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あぁなんだか切ない。
戦中日本。激動の時代。
学校の歴史で習ったその時代はただただ怖かったけれど、こんな一幕もあったかも、と思えるのは嬉しい。
とにかくうまい。泣かせる。
このシリーズの3巻目は確か少し文句を言ったと思うけど、これはいい。
ハードカバーもほしくなった。
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面白い。4作目ともなると各キャラへの馴染みも出てくる。舞台は昭和に入り、軍部が徐々に台頭してくる世の中。近代史を交えたエピソード。アニメでもいいから映像化のネタに良いと思う。
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昭和初期の話らしく,お話の背景として戦争が描かれていることが多い.書籍名と同じ話は安吉一家総動員で取り組むビッグプロジェクト!4巻目で各自の手前は分かってはいるつもりでも,どうやるんだ?,と思いながら楽しく読めます.
ヒットマンの話を読んで,きんぴか,を少し思い出しました.
2009.08.14(Fri)読了
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江戸弁で語られる痛快な話!
かっこいい大人たちがいい!
分かっていても泣いてしまう、人情話!
天切り松シリーズの大ファンです!
全巻一気に読めます。最高!
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天切り松シリーズも4巻目。時代は大正から昭和に移り、軍国主義のきな臭い世情が伺える。幼かった松蔵も「天切り」の技を踏襲し、立派に一人で仕事もこなす。しかし変わらないのが安吉一家の「弱きを助ける」その姿勢。東郷平八郎の勲章を盗みに入るくだりには拍手喝采だし、清朝最後の皇帝の弟に嫁ぐお姫様の話もじ〜〜んとくる。やっぱり好きだなあ…このシリーズ。続きはいつ出てくれるのだろうか。
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シリーズ4作目。で、最終巻?相変わらず、歴史上の有名人が次々と。松蔵、いい歳になって独り立ちしてましたね。「天切り」の名付け親、ぬゎんとあの人だったとは・・・。時代的には、軍靴の響きは日増しに大きくなりつつも、まだ華やかさが残っている感じなのでしょうか。暗い時代を目前にした、最後のひと輝きというか。ストーリーも、そんな世相を反映した内容になってます。んで、これでシリーズ終了なのかいな?なんかスッキリしないというか、シックリこないというか。ウヤムヤな感じの終わり方。心情的には★×3.5ぐらい。結論:1巻がいちばん面白かった。某「r」先輩にいただいたコメント、納得。
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第三夜「王妃のワルツ」嵯峨浩と愛新覚羅溥傑の話が好きだった。
浩は栄治兄ィのファンで憧れていた。女子学習院の黄不動ファンクラブ秘密結社のリーダーだった。
しかし、愛新覚羅溥傑に嫁ぎ満州国へ行くことが決まっていた。
愛新覚羅溥傑は満州に妻がいたが、浩と結婚するためにその妻を捨てなくてはならなかった。浩もまだ人を愛したことがなかった。この二人は国に「理不尽」な結婚させられる。
嵯峨浩は嫁ぐ前に栄治と恋愛がしたいと松蔵へ頼んだ。舞踏会の時に栄治兄ィが現れ、舞踏会を楽しむ。栄治兄ィの腕を引っ張って逃げようとしているところを溥傑にみられる。
そのときの溥傑の誠実なことばを聞き、浩は逃げるのをやめる。
「ですから私に残された方法は、浩さんを心から愛することだけなのです。よろしいですか、浩さん。もしあなたと私が愛し合えば、投法子は何もない。理不尽はない。それが私の抵抗です」
そのあとの栄治さんのことばもいい。
「おひいさん。あんたは果報者だぜ。こんな立派な男に見込まれたんだ、もう二度とわがままを言っちゃならねえ。さぁ、舞踏会に戻りな。殿下は、俺なんぞよりずっとダンスがお上手だ」
すまけいさんの解説を読んで1〜4まで振り返れた。「どんなやぶれかぶれの世の中だって、人間は畳の上で死ぬもんだ」という台詞は本当に凄い。「やせ我慢で貧乏で妥協することが嫌い」そんなキャラクターばかりこの作品に出てくる。すごくよかった。
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ちょこちょこ友達に借りて何回か読んでる天切り松シリーズ。
最近は友達に借りるのも億劫なので自分で会集めてるとこです。
3巻目がなく、飛ばして4巻目を購入。
やっぱり天切り松シリーズの中で4巻が一番微妙。
でも、その中の『惜別の譜』が恐ろしいほどの名作かと。
何回読んでも号泣します。
浅田次郎さんらしさが滲み出ている作品です。
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天切り松シリーズの最終巻。
とはいえ「このシリーズである必要はない」と、そんなふうに思える作品がほとんど。
どちらかというと、作者の中に昭和モダンの時代小説を書きたいという気持ちが先にあって、そのためにシリーズの登場人物を「使った」のではないかという気がする。
だから、もちろんいつもの「天切り松」シリーズの一環として読んでいいのだけれど、ピカレスク・ロマンとしての味わいよりも、ひとつの時代に呑み込まれていく人々の姿を描いたオムニバス短編小説のような味わいのほうが強かった。
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シリーズ第四巻。相変わらずかっこいい大人がたくさん。
語り口調や時代背景が粋。
実在の人物や事件に登場人物が絡んでくるので
リアルに天切り松から話を聞いてる気分。
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天切り松、最終巻です。。
相変わらず皆カッコ良いのだけれど
何だか他の巻と違って今一しっくりこず。。
個人的な感想としては一巻が一番好きでした!
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―――ついに寅弥が我が子のようにいとおしんでいた勲にも召集令状が届く。
国の無体に抗おうと、松蔵らが挑んだ企みとは?
激動の時代へと呑みこまれていく有名無名の人々に安吉一家が手を差し伸べる五編。
人の痛みを、声なき声を、昭和の侠盗が粋な手並みですくいとる。
一応これが天切り松シリーズ最終巻かな?
最初に収録されてる『昭和侠盗伝』では安吉一家全員がカッコいいです
連作短編ではありますが、もうちょい大団円なラストがあっても良かったかな、という感じです
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目細の安一家が勢揃い! みんなとってもかっこいいです!
こんなにかっこいい 親分や兄貴・姉さんをまじかにみてきた 松蔵に嫉妬すら感じます。 (^^)`
「昭和俠盗伝」「日輪の刺客」「王妃のワルツ」では、常兄ィ何をやってくれるのかと、読みながらワクワクでした。 やっぱ!かっこいい~!!
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江戸末期~昭和の近世を舞台にした小説は、本当に浅田次郎の真骨頂ですね。
らしさが出ています。天切り松 闇がたりシリーズの最終巻です。
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闇がたりも最後。とは言っても別段シリーズを締めくくるような話は無いが、タイトルにもなった昭和侠盗伝は、通常より少し長めでスケールの大きい骨太な作品で、一層男気溢れる仕上がりになっている。全体を通しておこんがこれまでよりも人間らしさを前面に押し出していると言うか、やたらに女性らしさを感じさせる行動をとっていたのが良かった。
このシリーズは、思わず声に出したくなるような調子、言い回しが溢れんばかりで、どんな人に読んでもらうのがしっくりくるのかと思いめぐらせるのもまた一興である。