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仕事というのは、社会に空いた穴です。道に穴が空いていた。そのまま放っておくとみんなが転んで困るから、そこを埋めてみる。ともかく目の前の穴を埋める。それが仕事というものであって、自分にあった穴が空いているはずだなんて、ふざけたことを考えるんじゃない、と言いたくなります。
世の中の原則が、「ああすればこうなる」式に支配されてしまうのは絶対におかしい。
初めから人間は罪を背負っているものである、気がついていなくてもなんらかの罪を背負っている、ということを意識していない。なんらかの後ろめたさを持ち、その後ろめたさとずっと暮らしていく、付き合っていくというのが大人なのです。
エントロピーの法則・・・秩序を立てたら無秩序がどこかに引っ越すということです。人間はある程度無秩序な状態を容認するしかないのです。
本気でやるべきときに、逃げるのが一番駄目です。面倒なことにも直面するのです。失敗してもいいと思って仕事をしてはいけないのです。だから、逆に嫌な仕事をやるわけです。そもそもやりたくないことだから、モチベーションを強くしなければやれないはずです。自分の筋というものにとらわれると損をします。自分に対する自分の意見なんて、自分に対する他人の意見よりもはるかに軽いことが多いのです。そんなことに深刻になっているのは、若い証拠です。そういうときなんか、自分はないと思っているのがいい。「私は人の言いなりです」でいいのです。うまくいこうが、トラブルが起ころうが、自分で責任を持つ。それを続けていくと、ひとりでに大人になってくる。
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お金で買えないものはないという言い方がある。金で買えるものだけが現実だと考えている人は、正しいということになる。しかしそんなこともない。金で買えないものもあるのである。少子化と都市化は一体の問題である。都市化になることにより物価が上がり、家が買えなくなり子育てをする場所がなくなるのである。そのほかにもお金がかかる、保育所などの預かり場所が都市化してしまうと作れなくなる。田舎の方が子育てはしやすい。
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自分にあった仕事は無い。仕事は道にあいている穴を埋めるようなもので、その穴が自分にあったものであるはずが無い。そして、埋めればいいだけの穴に、今は山を盛っている状態である。穴を埋めるより盛る方が簡単。読んでてひとり納得していました。バカの壁の方は読んだような読んでないようなよく覚えていませんが、この人の書く本はいつも的を射ているように感じてしまいます。本の中で若者の問題に触れていましたが、昔はフリーターにしてもニートにしても言葉が無かったからなだけでいるにはいたし、酒を飲んで暴れる若者も今より少なかったなんて事は無いそうです。今だけ問題視するのは間違っていると。こういう説得力を持った歳の取り方、多くの大人が出来ればいいのにねえ。殆どの大人はパッパラパーなまま時間経っただけですからね。今の社会が繰り上がってもさして差なんか無いから心配ないように思います。あとオンリーワンとか只の人だと言ってあげてくださいと書いてありました。オンリーワンになろうとした人は残念なお知らせでした。
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図書館にたまたま置いてあった「超バカの壁」
何となく借りて読んでみた本ですな。
内容的には、世間一般的に言われているような問題について、
逆説的なアプローチで淡々と論破していくという感じ。
確かに、ごもっとも!と思える部分が多々あったが、
ちょっと強引じゃないですかな?と思える部分も。
いろんな気付きを手に入れられる本なので、
ちょっと悶々としてる時に読むと、手ごたえありかもね~。
評価は何となく文章が好きになれなかったので星3つ!
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「超」がついたということで、興味をそそられました。
各章読みきりの形式で、すんなり読み進めることができます。
どのテーマも普段は意識しないですね。自分の言動を思い出しながら、「壁」を感じました。
少子化と都市化、うちは自然だと思いつつ、印象に残りました。
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2010.3.5 再読
社会に空いている穴を埋める。
秩序を立てたら、無秩序がどこかに引っ越す。
「よくわからないということがわかった」の意味。
誤解して損するのは相手だと思うようにすること。
本気でやれば、自然に一番いい解決の方向に動く。
忘れたころに再読して、自分の生き方を見つめなおすいいきっかけとなる1冊。
共感できる部分が多い自分は、養老さんの言葉を借りれば、
偏屈で変わり者かもしれない。
でも、こういった考えを持っている人生の先輩がいることに、
心強さと安心感をしみじみと感じる。
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バカの壁の続く編超バカの壁です。読んでいてものすごく感じ
たのは、他人の評価をほとんど気にしない作者なのだと思った
。これほどはっきりと言い切るのはある意味すごいことで、それ
があながち的外れではなく、納得させられるから不思議でした。
しかし、ためになったかと言ううとそうでもなかったです。読み物
として読むなら面白かったです。
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若者の問題、自分の問題、テロの問題、男女の問題、
子どもの問題、お金の問題…。
現代人の抱える様々な「壁」を超えるヒントが詰まった、
「バカの壁」「死の壁」に続く第3弾。
著者の意見には賛成できる部分が大半でしたが、
そうでない部分もありました。
なので評価は星★★★とします。
「若者の問題」と「自分の問題」は特に興味深かったです。
「自分に合った仕事なんかない。仕事とは社会の穴を埋めること」
という意見は衝撃的でしたが、その通りだと思いました。
あと、「テロも恋愛も一緒。最中は周りが見えなくなる。」
という意見は「確かにそうだ!」と思いました。
「バカの壁」も「死の壁」も読みましたが、
この作品も「なるほど~」と感心させられました。
やはり養老さんは一般人とは頭のつくりが違う…。
博識です。
後半に若干ぐだってる部分があったので、
おもしろさからいうと…
1、死の壁
2、バカの壁
2、超バカの壁
です。
養老さんの理論は意外なとこをついてくるからおもしろいです。
テンポの良い文なので読みやすいです。
中にはぶっとんだ主張もありますが、たいがいは感心させられるもの
ばかりなのでオススメです。
養老さんのようにキレの良いものの言い方ができるように
なりたいです。
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もう一度読みたい
「メモ」
モラトリアム
→学生でいられる時間が長い
「無職」
→えらい人
→地主、大金持ち
無責任
→楽しんでいられる
→ある程度無責任
自己の確立
→自己は初めからある
→確率したいのは社会的地位?
→絵が独特
→展覧会なので評価されないと×
コルベ神父
→ポーランド人のカトリック司祭。アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所で餓死刑に選ばれた男の身代わりとなった事で知られ、「アウシュビッツの聖者」といわれる。(Wikipediaより)
カオス理論
→理論的に正しいが具体的には使えない論理系
→天気
死体を見たくない
→自分を受け入れてない
・一元論化しないこと
・原則を持つこと
・面倒なことから逃げないこと
・本気でますやってみること
道路の穴を埋める
→仕事
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社会人になりたての人に向いているんじゃないかと思います。常識だと思っていた社会問題について根本的に少し異なった視点から見ることができるようになるからです。
前作に比べて、別の社会問題を取り上げてもっとわかりやすく「バカの壁」について説明している著書。
共感した点は、
「今の時代になって問題になっているのが社会システム、たとえば郵政のような行政のシステムだとします。それについて考えるときは、そういう「ああすればこうなる」式の考え方の半分は捨ててもらわなくてはいけないと思うのです。」
いくつかの著者の述べている社会問題の意見に対して、共感する部分もあれば、しない部分もありましたので星三つとしました。
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養老孟司氏のベストセラー『バカの壁』を“今更ながら”読み始めました。“今更ながら”と書いたのは、この本がベストセラーとなったのが出版された2003年のことで、いつか読もうとして4年経っていたからです。しかし、4年経っていながらも、未だに本屋さんの新書コーナーでは、最新刊とともに平積みにされていることも多いです。ちなみに先日購入したこの本の裏を見ると、「2006年11月30日 89刷」と書かれてあります。この3年の間に増刷を繰り返し、なんと89刷。まだまだこの増刷は続くのでしょう・・・。
この『バカの壁』の著者である養老孟司氏の本で、『唯脳論』というものがありますが、私が養老孟司氏の本で最初に手にしたのがこの『唯脳論』でした。
当時私は詩を書くのが好きで、いろいろと詩作に模索を続けていました。そしてあるとき、ひょっとしたら、心に響く言葉というものには法則があり、その法則を使えばかなりの詩が書けるのでは・・・。例えば美術の世界では、黄金率といったものが存在し、名作・傑作と呼ばれるものにはそういった理論的法則が存在しているという。その法則は、究極的にいえば、視覚を通して得られたものを脳が判断しているものに過ぎないかもしれない・・・。もしも詩と言う世界、言葉という世界にも同じようなものがあるとしたら、きっとその法則を基にすれば心地よい詩が書けるのではないか・・・。そしてその法則を感じるのは、ひょっとして脳ではないか?と思い、脳についての本を読もうと、本屋さんで購入したのが『唯脳論』でした。そしてそこから興味が広がり、立花隆氏の『脳を究める』など、脳関連の本を何冊か読んだことがあります。
「人体は小宇宙」と譬えられるように、身体にはまだまだ解明されていない神秘な世界が広がっています。とりわけこの脳の世界は、まだまだ解明されていない部分が多いようで、また、日進月歩でその解明も続き、今また茂木健一郎氏などの出現で、脳が注目されているような気がします。
しかし、再び脳が注目されている中で、私はほとんど脳関連の本には興味が向かなくなりました。それは自分が鍼灸師という身体を見つめる仕事をしていることと関係があるように思います。
東洋医学の視点は身体全体を捉えようとするものであり、その視点は、脳を中心とする“唯脳”的な視点の対極にあるように思うからです。
このような理由があってか、私は『バカの壁』というタイトルに近寄りがたさを感じており、ベストセラーになった頃はもちろん、今までも距離を置いていました。しかし、同時に、以前は自分の興味の一つであった脳についての大家が語り降ろした本ですので、いつか読まなくては・・と思っていたのも事実です。
と、前置きが長くなってしまいましたが、私にとって『バカの壁』という本を読むということは、この仕事をする前に持っていた自分の身体観と、現在自分が持っている身体観とのずれを感じることだと思います。
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的確な感じ。『どこに行っても「いじめられる人」は、他者を不快にする要素を持っている。』とか。イジメは肯定出来ないけど、このような見解は、真理に近いと思います。
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現代の抱える様々な問題について著者の独特の切り口で論じている。
①若者の問題②自分の問題③テロの問題④男女の問題⑤子供の問題⑥戦争責任の問題⑦靖国の問題⑧金の問題⑨心の問題⑩人間関係の問題⑪システムの問題⑫本気の問題
各章は独立しており、1章ずつ完結になっているので読み易い。中でも①若者の問題②自分の問題⑤子供の問題、は面白かった。
①の現代の若者論について、自分に合った仕事などなくて、給料は社会にもらうんだというのは、確かにそうかもしれない。社会全体で仕事の役割分担をして、お互いに補完しながら支え合っていく。自分の欲望のために仕事をするのではなくて、社会に貢献するために仕事を受け持つという意識がどこかにあれば、現代の若者のように、自分探しで迷走することも無いだろう。そのためには、仕事を割り当てる社会側にとっても、雇用を年によって削減してはならず、一定の雇用を確保することが必要である。
⑤子供の問題について、子供は「自然」であり、都市化の進んだ現代では、少子化が進むのは当然であるという主張は興味深かった。都市化=大人、自然=子供という図式をどう解決すれば良いのか。やはり、都市化=大人が、自然=子供に歩み寄る必要が有るだろう。著者の主張通り、大人ももう一度、子供の視点に立ち返って考えていけば、糸口は見つかるだろう。
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一種達観した主張が続く。妄信して自分が正しいと信じ、ほかの選択肢をなくしてしまうことの危機感(=バカ)を訴えているのだということを感じた。
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知人の本リストから借りた本。ビジネス系は多くがかぶっていたので、以外を借りる事に。以降は本からの引用です//相談とは、根本的には「考え方」についての疑問である。会社が自分にあった仕事をくれるわけではありません。会社は全体として社会の中の穴を埋めているのです。その中で本気で働けば目の前に自分が埋めるべき穴は見つかるのです。本当に大切なのは先見性ではなくて普遍性なのです。昔の人の方が意外にそういう「起こらなかったことの重要性」を知っていたように思います。一元論。子供そのものの価値が認められなくなるということと、自然が消されて都市化することは、同じkとです。だから都市化した社会では「子供らしさ」ということに価値を見いださないようになってきました。初めから人間は罪を背負っているものである、気がついていなくても何らかの罪を背負っている・・・その後ろめたさとずっと暮らしていく・・・。しっかりするということが原則を作るということです。それた実は倫理なのです。根本的に日本語というのは、読みが中心の言語だと私は考えています。