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・自分がこれまで経験を積んだ分野の思考法なり方法論なりの応用がきかないか考えてみる
・丸谷才一「思考のレッスン」
・純粋培養ー専門バカ
・方法論はブリコラージュ、他分野借用
・物理とかの方法論を勉強しておけばよかった…
・書ける分野を増やしておく
・人のウンコはなぜ臭い?=プリミティブな問い
・専門家として知識と経験を蓄積し、その分野を深く極めながらプリミティブな問いを発することを日々考える
・仮説を作って、反証をたてつつ検証する
・資料集めは自分の手と脚、苦しい人は研究者になれない
・資料探索や資料吟味に時間がかかる様なテーマを選んではいけない、一次資料を用意に入手できるようなテーマを選ぶ
・道の分野はコレクターじゃないといけない
・特別な資料を使わなくても自分なりのくくり方さえできれば研究はどのようにでも発展させることができる、どれだけオリジナルの枠組みをつくれるか
・オリジナルな観点で資料を見る
・文献だけでなくいろいろ、ジャーナリズムも
・縦軸と横軸を広げ、その家庭をわかるようにする
・ほんとうに優れた論文は理論が応用できる
・そんなに調べたのに、そんなもんしかでてこないの?=常識にとらわれている
・第一生の答え、次の問いの前提
・えーもビーも対立しているようで相互保管的だと指摘
・前提に再検討を加え、正しい前提を提起してそのうえに新しい意見を述べる=弁証法
・対立する意見を集める
・いかに強固な反対意見を考えられるか
・すぐ結論を出そうとしない
・仮説通りかと思ったらさらにでてきた論文がいい
・仮説にとらわれず、最新のメグ張りを
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『ぎりぎり合格のための論文マニュアル』が論文の体裁と構成についてのマニュアルであると位置付ければ、この『勝つための論文の書き方』は論文の要となる問いの立て方と論の進め方について解説したものである。こちらは論文だけではなく、生活の様々な側面で活用できる一冊だ。
論文の良し悪しは問いの立て方によって決まる。しかし、問いをどのように見つけ、どんな風に構成するかというのはとても難しい。問いから答えに至る途は事前には全く不明確であるからだ。しかし、この本に書いてあるようなアプローチの段取りを踏めば、必ずやいい問いに辿り着けるだろう。そのアプローチとはとても簡単であり、ここに書いてしまうとネタバレなので、各々読んで自らの人生の足しにしてください。
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何に勝つための論文なのか。
まあ世間に認められる論文というのが、一般的にはよい論文でしょう。
もしくは自分の書きたいこと、主張したいことを他人に伝わるようにどうまとめあげるか、という意味での「勝つ」か。
意外にも読み物として面白い。
実践的かつコミカルに論文の書き方を指南している。
息詰まると読んでみて、自分の文章を推敲してみる。
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著者の二十五年間にわたり、文章と考え方の指導をしてきた経験から導き出されているので説得力がある。思っていた論文の本とは違っただけに良かった。論文も仕事も、勝利をつかむための極意は「問い」を立てることにというのは参考になった。「カフェと喫茶店の違い」「牛丼と宅急便の関係」「司馬遼太郎と山田風太郎」などの例を挙げて思考のレッスンを展開するので読んでいて面白い。再読したい。
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卒論を考えねば、と思い積本の山から引っ張り出した。まず、卒論のテーマを考える前に読んでおいてよかった。「問い」の重要性や、論の進め方を認識。論文だけじゃなく、これからの人生にも応用しようという内容も良かった。日頃のプレゼンで心がけていることが、そのまま論文にも使えるのね。
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論文って常に対話なんですね。確かに良い”問い”が無ければ、話盛り上がりませんよね。常に本質を見据え、共通項と差異を考える姿勢を続けるというのは、兆民先生の『三酔人経綸問答』のようなテーゼ・アンチテーゼ・ジンテーゼのイメージでしょうか。論文は対話が中心なんだから本文8割.残り”問い1”、”結論1でという割り切り。鹿島先生のようなプロにおっしゃって頂くと気持ちいい。鹿島先生ってきっと話好きなんだろうな。
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サラサラ読める。2章、4章は特に参考になると思う。
論文の「「問い」は比較からしかうまれない」とのこと。
なぜか例に上がっている問いは「なぜ◯◯なのか?」という問いが多い。「どうやって◯◯を改善したらよいか?」とかそういう例が少なかった。(比較による差異の発見は、「なぜ差異が生まれるのか?」という疑問に導かれやすい故に、こういう例が多かったのではないか。。)
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フランス文学の論文指導に当たってきた著者が、論文の書き方について解説した本です。
どのようにして問題を発見するのかということから説き起こし、問題をあらゆる視点から検討し、調査をおこない、論文の構成に至るまでのプロセスを、分かりやすく説明しています。具体的には、「日本人は、明治維新までの服装で、なぜアクセサリーをしなかったか」というテーマについての論文の指導をおこなうという形で、説明が進められていきます。
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論文を書く際の視点や日々の生活の心構えについて紹介。問いを立てること、検証方法、証明方法について添削例を踏まえて説明しているため分かりやすい。
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①比較を行って問題を立てる
↓
②立てた問題を調べるため、資料を集める
↓
③集めた資料から、論文を組み立てる
①
・問いは比較からしか生まれない
どんな分野であれ、ベテランは一つ見ただけでその独創性や陳腐さが分かる:頭のなかにすでに比較するべき対象の蓄積があるから
・類似性と差異性の把握
指導の順番として、まず同じジャンルの中の類似性を把握できるようにさせてやり、その後差異を見つけさせる。それができたら、ジャンルを超えたところにある類似性と差異性を理解するように視点を広げてやる
・問を見つける
比較のフィールドを広げてやり、問を見つけてやる。方法は①歴史を遡ってみる(縦の移動)②横軸にずらす
・見つけた差異と類似を分析する
見つけた差異と類似が、本質的・構造的なものであるか検討。同時代のライバルを比較するときには、視点を未来にとって、そこから両者を望遠鏡的に鳥瞰してみること。
・仮説による問題の検討
テーマや切り口を思いついたら、まずサンプル抽出での検討を行い、自分の問いが本当に本質に届くものであるかどうかを検証していく。また、このときに先人の残した研究成果を調べることは有効である。問を立てるに当たっては大胆に、検証するに際しては慎重に行う。
・未知の問をどうやって発想するか
勘が発想するときのポイントになるが、勘は経験の量によって左右される。自分がこれまで多少とも経験を積んだことのある分野における思考法なり、方法論なりの応用が効かないか考えてみる。その思考法とは、構造的なものを把握する能力のことである。
ある物の本質を抽出しようというときに、必ず例外というものが存在する。その例外を無視せず、その例外がどういう形で例外なのかということを説明しておかないといけない
↓
②
・一次資料と二次資料
二次資料はいくらでもあっても、一次資料は一番欲しいところがないというのが実情。資料探索や資料吟味に時間のかかるようなテーマを選んでしまってはいけない。
・資料の分類について
特別な資料を買わなくても、図書館で資料を写すだけでも、自分なりのくくり方さえできれば、研究はどのようにも発展させていくことができる。
・仮説に反する資料の処理
仮設に合わない資料やグループの存在をどのような理屈をつけて処理するかが問題。
・コーパスとオリジナリティ
論文のオリジナリティーというのは、コーパスをどう切り取るかの工夫による側面も大きい。すでに理論を打ち立てた人が居る場合、その人がコーパスとして使用している範囲を調べ、範囲が妥当なものか検証する。
・図形化、公式化
具体例から出発して、抽象化・図式化の作業に切り替える、そこから、他の範例にも適用できそうな一般的な公式や法則性を導き出そうと努力していく。
↓
③
・序論の書き方:読者を驚かす
序論で最も必要なレトリックは、読者を驚かせること。読者が広く共���している常識を真っ向から否定するとか。
・序論の書き方:問を正当化する
自分の問いを正当化するということは、その問が的を外した頓珍漢なものではなくて、本質的な・核心に迫る問である。
・本論の書き方:クエスチョンを分割する
大クエスチョンに答えを出すためには、大クエスチョンを小クエスチョンに分割して答えをそれぞれ出す。そして最後にそれを統合するという作業が必要。
・結論の書き方:結論を急ぐな
ある程度の結論が出そうになっても、そこで終わりにしないで、もう一度見直してみる。これが議論をより深い部分へ導くコツである。
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2007年刊行。◆仏文学専門の著者が、主として大学生の卒論作成に際しての注意事項と方法論を解説する。叙述内容は取り立てて特異な点はなく、オーソドックス。はっきり言って、いかなる問いを立てるかで相当程度決まってしまうことがよくわかる。ただし、検討する題材が歴史研究や文学研究に沿った(著者の専門)ため、経済学や法学にて、本書のようなスタイル・問題設定で良いかは不明瞭。法経なら、実務的要素(例えば、法学では判例・紛争の実態・現代の諸外国の制度・将来の展望やあるべき理想)の加味がいくらでも可能だからだ。
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【芝蘭友のトップストーリーニュース】vol.26で紹介。http://www.shirayu.com/letter/2009/000071.html
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タイトルほどの軽い印象は無い。内容は表面的では無く、より本質的で評価できる。問いの建て方、資料の集め方、コーパスの設定など、著者はフランス文学専門だが、文学系論文意外にも応用が利くと思う。時々読み返してもいいのではないか、と感じ
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参考になるな。
○問題の立て方
問いは比較からしか生まれない
問題を立てるには、比較のフィールドを広げることが必要
類似性と差異性の把握
複数の専門分野を持つ 4つ
○資料の集め方
○論文の組み立て方
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大学の頃先生に、卒論を書く前に読むと良いよとオススメされたので読みました
読みやすくて内容も面白かったです
その甲斐あってか優秀卒業論文に選ばれたので、読んでよかったです