投稿元:
レビューを見る
ーーーある日、目細の安吉一家に客分として現れた、時代がかった老侠客。その名も山本政五郎―すなわち幕末から生き延びた、清水の次郎長の子分・小政だというのだが…。表題作「残侠」など、天下の夜盗「天切り松」が六尺四方にしか聞こえぬ闇がたりの声音で物語る、義賊一家の縦横無尽の大活躍八編。粋でいなせな怪盗たちが大正モダンの大東京を駆け抜ける、感動の傑作シリーズ第二弾。
『プリズンホテル』を読んでこっちを読んでない俺の友達に言いたい
このシリーズも『プリズン』に負けず劣らずアツい
そして俺の目に狂いは無かった。”黄不動”が一番カッコいい
「さあな。俺も学校なんざ行っちゃいねえから、よくはわからねえ。わかりゃしねえが、体は知っている。こうと決めたらとことんやれ。星勘定も銭勘定もするな。盗ッ人にせえ大臣にせえ、それが男の心意気ってもんじゃあねえのかい」
兄貴…一生ついて行きやす
投稿元:
レビューを見る
第二巻も!!(((^0^))))かっこいい!!
松蔵がどんどん大人になってゆくさまが 書かれていて
男らしさとか、心意気とかを学んでいくんですねぇ~。(;-;)
「春のかたみに」は泣けて、泣けて…どうしようもなかった。
「黄不動見参」でも、泣けました。。栄治兄ィ~!!かっこいい!!
「百面相の恋」では常兄ィ~ キュン・・・としちゃいました。
投稿元:
レビューを見る
江戸末期~昭和の近世を舞台にした小説は、本当に浅田次郎の真骨頂ですね。
らしさが出ています。天切り松 闇がたりシリーズの第2巻です。
投稿元:
レビューを見る
天切り松 闇がたりシリーズ第二弾。
「残侠」「切れ緒の草鞋」「目細の安吉」「百面相の恋」「花と錨」「黄不動見参」「星の契り」「春のかたみに」の8編からなる。
前作に続いて各登場人物をひとりづつ深く掘り下げ、松蔵の成長を描いている。
人情溢れる浅田作品を求めている人にはぴったり。ただしシリーズものなので前作から読むことで登場人物の心理変化などを知ることができ、より楽しめる。
関東大震災まで残り少しの東京で「目細の安吉」一家は今後どうなるのか。続きが読みたくなる長編物語。
投稿元:
レビューを見る
粋でいなせな説教話の続編。天切り松の台詞の歯切れよさ、心地よさたるや。まさに「声に出して読みたいセリフ」。それぞれの人物が実に軸の通った粋そのもの。侠らしさを臭いほど感じることが出来る。
「毒にも薬にもならない」と、唯一ひとりごとのように語り出した初菊との思い出話が最も印象深い。
投稿元:
レビューを見る
一巻に負けないくらい泣けました!天切り松はどの話も温かくて切ない♪それに作者の美意識の高さに脱帽です。美しい情景が次々と描かれて、そこに繊細な人情劇が織り込まれ……三巻も続けて読みます^^
投稿元:
レビューを見る
読み進めていくほどに嵌っていく。言ってしまえば登場人物たちに惚れていっているのだ。裏社会で生きる彼らが“優しい”と言うのもおかしな話だが、話にはまるにつれ、その“優しさ”“あたたかさ”を知っていく。そんな不思議な闇がたり。
褒められた生き方じゃないのにその生き様は潔く時に美しく映る。
投稿元:
レビューを見る
前半は結構普通のエピソードが多くて、もちろんそれでも十分に楽しめるんだけど、もう一押し盛り上がりが欲しいな、と思ってたけど、後半は相変わらず素晴らしかったす。今回好きだったのは6-8の各話。天切りを教わったエピソード、筆おろしの話、父の死がそれぞれ扱われているけど、それぞれがすごく心温まる内容でほっこりしました。
投稿元:
レビューを見る
浅田次郎の天切り松シリーズ第2作目。松蔵の闇語りという形式での物語展開。看守の一人いや同じ囚人の一人として、楽しみに語りを聴かせていただく。そんな感じで読み終えた。シリーズ3作~5作までも早く読みたいと思えるシリーズ。
投稿元:
レビューを見る
分かってはいるが見失いがちな事とか、言葉にできない事とか、天切り松を読めばだいたいは見えてくる。特に男は。優しい厳しさみたいなもの。
投稿元:
レビューを見る
鼠小僧の時代から一子相伝の技、天切り。
それを受け継いだ松蔵が、現代の監獄に潜り込み囚人たちに昔の大泥棒達の武勇伝を語っていく。
江戸の粋とは、男の心意気とは・・・聞いている囚人たちが、改心していくのが面白い。
松蔵の師匠たちは本当に皆かっこよくて、ついつい話に引き込まれてしまう。
吉原花魁で松蔵・筆おろし、なんて豪勢なお話もあり・・(笑
どんなに大金を積まれても、自分の信念に合わないことは絶対にしないという大泥棒達の冒険物語。
投稿元:
レビューを見る
「残侠」
「切れ緒の草鞋」
安吉一家の上を行く、「小政」。
生き様、筋の通し方がかっこよすぎる。
「目細の安吉」
「闇の花道」に続く、安吉親分と官との因縁。
親分、さすがです。
「百面相の恋」
何このお話可愛い……!
大きな仕掛けで堂々と人を騙す派手さと、大切な人を前に嘘をつけない純情さ、なんだか切なくなります。
「花と錨」
多くの人が思っていただろう、「おこん姐さんにいいひとはいないのか?」が解明されました。
「槍の小輔」が一世一代の大恋愛だったのね。
「黄不動見参」
松蔵デビュー?
「星の契り」
「百面相の恋」に輪をかけて可愛い。
康ちゃんが思いがけず男気を見せてくれた。
「春のかたみに」
やられたーやっぱり泣かされるなあ……
投稿元:
レビューを見る
泣ける話が多かった1巻に比べて切ない恋愛がらみの話が多かった。松蔵がすっかり大人びてたので驚く。時代の移り変わりでこぼれ落ちた人々がチラホラ出てくるのがこの時代の寂しさ。
投稿元:
レビューを見る
天切り松闇語りシリーズ2.いやあ面白い。役者が揃いすぎだわ。それにこのべらんめえ調大好きなんだよね。
残侠/切れ緒の草鞋/目細の安吉/百面相の恋/花と錨/黄不動見参/星の契り/春のかたみに
それに私桜も大好きで、舞台のあらゆるところに桜舞う光景が出てくるのもうっとり感。
山形有朋もそうだったけど清水小政でてきちゃったねえ。こういう現実に名を残す登場人物がひらりと現れるのもこの物語の魅力だねえ。“”俺ァ男だ”とてめえに言い聞かせて生きるのが男、かぁ。ほんと惚れ惚れするわこの世界の男たち。目細の名人芸もでてきたし(半返したぁ恐れ入った!)、百面相常のお点前もひとついただいたしおこんに黄不動に松蔵に、ひとりずつエピソードがほぐされていって、しかもまた語り口が名調子だよねえ、ほんと舞台を観に行ってるような気持ちになる。こういうのって悪党じゃないよなあ。ある意味ヒーローだよ。銀次もでてくるのかなあ。安吉のもっと昔を語るときには出てくるよなあ。知りたいなー、大親分銀次のことも。松蔵だってまだ自分の仕事するようになってからの出来事は語ってないしね。5巻までいま手元にあるからあと3冊。イッキにいきます。2冊目でますます大好き!このシリーズ。期待期待。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ二作目。粋な愛のお話多めでテンション上がってたら、最終話で号泣した。
その構成が粋でした!
ぐずぐずいってないで、兎に角足踏ん張って生きねば。そんなことを思える一冊。