夜、”女たちの闘い”が
繰り広げられており、
化粧品業界というのは、
まさに「女性のため」の「女たちによる」、
「女だから」という差別もない業界なのだ。
かつて愛読書だった「25ans」、現愛読書の「DOMANI」を
頭に浮かべながら、一気に読み終えてしまった。
ー「仕事と寝ることができる女」ー
「男と寝るほどの仲になったら、たいていのことは許して
しまうものでしょう。欠点にだって目をつぶることが出来る。
それと同じように、文句や愚痴を言いながら、
仕事に惚れている女性がいます。」
それが「仕事と寝ることができる女」。
わたしはキャリア女性ではないが、主人公沙美や
他の「仕事と寝ることができる女」にとても共感できました。
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自分の30代を想像したよ。
林真理子、まともに読んだの初めてかも。
この話は、なんか唯川恵っぽいかもって思う。
長かったけど一気に読んだ。
面白かった☆
綺麗になりたいねぇ。。
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惹かれて一気に読んでしまった。林さんの女性描写は凄いと思う。ちょっとした一文の表現力に圧倒される。それがまた、さり気なくおかれているのがいい。化粧品。ブランド。仕事。結婚。女の幸せ。男。表舞台が華やかな世界の話だからこそ、こんなにも惹かれ、リアルな世界に心動かされるのだろう。
ただ、連日林さんの本を読むと恋愛部分に何か共通したものを感じる。「他の話に出てきたような男だな」という感じがした。ハッピーエンドにならない、ほろ苦い結末も林さんらしいと言えばそれまでだが落ちつくところに落ちついたかな、という印象。
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女の怖さを知る。働く女性の生き甲斐も疑似体験した気分になった描写の細かさ。リアルだったけど、自分には耐えられない世界だと感じるコスメの裏側。
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女性雑誌のコスメ担当記者が、化粧品会社から大量のサンプルをもらって、思う存分いいものを使えるからみんなお肌ツルツルなんだと知りました。いいなーコスメ業界!なんて思って転職先を探したほど(笑)
その後実際にコスメ業界にかかわる機会を得、わくわくでしたが、思ったほど自分に合ったものではなく転職しなくてよかったです。
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化粧品業界ってこんななのか?PRってこんな仕事なのか?と、、、新たな発見が。
こんな世界、憧れるような気もするけど、私には向いてないかなぁ。
仕事。恋愛。キャリア。走り続ける。歳。結婚。パーティー。VIP。パリ。化粧。出版。女。ワイン。
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化粧品業界で働く女性がとにかく格好良いです!女ならではのどろどろした心理戦にも注目!林真理子さんはそういうものの描き方がすごく上手だと思う☆したたかに生き抜く女性っていうのもいいな〜☆
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仕事に生きる女性を描いたリアル感たっぷりの小説。
今後日本の社会、女性の労働力は必須ですが、是非働く女性には読んでもらいたい一冊です。
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この小説は外資系化粧品会社にスカウトされた沙美が主人公。「原価が1割程度のモノをいかに価値をつけて売るか」コスメ好きには耳が痛い話ですが、目の付け所が面白いというか、興味深かったし、話も面白かったです。ただ私はこの主人公の沙美がどうも・・・。沙美の仕事に対する考え方とかにはすごく共感できるのです。「勝気な自分に責任あるポジションを与えてくれたら、死にものぐるいで頑張る」死にものぐるいはともかく、この感覚はすごくわかる。でもその手法であったり、恋の仕方であったり・・・私にはちょっと共感できませんでした。そもそも、林真理子の描く女性ってこういう人が多くて、私はいつも違和感を感じるのです。でも、それが面白いのだし、共感できる部分もあるってことは、女性は少なからず持っている部分(多分に誇張しているにしても)なのでしょう。
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女性の評価がいいことを考えると、男には分からないものなのだろうか…。
それにしてもひどい。疑問ばかりが残ってしまった。
化粧品業界の内幕については、興味深く読むことができた。男があそこで仕事ができるのか、逆に気になった。
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外資系化粧品メーカーのPR担当に転職した主人公。
一見華々しく美しいが、裏側は女同士のいがみあい、妬み、嫉みの渦巻いくそんな世界に身を投じる。
仕事に生きる女とコスメ業界の裏側を描いた作品。
主人公の生き様をカッコ良いと感じるか、どうしても共感できないと感じるかのどちらかと思うが(私は後者)、コスメ業界については興味深く、また読みやすく、一気に読みきることが出来て、娯楽作品としては十分楽しめた。
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本の所有者:神谷 俊昭