投稿元:
レビューを見る
作者は性同一性障害、だが、
「病気だから頑張ってるんです!大変なんです!」という感じに
なりたくなくて、自称「オカマです」と言っているそう。
本人談がものすごく淡々としていて、
男→女に移行する過程もものすごくクール。
(勿論自分の持って生まれた性別になんの違和感もない
人間にはわからない葛藤や困難があるんだけど)
それも人それぞれだろうけど、
案外穏やかに変化する人も多いのかも、と思った。
テレビなんかで流される性同一性障害が
ドラマチックに装飾されすぎているのかな。
文中、久々に会うことになった高校の友人に、
「オカマになったからよろしく」とドキドキしながらメールしたら
「言うなよー、びっくりしたかったのにー」
と言われた話が、すごくいい話だと思った。
投稿元:
レビューを見る
ネタとしては面白いです。読み物としても、さくさく読めます。
ただ、悪い言い方をすれば、すべてのエピソードが浅くて読みごたえがありません。簡単に想像できる範囲内のことがほとんどです。
話の流れがちぐはぐで、章立てがありえんくらい変だなーと思っていたらブログだったんですね。納得。
投稿元:
レビューを見る
webでずっと読んでましたが、文庫になっていたので再読。
単純に面白い。脱力しちゃうイラストも好き。
投稿元:
レビューを見る
古本屋でタイトルに惚れて衝動買い(^ ^;
中身もバッチリ楽しめました(^o^
内容は、タイトル通り
「男として生まれながら、性同一性障害で
女として生きることにした作者が、
リフォーム工事前で『余計なもの』を
残したまま『正体を隠して』OLやってる」
というお話。
そこに至るまでの、若き日の苦悩から、
本当に女として生きていけるのか、
という「心の揺れ」、女として生きつつ
「正体を隠している」という負い目など、
きっと当事者にしか分からない苦労を
冷めた目線とユーモアを忘れぬ筆致で
淡々と描き出していく。
また作者本人によるイラストも、
可愛くもあり、ペーソスに溢れてもおり、
とても魅力的(^ ^
ホルモン療法のこと、名前や戸籍のことなど、
GIDの方には「避けて通れぬ」話はもちろん、
「高校の制服の話について行けない」
→坊主頭で学ランだったし(^ ^;
「他の女子にはある『生理』をどう扱うか」
→絶対に実感できないし(^ ^;
「袴の着付けをしてもらうときに
『余計なもの』をどう隠すか」
→隠蔽に成功しても腰骨の位置でバレる
...など、それ程の「大ネタ」でないエピソードが
なるほど当事者にしか分からない苦労だな、
と思わせるリアリティがある。
ちなみにこの作品は、2006年に初版が出たもの。
今では「リフォーム工事」も終わり、
「オーエル」も辞めておられるそうな。
現在はイラストだの文章だの「書く仕事」を
されているそうな。
とにかくこの人の魅力は、文章。
この本に関しては、かなり特殊な内容なので、
そちらにばかり目を奪われがちだが、
この人の文章はとても「読み心地」が良い(^ ^
きちんとした常識人で、適度にユーモアがあり、
読みやすく、充分に抑制のきいた大人の文章。
その底辺に漂う諦念とオトメゴコロ(^ ^
山下洋輔先生の名言
「一度全てを諦めた人特有の無関心な明るさ」
に近いようでいて、そこまで開き直ってもいない。
自分の言動の愚かしさに気づいていながらも、
「これくらいはいいよね」というレベルで
夢も希望もきちんと持っている。
この人は、GIDであるなしに関わらず、
きっと素晴らしい人であり、素晴らしい書き手だ。
私は、一人の作家を気に入ると、
その人の全作を読破するイキオイでハマる人。
きっとこの人の著作物も
しばらく追っかけ続けるだろ〜な〜、という予感(^ ^
投稿元:
レビューを見る
男から女へ、の人達が全て派手で社交的な訳ではないもんね。
普通に生きていきたいだけなのよ!ってのが
結構難しいのかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
女であるという「性」を意識したことはほとんどないし、ましてや男になりたいなどと思ったこともない。自分が人間として生まれたことに疑問を持たないように、与えられた性も誰もが自然に受け入れるものかと思っていたが、そうじゃないんだぁと気付かせてくれる一冊。
おかまといえば「美しい女になりたい」と普通の女以上に美を追求したがるものだと思っていたけど、この方はそういう意味でとっても普通っぽい。ひもの女に近いくらいだ。
そんな人なら男も女も意識せずに自分は自分でナチュラルに生きられるんじゃないかな~と思うけれども、チン○を取りたいほど(もう取ったらしい)頭の中の性と肉体的な性の相違って違和感を感じるもんなんだなと思った。
投稿元:
レビューを見る
お水や芸能人で無い普通のOLさんでおかまな方のエッセイ。
おかまと言えば毒説で話上手な方々が目だってますが
普通で地味な方もやっぱりいますよね。
投稿元:
レビューを見る
普通の女子のエッセイ。
生まれながらの女子にはないものがあるだけ。
文才巧みで面白かった
男声を女声に変換するための独自の練習方は笑った
川本真琴の真似とあえぎ声の真似から「あいうえお」に繋げていくというのを大声で練習する様はさぞかし可愛いと思う。
投稿元:
レビューを見る
普通にさっくり楽しく読めるエッセイ。
なんというかドラマとかみたいに激しい反発とかそういうのはなく現実ってこんなもん? ほぇ~ってかんじ。
投稿元:
レビューを見る
http://koma2.jimdo.com/2011/04/18/オカマだけどolやってます-完全版-能町みね子-文春文庫/
投稿元:
レビューを見る
Twitterでのつぶやきがオモシロイなと思っていた方の本。ブログも何度も見たことがある。ネクタイ嫌で会社を辞める!とか聞くとびっくりするが、誰にでも譲れないところがあるんだろう。HOW TO BE A LADYなどの小ネタもなかなか面白かった。
投稿元:
レビューを見る
本屋で手に取ったのはタイトルに惹かれたからで、表紙のイラストとは裏腹に過激な内容なのかな?と、思っていました。
でも、違った。
ここに書かれているのは、男の子として生まれてきたけど、女の子として生活した方があっていたみたいなので、普通に生活しています。そんな感じ。
普通の20代後半の人の日常とそれまでの道のりで「まっ、ひとそれぞれ、悩みの一つや二つあるよね。」と、言いたくなります。
本人の性格なのか、肩の力が抜けた文章で、読んだ人がそれぞれ箇所は違うけど、「あるある(笑)」と思えるエッセイだと思います。
投稿元:
レビューを見る
モテない系を読んだ身としては、筆者が男性と女性の間をフラフラしてたことが結構びっくり。
というか、そんなあいまいな段階ってあるんですね。だって、このひと今じゃ完全に女性でしかないじゃないですか。
11.06.22
投稿元:
レビューを見る
本当は、一流秘書・能町光香さんのビジネス本を検索していたんです。
たまたま一緒に上がってきた全くジャンルの違うこの本を
これも『出会い』かと思って、手に取ってみました。
自称オカマ作者のOLライフエッセイ本。
あー・・・ある意味、ビジネス本??
今、華やかなオネエ系と言われる人たちが人気ですが
でも、もっと地味でナチュラルな元男性OLのお話。
実は男性なのは、会社や同僚に内緒。
どーやって内緒に出来るんだ?!興味深い・・・。
投稿元:
レビューを見る
なんかの初めて体験記みたいな感じですらーっと読めた。あ、なるほど、とかへ〜そういうもんか、とか。能町さんが肩肘張ってないので素直にあ、笑っていいのね、と笑える。
性同一性障害の人の本を何冊か読んだけど、悲壮感がない本って初めてかも。大変でないことはないんだろうけど、能町さんには好感持ちました。