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なんて哀しいんだろう…。
徳子姫に感情移入してしまって、もう。。
泣いてしまう。
あとはもうやっぱり、清明と博雅のやりとり。とても好き。
世界に浸る。
でも、、陰陽師シリーズは短編の方が好きかなぁ。
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「鉄輪」を夢枕獏が書くとこうなるのか。
能だと想像せざるを得ない部分が明瞭になりますな。
だれしもが徳子のようになる要素を持っていると思う。
だから空恐ろしいのに目が離せなくなる。
怖いのに悲しくなる。
この能が現代にまで人気であるのも、いつの時代も変わらないものを内包しているからでしょうね。
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藤原済時の心変わり、悔しさのあまりに丑の刻参りをして鬼に変わりそうになるが
その姫は、堀川の橋のたもとで 笛を吹く博雅にあわせて琵琶ひいてくれた 博雅の想い人でした。
泣きながら 死にゆく生成りと化した徳子姫をだきしめて「そなたが愛しいのだよ」と告白する博雅が愛しい人でした。
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何冊か読んだ陰陽師シリーズ。
その中でも一番切なく、印象に残ったのがこの本。
夢枕 獏の文体を読むと、しばらく頭の中まで夢枕節に侵されてしまいます。ファンタジーだけど、舞台が日本の平安時代だし、ストーリーやキャラクターが魅力的なので、好き嫌いなくすっと読めます。
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陰陽師シリーズの長編。
出版社が違うとのことで、古典からの紹介が多く、つながりはあったが本編部分が少なかったように感じた。
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シリーズ初の長編。
シリーズで出ているけれど、どこから読んでも大丈夫なように書かれています。
特にこの長編は、今までの晴明&博雅のエピソードも織り込まれていています。はじめての方やおさらいにぴったりです。
私はシリーズ順に読んで来たので、くどいとしか感じなかったけど。
物語のもととなるのは、呪われた男を晴明が助ける、という謡曲。それを、夢枕獏が女の悲しい物語として描きなおした。
前に短編「鉄輪」としても収録されていた物語です。大筋は変わらないけど、長編になって、鬼へ成っていく女の悲しみがぐっと迫ってくる作品になりました。
それと、博雅の良い男ぶりが光る。素直で優しくて、優しすぎて、切ない。
晴明さんも言っています。
『博雅は、良い漢だ…』
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途中の陰陽師に関する説明、源雅博の紹介が若干鬱陶しかったが、物語自体は面白かったです。
人間とは何か、という事を考えさせられます。水を使った説明はすごくわかりやすく、自分について考えてしまいました。
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陰陽師シリーズ初の長編
以前掲載された短編『鉄輪』を長編にしたもの
『鉄輪』より姫や博雅の心の動きが詳しくかかれているのでこっちの方が悲しく辛く感じた
博雅は本当にいい漢だなぁと改めて実感
そして晴明の優しさと博雅との友情も素晴らしかった
鬼になろうとも味方でいると言い切ってくれる人に一生のうちに出会えるなんて幸せなことだ
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L 陰陽師
哀しい話。生々しくもある。
あれ?どっかに似たような表現、話があったような?って思ったらそういうことかと他のレビューを読んでわかった。短編のときよりも描写が過激であるぶん重々しいね。
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十二年前の月の夜、源博雅に芍薬の枝を差しだし去って行った謎の姫…安倍晴明は人の心にすまう鬼をいかにおさめるのか。
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ううーん、前置きが長い!^^;
しかも短編ですでに似たような物語を読んでいるので新鮮味がありませんでした。
あの短編で十分だったかな…
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映画化された話の原作か。
当然ながら原作の方が哀れが深い。
人は鬼になるときは、鬼にしかなれぬのだ。
因果応報、カルマというものか。哀れ。
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『陰陽師 付喪神ノ巻』にある、「鉄輪」を長編化したもの。
前半部分は、安倍晴明や源博雅についての説明が、
以前短編の方で語られたことのある内容と重複して書かれている。
短編を読んだあとにこの長編を読むと、
重複するところがあって退屈ですが、新聞連載だったそうなので、
初めての読者への紹介の意味があったようです。
普段は晴明や博雅が、
第三者として出来事に関わっていくお話が多かったと思いますが、
これは特に博雅自身が物語に深く関わっていることもあって、
一層しみじみとした心持ちになりました。
映画の『陰陽師』は、この長編をベースにしているのかな?
と思いますが、それならこの物語を忠実に映画化した方が、
面白いものになったのではないかと思います。
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陰陽師、 ひろまさの歴史もよくわかり 初心者には 読みやすい。登場人物の歴史について詳しく書いてあるのでその人柄を思いだきながら読むことができる。映画 陰陽師の原作。
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陰陽師シリーズ4作目にして初の長編となった『生成り姫』
シリーズを読んでいなくても、あらためて陰陽師(おんみょうじ)というものや安倍晴明(あべのせいめい)、源博雅(みなもとのひろまさ)について、章を割いて解説してあるので、この巻のみ読んでもイケる。(※ただ、やはり要約なので一巻から読むことをおすすめする)
やはり夢枕獏の陰陽師の、なんともいえない雅(みやび)な世界、そして鬼と人とが共存する平安の怪しい闇の世界が美しい。
今回キーとなっているのが、本性(本然:ほんねん)。
再三に、こう語られている『雨も水、池も水。雨が続けば梅雨と言われ、地に溜まれば池と呼ばれ、その在り方で名づけられ方はそのおりおりに変わりますが、変わらないのは水の本然』『水の本然は、ただ水でばかりであり、それを善であるとか 悪であるとか言うのは、人の側にその善も悪もあるからなのだよ。』
鬼も人も同じ。そして、哀しいもの。
源博雅の深く純な愛も描いた最高の物語になっていて、終盤は涙なくして読めない。
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【内容(「BOOK」データベースより)】
十二年前、月の明るい晩。堀川の橋のたもとに立ち、笛を吹く源博雅と一人の姫。すべては二人の出会いから始まった。淡い恋に思い悩む友を静かに見守る安倍晴明。しかし、姫が心の奥底に棲む鬼に蝕まれてしまった。はたして二人は姫を助けられるのか? 急げ博雅! 姫が危ない。シリーズ初の長篇、遂に登場。
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【目次】
序ノ巻 安倍晴明
巻ノ一 源博雅
巻ノニ 相撲節会
巻ノ三 鬼の笛
巻ノ四 丑の刻参り
巻ノ五 鉄輪
巻ノ六 生成り姫
あとがき
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