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教え子が自分より優れた能力を持つことに対する嫉妬心。しかし認めざるを得ない才能。この仕事をしていると、より強く感じてしまう自分がいる。(2001.9.12)
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ちょっとついていけなかった。登場人物の音楽への思いが崇高すぎて、いやいやどうしてそうなるかなと思ったまま終わりまで読んでしまいました。
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この作品を読んでから、チェロの音が好きになった・・・。
しかし、超人的な才能は、やはり社会に適合するための何かを犠牲にしないと持ち得ないものなのか。そして、そうやって持つことのできた才能でも、他をコピーすることだけに長けていたり、音を聞き分けることだけに長けていたり、と極端に偏っていたりする。
私自身、子供の頃には音楽的才能があるとまわりにもてはやされ、ハタチ過ぎればただの人。それなりに自分の得意なこと不得意なこともわかり、才能の限界と挫折をイヤというほど味わった。
そのせいかこの作品は、「怖かった」「面白かった」というより、「せつなかった」。
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ドラマ化されたが、ドラマはまったくの別物と考えてもらいたい。断然原作が良し。脳に障害を持つ由希は音楽に憑り付かれる。東野と由希の関係が切ない、東野が最後に取った決断は正解だったのか?何が正しいのかはわかりません。
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新規購入ではなく、積読状態のもの。 恐らく2001年2月の発売直後に購入。
2020/2/21〜2/25
恐らく19年ものの長期熟成本。
脳に器質的障害を受けた由希にチェロの手ほどきをする東野。何もできないと思われた由希が超人的な音楽的才能を発揮するにつれ起こる不思議な現象。購入した頃、まだ本格的にクラシックギターを弾いていなかったので、熟成して良かったんだろう。音楽とは何かを非常にいろいろ考えさせられる快作。
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サヴァン症候群(自閉的知的障害者に多く見られる、ある能力だけが突出して優れている)の女性を主人公とした作品。
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よく分からない。
最後のページを、一文一文ちゃんと読んだけれど意味が分からなかった。
結局の所、作者は何を伝えたかったのだろう。
成長してから読んだら、
少しくらいは意味理解できるかな…。
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天才的チェロ奏者が,多大な苦しみを味わいながらも自身の音楽ハルモニアを紡ぎ出す物語。
同一著者の『聖域』と『カノン』を合わせたような印象があった。
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読みでがあった…音楽をやっているとどうしても出会う「才能」の違い。本職にするのはさぞかしつらいだろう。そしてついついバッハの無伴奏チェロCD購入。
市立図書館借用
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2010年1月25日購入
超能力物はちょっと苦手である。
こうだったらよかったのになあ、と思うことはあるがネタバレになるので触れないでおこう。
なにはともあれぐっと物語に入って一気に読めた。
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内容(「BOOK」データベースより)
脳に障害をもつ由希が奏でる超人的チェロの調べ。指導を頼まれ、施設を訪れた東野はその才能に圧倒される。名演奏を自在に再現してみせる由希に足りないもの、それは「自分の音」だった。彼女の音に魂を吹き込もうとする東野の周りで相次ぐ不可解な事件。「天上の音楽」にすべてを捧げる二人の行着く果ては…。
金曜日に探していた本みぃつけた!
しかしいつ読むのかしら?Stigは地道に、今、だいたい半分くらい読んだ(ため息)。
読んでいない本&読みかけの本をリストにしたらもっとがんばって読むかしら?
これから少しCDのキャタロギングとお勉強だなぁ その後読書。何時まで起きている気だぁ?BGMはStingのSacred Love (神聖な愛)久々に英語の辞書ひいちゃった。
4/12ハルモニア完読。
これもホラーでしたわ{困った}ジャンルがそうなっていた。。。。。{ドクロ}
音楽家として音楽をどうとらえるか?
自分の音とは?演奏とは?
自問というか葛藤というか、音楽を奏でる人間の永遠のテーマのようなものが主人公の心の動きとしてとってもよくわかって切ない本でした{本}
そして最後は「愛」に変わる。。。。。
「愛」ねぇ・・・・。
異性を「愛」し音楽で表現しそしてそれが「愛」を奏でる音になる。
わたしはどこがどう欠けてるのだろう?
「音楽」と「愛」は平行して置いておかなければならないのかしら?
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筆者は作品ごとに新しい世界を見せてくれるが、これもかなり現実離れしているのに妙なリアル感がある。飛躍した描写もすんなり受け入れられた。
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脳に障害をもつ由希が奏でる
超人的なチェロの調べ。
指導を頼まれた中堅演奏家・東野は
その天才的な才能に圧倒されます。
名演奏を自在に“再現”する才能を持つ由希に足りないのは、
“自分自身の音楽”。
彼女の演奏に何とか魂を吹き込もうとする東野の周りでは、
次々と不可解な事件が起こり始めます。
音楽にすべてを捧げる二人の行着く果ては。。。。。
中庸な演奏を得意とする(…時には必要に迫られ。)東野にとって、
非凡な才能を持ちながらコピー演奏しかできない由希が不憫であり、
自分では成し得ない理想の演奏を叶えるに相応しい分身だったのでしょう。
次第に破壊していく由希の体、
それと並行して社会から孤立していく東野が何とも痛ましいです。
由希にとって、
施設で慎ましくコピー演奏を続けて生き永らえていくことと、
命を縮めてでも自身の音楽を奏でることの、
どちらが幸せだったのでしょう。
読み終えてから、そんなことをぼんやりと考えてしまいました。
ラストは読者の想像に任せるあたりも良いですね。
私も豊かな心を目指して自分の音楽に精進していきたい。。
そして、何気ない普通の毎日を大切に暮らしたい、と感じた作品でした。
(過去ログより)
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チェロが趣味なので、やはり気持ちが入ってしまいますね。
無伴奏チェロは、この小説と切り離しても、どこか特別な音楽だと感じます。
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面白かった。
表紙と厚さにビビっていたけれど、読み始めたら速かった。
主人公の東野さんはとても慎重なひとだった。
由希を前に、とても自分を抑制している。
その抑制は作者の彼に対する抑制のように感じた。
唯一、由希の指導者である点以外は、とことん平凡でなければならない。
そういう押し殺した息遣いを時折感じた。