投稿元:
レビューを見る
陰陽師で最も好きな作品。
短編の多いこのシリィズでは珍しい長編。
生きながら鬼になった「生成り姫」は切なかったです…一度過ぎていってしまったものは戻らないという無常観が悲しくも有り何故だか愛しくもあります。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりに陰陽師シリーズ読みました。陰陽師読む度に、博雅はよい男だなぁ・・・。と読むたびに思います。五徳の姫(だっけ?)と幸せになれたらよかったのになぁ・・・
投稿元:
レビューを見る
涙なくして読めません・・・
前回までの作品と、かなりダブる箇所がある。
でもこれだけ単品で読めば、かなり楽しめると思う。
源博雅の恋が、とっても切なく描かれているのですよ。
博雅がとっても素敵なことを言うの。
「肌を合わせて、なじんだお方の身体が衰えていくのは哀しかろう。
しかし、衰えてゆくからこそ、愛しいのではないか。
衰えていく肉が哀しいからこそ、人は、それがいっそういとおしくなってしまうのではないか」
こんな風に想われ、想いたい。
そしてね・・・とっても哀しいのよ・・・
うぅぅぅ(T△T)
もう涙なくして読めないでしょ!これは!!!
投稿元:
レビューを見る
いつもとちがって長編に仕上がっている作品。
新聞で連載していたもので、“晴明”“博雅”の人物紹介や“陰陽師”とは何か、ってことも書かれていて、初心に帰ったような感じ。
初めて晴明の弱気な言葉を聞いたような気がする。
ちょっとしんみりしてしまった。
晴明には博雅が、博雅には晴明がいる。
だから大丈夫☆
投稿元:
レビューを見る
シリーズ初めての長篇小説!!
晴明・博雅が今回出会う魔物は鬼か蛇か!? 全ては十二年前、博雅に枝を差し出して去っていった謎の姫の登場から物語は始まった!
投稿元:
レビューを見る
夢枕獏の「陰陽師」の短編「鉄輪」の長編化です。
「鉄輪」は、「陰陽師」のなかでも、特に大好きな作品です。
特にあのなんともいえない、美しいラストシーンは、ずっと心に残っておりました。
ということで、この長編化された作品も、前から読みたいなぁと思っていたわけです。
短編と長編の違いは、源博雅と生成り姫の関係がありますねぇ。
長編は、恋愛関係っぽくなっています。
あんまり恋愛色のなかった短編は、博雅の「いい人」ぶりがメインでしたが、長編の方は、鬼に変わっちゃう姿を見られた姫の苦悩がより濃く出ていると思います。
それでも、長編でも、「そなたが愛しいのだよ」という博雅の優しさは健在です。
相撲の話も、最後の最後でつながって、わたしは、思わず「うまい」といってしまいました。
やっぱり、最後の博雅と姫のやり取りは泣けました。
安部晴明の話というより、これは、源博雅のお話なんだなぁ。
投稿元:
レビューを見る
博雅の恋愛事情。博雅の笛の音を聴いていた姫に博雅が恋をして、けれど思いのかなわないまま十二年が過ぎ…というお話。十二年前、博雅がちゃんと姫の後をつけていれば…と悔やまずにはいられない。でもどんな姿になろうと姫を許す博雅のやさしさが伝わる一冊。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ中、最初に発表されたのが違うため、他の短編集とは少しだけ雰囲気が違う。
同じストーリーの短編もあり。
投稿元:
レビューを見る
『陰陽師』シリーズでは確かコレが一番怖かった。
女の執念って怖いねって話ですよ。生成りは怖い。。。
投稿元:
レビューを見る
陰陽師シリーズがお気に入りなんですが、その中でも一番好きなのはこれ。
もとはシリーズの中の短編だったものを、長編へと加筆されたものです。
登場人物の源博雅が好きな私としては、このお話が一番好きです。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりにこのシリーズに戻った。
泣けて、泣けて仕方なかった。
人の誰の心にも潜む鬼。
私も悲しかった。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ第五作目は、某新聞社の夕刊に連載された長編。
そのため若干今までの作品と趣が違う。
本作は、「付喪神ノ巻」の中の短編「鉄輪」を
長編化したものである。
そのため、私にとって、
短編版の「鉄輪」を初めて読んだ時に受けたショックや
感動があまりに強かったために、
改めて長編化した「生成り姫」を読んでみたら、
既に一度読者の心に向かって発された題材を、
いかに著者の夢枕獏氏が
その筆力を駆使して料理し直しても、
この物語から受ける感動は薄れ、
熱は冷めてしまった感がある。
それでも、この切なすぎる物語のラストは、
何度読んでも、短編も長編関係なく、
ぐっと胸に迫ってくるものはある。
投稿元:
レビューを見る
陰陽師シリーズの第4弾!!
陰陽師シリーズの初長編!!
源博雅が凄く良い!!
特にラストが凄い良い!!
兎に角、平安時代の雰囲気が凄い楽しめる作品です♪
投稿元:
レビューを見る
この人の安部晴明に惚れた。
カッコ良すぎる。
度々出てくる「ほろほろと酒を飲む」という表現。
「ほろほろ」って何?って思いながら、お酒を飲みたくなった。笑
晴明と博雅の関係がとても萌える。
青臭い草木の香りとか、生ぬるい湿気を含んだ風とか、虫の音とか…些細なことを感じながら月を見上げてお酒を飲んじゃう二人が素敵。
偏った趣向で読んでごめんなさい。
でもストーリー自体とても面白くて一晩で読んでしまった。
このシリーズはいくつか読んだけど、これが一番好きです。
投稿元:
レビューを見る
表題のとおり,陰陽師・安倍晴明の活躍を描いた初長編。
武士の源博雅とのコンビは映画化もされている有名な設定。
名作短編「鉄輪」をベースにしながら,
他の短編で描かれた挿話で肉付けされ,
長編作品でありながら連作短編のようでもある構成となっている。
二人の掛け合いの魅力,中でも博雅の魅力が際立つ作品である。
古語を交えながら読みやすく平易な文章で書かれており,
平安文化も巧みに織り混ぜられていて楽しめる。
ベースが良い話なのでうまく仕上がっているが,
個人的には短編集の方が良い仕上がりで楽しめると感じた。