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投稿者:ぽぽ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ものすごいブームでしたね。家族の生活も一変したんじゃないでしょうか。愛情に包まれて育ったんだなと読んで思いました。
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自分も斎藤家の一員になりたい、というほど素敵な家族に囲まれ、この家族なくして今の斎藤佑樹はないんだなと思った。
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本人の能力も昔からすごかったんだと思うが、やはり両親がしっかりしてるし、家族が強力なホームベースとして機能していると実感。
・日々の子供の様子を観察し、いいタイミングで必要なコミュニケーションをとる。子供の考えを聞くのも大事だし、アドバイス、コーチング、時に叱ることも大事。結果、ピンチの時は斎藤佑樹が自分から、親に助けを求めるくらいの信頼関係。
・斎藤佑樹は、人から言われるより、自分で考えて成長するタイプ。少年野球時代から、のびのびと楽しく、同時に目標を持って野球ができたことが良かった。
・両親は、文武両道を子育ての方針にしていたとのこと。いわゆる野球バカや、その逆(エリート)ではなく、幹の太い人間になって、どんな道に進んでも世の中に貢献できるように。スポーツを通じて、仲間との協力関係を学べるように。人間の幅を身につけられるように。
・子育てには長い目でみることが必要で、ずっと先に高い目標を設定することが大事。心技体を鍛える順番は、体技心ではないか。
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子育ての参考になる一冊。
子どもが生まれたらもう一度読み返したい。
祐樹君の礼儀正しさや、冷静さや、努力家なところは、本人の性格もあるだろうけど、ご両親の育て方からも大きな影響を受けているんだなと感じた。
私も子供が生まれたら、祐樹君のご両親のように、子育てに芯を持って、していきたいと思った。
でもこのお母さんのように、わが身を削ってまでわが子を思いやれるかは自信がないが・・・この姿勢は本当に素晴らしい。子育ての大変さに辛くなったら、祐樹君のお母さんのことを思い出したい。
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野球は全くわからないけれど、斎藤佑樹さんといえば稀に見る数奇な運命をたどった選手。彼はどのように育ったのか。子育ての参考になるかと思い読んでみました。
ご両親の文章からは、昭和感が強く野球好きのごくごく普通のご夫婦という印象。ああ親ってよくこういうこと言うよねーという感じ。子供に注力して手間をかけている感じはあるし、私は苦手だけれど子供たちからは好かれていそう(p211)でけっして悪い家庭環境ではなさそう。
違和感を感じたのは、作文。
下記は小学五年生の時の詩、野球ボールになりきって書いたもの。
117:野球ボール
「シュ。」「パシッ。」
ぼくはいつもアザだらけ
でも、ちっともいたくない
ぼくは今、投手練習の球
昨日まで小学校の県大会にいってて
斎藤佑樹というエースピッチャーに投げてもらっていた
いつか松坂さんみたいな投手に投げてもらいたい
でももし佑樹君が松坂さん以上のすごいピッチャーになったら
ぼくはすごい
でもそのころになったら
ぼくのことなんかわすれてるだろうなぁ
...この頃には自信満々、尊大さがにじみ出ている。おそらく、彼は本当の天才として生まれ、何をやってもわりと簡単に一番になってしまう子供だったと思われる。(尊大だけれど、紹介されている作文は全てなかなか詩的で良い、やっぱり天才肌)
84保育園長からのお手紙
「ゆうきくん卒園おめでとう。何をしても一番にできていましたね。でも簡単にできたのではなくいつでも一生懸命だったからですよ。すごくかっこよかったです。」
109父親の文章
「けれども佑樹はそうではなく教えたことができている。だから”こいつはなんでこんなにできているのかなあ”と思いつつ、また新しいことを教えられる。するとまた翌週にはできているのです。たぶん私には言わないけれど佑樹は自分自身で努力していたのではないでしょうか。
そんな次第で、私は生品リトルチャンピオンズの父母の方々から”兄に厳しく弟に甘い”とよく言われたのですが、決してそういうことではなく、私は教えたことができているかできていないかだけを見ていたわけで、人間として差別していたわけではありません。その点、佑樹は、何も言わなくても教えたことを自分のものとしてちゃんと消化しているのです。
これは単に”物覚えが良い”とか”器用だ”というのではなく、たぶん、佑樹は、その陰で努力していたはずです。私が家に帰ると、佑樹は、よく居眠りをしているのです。ほとんど寝ているところしか見ていないのですが、たぶん、その前に、あいつは素振りやピッチング練習などをしていたのではないでしょうか。そうでないと教えたばかりのことが、すぐ翌週、自分のものになっているという事は考えられないですから。というわけで、佑樹の場合、野球に関して、しかった記憶はほとんどないのです。一生懸命努力する子なのです。」
...この、周囲の大人の反応は。天才の存在を信じることができていないようにみえる。簡単にできるわけがない、自分の見ていないところで影で努力しているはずだ。この子は一生懸命で努力家なのだ。
違和感を持��た。そしてお兄さんの文章からわかるようにわりと適当で自分勝手で甘えん坊な性格(p185-)。
それなのにこのように評価されてしまっては、これでいいんだ、自分は努力家なんだ。そう信じ込まされるのも無理はない。
凡人が天才を育てるのは難しい理由がわかる。
もし斎藤佑樹さんが、はやいうちに、自分と同じ天才で、かつ限りない努力もできる人がうじゃうじゃいるような環境に身を置いていたら、現在の状況とは違っていたかもしれない。自分が平均にいる世界。もちろんそこで潰れてしまう可能性もあるけれど。
日本は一億総中流信仰というか、みんな一緒で能力別に育てない傾向がある、それは能力がある子供たちも、ない子供たちも、どんどん潰しているのではないか。
彼がその後悲しい思いをしていることは、いま現在の悲壮感に満ちた雰囲気をみれば想像がつく。本当にもったいない。
そして、中途半端。
最初から選手生命(10年と見積もっている模様)が終わった後のことを考えて学歴を選んでいる。これについてはどちらが良いか世間では正解は出ていないみたいだけれど。
また、amazonレビューの中に、体の弾力性が失われてしまった原因として、早期に野球をはじめすぎたのではないかというものがあり、興味深い。硬球のキャッチボールが2-3歳、野球チームが小一。これは本書によれば父親の方針である(p79-)。正解はわからない。