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マコトの敗北
2022/01/02 16:18
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
短編は三話でいつも通りだが、最後の「水のなかの目」は他の倍の長さがあり中編といったところ。途中から本当の犯人がマコトにはわかっていたのに、決め手がないからと連絡を取り合っていたのは明らかにマコト自身の失策。実際読んでいても、あれマコトそいつやばくないか?っておもったし。なんか色々モヤモヤが残った話だった。
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自分が誰なのか確認するために、まわりのすべてを数え続ける少年・ヒロキ。少年係数機の名の通り、ヒロキは自分の存在を上手く確立出来ず、全てのものを数字に置き換える。人なんて信用しない。信用できるのは数字だけ。数字は裏切らない。。こんな少年ヒロキとマコトとの出会いから始まり、マコトは複雑に絡んだ誘拐事件に巻き込まれていく。IWGP第2段。こちらも裏切られません!面白い。
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*妖精の庭*
のぞき屋サイト――いわゆる、『チャットレディ』の映像だけ流れるヴァージョン――のマネージャーのようなものをしているショウ。彼は元・女性で、マコトの知り合いだった。彼は、以前はサチという名前だった。
ショウの依頼、それは「ウチの店のNo.1・アスミに付きまとうストーカーをどうにかしてくれ」というものだった。
*少年計数機*
LD――Learning Disabilities・学習障害を持つ少年・ヒロキとの出会い。彼は、数字を数え上げることに関しては天才的だった。
彼はマコトになつき、淡々とした日々を送る――はずが、あるとき、ヒロキが誘拐されてしまう。
切なさと哀しみは、だれにでも訪れる。愛を求めるのに、なぜ自分が愛した人間は自分を傷つけるのだろう?
*銀十字*
ひったくりをされて、重傷を負った老人ホームのおばあちゃん。そのおばあちゃんのために、おじいちゃん二人がマコトに協力してくれないかと依頼をしに来る。
ひったくり犯を見つけておばあちゃんに謝らせよう、しかるべき罰を受けてもらおう、と。
*水の中の目*
過去に起きた、女子高生監禁事件(個人的に、1988年に起こった『女子高生コンクリート詰め殺人事件』をベースにしている気がしました。「観たことあるような事件」と感じたのです)を記事にしようと思ったマコトは、加害者たちとコンタクトをとろうとした。
そこで彼は、驚愕の真実を知る。『事件の概要』と『本当の犯人』を。
無垢と無知、それらの違いはなんなのか? 善と悪は表裏一体で、『狡い』人間が隠れているものなのだと。
読み終えて、吐き気がしました。婉曲した『想い』(思想?)に、わたしは耐えきれなかった。
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ウエストゲートパークの続き。
ここまではドラマの内容。
本で見ると一話完結なんだけどドラマだと連続性がある作りに。 これを読んだらやっぱりドラマが見たくなるよ〜
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IWGPシリーズ2作目です。ドラマに登場したヒロキはこの巻に登場します。
個人的には、最後の「水のなかの目
」がオススメ。
私は2冊持っております。
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全編、わりとさらっと読んでしまえます。池袋ウエストゲートパークの中で最高のお気に入り!「少年計数機」物事を数え、数にすることで世の中との折り合いをつける…とゆう微妙にわけのわからない少年とマコトの関係。
マコトと一緒に、数を数えながらゆっくりと近づいてくる少年を待っていたい、と確かにそんな気にさせる作品でした。
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1巻のほうがおもしろかったように思います。話のパターンが決まってきていて、主人公が活躍して池袋の悪を倒す。という水戸黄門的な王道を行く作品になっていると思う。
話のテンポの良さ、魅力的な主人公、味のある脇役、と良いところはいっぱいあり、軽く読みやすく、おもしろい本。1巻同様、通勤時間に軽く読むのに丁度いい本です。
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色んな登場人物を、色んなJrに置き換えて読んだヲタです。
少年計数機のヒロキは薮様。
水のなかの目のアツシは翔央。
そう思いながら読んでみて。
アツシのとんでもない事が後から判明するんだから。
判明した時には、もう自分を笑うしかなかったんだから!
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池袋〜の続編。
少年計数機が1番好きかな。
ヒロキみたいな子になりたい願望があるから。ちょっと本気。
2作目の方が実は好きかもしれないです。
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「池袋ウエストゲートパークシリーズ」第二作目。連作短編集。
「妖精の庭」「少年計数機」がドラマ化されているのかな?マンガでも読んだことがあるような。一作目より洗練されている感があるけど、その分新鮮味に欠けるような。それでもやっぱりドライでホットな世界が面白い。
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ドラマ化もされた有名作第二段。
ドラマシリーズではこの辺のエピソードまでが
盛り込まれてましたね。
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前作(池袋ウエストゲートパーク)を読んだ時に、この本はどうジャンル分類したものか?と書きましたが、本書の帯に「新世代ストリートミステリー」とありました。なるほど。。。
内容の感想も、前作同様ですが、本文中にタカシが言う台詞「おまえは汚いものを美しく書きすぎる」をそのまま引用させていただきます。
2005/1/21
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『池袋ウエストゲートパーク』、続編です。
「妖精の庭」「少年計数機」「銀十字」「水のなかの目」の四編を収録。
石田衣良さんは、「現代」を描くのが凄く上手いなあと思う。物語に出てくる人物が、みんなそこら辺にいそうな気がして仕方が無い。
それだけ、文章にリアリティがあるんだろうなあ。
今回の話の中では、「少年計数機」と「銀十字」が好きです。
この面白さは口で説明するよりも、読んで味わってもらいたいと思う。
いろいろとごちゃごちゃ言ったところで、面白さは伝わらない。
読まなきゃ、この面白さは味わえない。
すっかりはまってしまいました。
近いうちに続編を買いに行かねば!
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シリーズ第二段。作者は「このシリーズはまだまだ書ける」と言っているとか。本当にまだまだ書いてもらいたいものですね。
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以下ネタばれ感想です。
「妖精の庭」
オタクこわい。ストーカーがリアルにキモくて逆に小気味いいくらいです。オナベのショーくんはいい男だった。
その彼の勇気を奮い立たせることの出来るマコトってほんといいダチなんだなあと思います。
「少年計数機」
カチカチカチ。読み終わった後なんかわたしもヒロキと一緒にカチカチやりたいような気分になりました。
でもヒロキはすごく哀しくて大きなモノを背負った少年で、多分きっとこれからも大変なんだろうけど、できればすくすく真っ直ぐ成長してほしいなと思います。
この話も最後の一文が温かくて大好きです。
あとこの話は軽い暗号モノなので、感じとしては島田御大の「糸ノコとジグザグ」とか有栖川の「ジャバウォッキー」みたいな雰囲気です。この2作品はどちらも大好きな作品だったり。
「銀十字」
タイトルがいいと思う。出てくるチンピラはどうしようもない小物だったけど、老人二人組の喜代治と鉄が最高! あと信じられないくらい艶かしい70代、まち子さんもナイスキャラです。
喜代治と鉄のことをダチを得ることが出来たと素直に述懐できるマコっちゃんはいつもながらにいい奴です。とにかくチンピラふたりにもチャンスを与えてやった老人二人組の懐の深さがいい味出してます。早朝の門前掃除もいいと思う(笑)。
謎のデザイナー長谷部も気になる感じで。
「水のなかの目」
これは私にとってはちょっと異色な感じでした。
マコトがあんなことするなんて思わなかったので軽くショック。
でもマコトというキャラクターの中にはそういういろんな面があって、今回はちょっと違う一面が覗けたのかなという感じで奥の深さを見せつけられました。アツシは魔性の男だったよ…。
「うつくしい子ども」の松浦くんとか「池袋ウエストゲートパーク」のヒカルもそうだったけど、こういう美形の少年少女の二面性つうのは石田衣良の隠れテーマなんだろうか。
にしても今回出てきたガキども(犯人サイド)はほんと見事なまでに最低な奴らでした。
あとミナガワが死んだ場面でマジ泣きしてしまいました。ミナガワのそれまでの描写がすごくリアルで、死の場面も淡々としていて、ぶわっと来てしまった。一人の生きて血肉の通った人間の人生を垣間見せられた気分になりました。マコトの気持ちがすごくよくわかると思った。わたしもミナガワが好きでした。それとルカ姉さんはいい女だったな、幸せになってほしい。
この話はいろんな意味で二転三転して、最後までそわそわさせられました。結末の予想はついていたはずなのに。