超並列思考 間抜けなスコトーマからの脱出
2009/08/31 00:33
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:セカンド・プラン エトセトラ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「脳が優れているのは、いつでも、すぐに回復できる点です」
プロローグから、いきなり力強い本書に、勇気をいただきました。
さらに、一日が144時間になる時間概念にはおどろかされた。
齢をとってしまう速度が速くなってしまうのではないかと。
本書のすごいところは、この時間の概念の捉え方。
「今日未来、近未来、中未来」を同時にイメージできるとしている点だ。
なぜなら「時間には、どれが先でどれが後という概念がない」うえに、「時間というものは、すべての時間が同時に存在している」からだそうだ。
さすがにIQ無限大(自称)の人の考えることは違う。
極めつけは「誰でも聖徳太子になれます」。
そこらじゅに旧一万円札が氾濫するわけではありません。
著者によると「聖徳太子は10を聞いて10を知っただけ」だそうだ。
一般人は、残りの9が聞こえなかっただけの話というのは一理ある。
耳が10個あったわけではなく、10聞こうとして10知ること。これなら訓練次第で出来そうな気がする。
その訓練とは「並列思考」を1日10分行うことだ。
互いに関連のないことを同時に思考する。そこで過去も未来も同時にイメージできるようにもなるというわけだ。ややこやしいが面白い。
たとえば、今見ている風景を目を閉じて思い浮かべる。再度目を開けると、思い浮かばなかったものがいくつもあることに驚かされる。これを盲点(=スコトーマ)と言うのだそうだ。もっともらしいが、あたりまえでもある。著者のいうとおり、興味・関心があるかいなかで、目に入った物がすべて意識されているわけではない。
しかしこの意識されないものの中に、多くの思考のヒントがあることも本書で明らかにされている。見えている人からすれば、そこでつまづくのは、さぞかし間が抜けているように思うだろう。
一生懸命になればなるほど視野が狭くなり、盲点が増えて、見えない部分が多くなる。簡単に言えば「コロンブスの卵」ということだが、なかなか気がつきにくい。
そこから脱出するためのスピード脳。キーワードは「思考のために必要な運動ホルモン=ドーパミン」のだしかたにあることが良く理解できた。
一度に大量の情報を処理するとパソコンならフリーズしてしまう。
しかし人間の脳は、その閾値を越えると不思議なことが起こる。そのためのドーパミン。
次々とスコトーマを認識し、あたかも無限に続くような連鎖反応的並列処理を体験できる。閾値、不思議、ドーパミンについては本書にて。
「(思考することが少なくなり)バカになった脳は、誰でもすぐに思考できる脳に変われる」という著者の断言にガテンがいく一冊でした。
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ばらばらだった一つ一つの構成要素が一つに統合されることを「ゲシュタルト」という。
→普段見ている世界から抽象度を一つ上げて俯瞰的に物事を見ることができる状態に持っていき、
レベルの高い解を得ることが目的
→?大量の情報を得、?抽象度を上げる ことでゲシュタルトを生み出す。
&苫米地さん的には、?並列思考法を身につければ鬼に金棒的な感じ。
?知識の量…閾値を越えるにはクリティカルな量が必要。
シグモイド曲線様(最初はじわじわ上がり、閾値を越えたところでいきなり賢くなる)
?抽象度を上げる…抽象度がたかいほど、同時に2つ以上のことを考えることができるようになる。
そして、ここからが本書のメイン。
?超並列志向を身につける…トレーニング紹介。少し怪しい。やってみよう。
★おまけ「トゥールミンロジック」
データ…主張を裏付ける事実
ワラント…提示したテータがなぜ主張する内容を裏付けるかを示す根拠、論拠。
クレーム…主張
人が何かを喋った時、その人が無意識化で想定している「クレーム」「ワラント」「データ」は何かを考える。
★おまけ2「スコトーマを外す」
スコトーマとは盲点のこと。見えてはいるが認識していない、できないもの。
外すと、たとえ同じことを聞いても
「1を聞いて(スコトーマにより情報が制限されている)1を知る」
→「10を聞いて(スコトーマが外れているため、情報量が多い)10を知る」状態になる。
総括
顔が怪しいのであまり好きではなかったが、意外と面白いと思う。
茂木さんは穏健派の脳科学者であるのに対し、苫米地さんはもっとビジネスに特化している感じ。
もうちょっと読んでみよー。
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認知活動認識、連想、評価、判断。思考は抽象度をあげて、関連を思いだし、ゲシュタルトを作ること。
思考に必要なのは、抽象度、大量の知識、同時平行に物事に取り組むこと 知識を入れ続けると突然賢くなるシグモイド曲線レベルの高いところに身を置く。
仕事の終わらせ方 全体を最後までイメージして 教科書のような一日で全体が掴めるものがあれば、それを使用する。教師と生徒の違いは、ゲシュタルトの違い。
空気力とは、相手の良さを作り出すこと。
日本語でも、シャドーイングしながら、クレーム、ワラント、データの3つを考えていく。食べるときも、味覚だけじゃなくて、五感かそれ以上で味わう。
一つの文章を読むときも、時間軸、空間軸を加えてて読む。直接の連想じゃなくて、関係ないことでもイメージして、書いていく
歴史という抽象作業をやり直す。
情報は発信して、見えてくる
仕事は、抽象と知識修得
ライティング スピーキイング は、抽象状態から逆算。日本紹介。多義 文法、代表知識、作法、論理分析、語彙の使い方、らのチェックリスト確認。表現 植田一三 iQは知識と抽象 ページをイメージで掴む、歴史は、その中照度の大きさに感嘆しながら、げしゅたる撮を作っていく。本を読む、その前段階から実践。その実践が無駄に思えても、読むのも一緒。ゴールを決めた読書、目的に合わせて読むとスコトーマが外れる。
一時間を10分でやる。
基礎からではなく、必要なところから。
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書いてあることすべてを実践すれば、スピード脳になれるはず。
気になったキーワード:超並列思考、ゲシュタルト、スコマート
脳は1つしか思考できないは、うそ。同時にいくつも思考できる。
ゲシュタルトとは、ばらばらの要素を1つに統合すること。
ゲシュタルトを生み出すのに必要なのは、大量の情報を得ることと抽象度を上げること。
スコマートとは盲点のこと。盲点が減れば、一度にインプットできる情報量が増える。
それぞれ高めるための実践方法が書かれてます。
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大量に同時にインプットし、アウトプットする!
方法論が具体的でイメージしやすい。この本で新たな天才が定義された。
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あまり好きではない本。言葉の節々に筆者の自慢が書かれている感じがした。なんとなく、筆者は頭がよくて、凄いんだみたいな・・・。内容も、具体性がなく、スピード脳になる方法は書いてあったが、具体的には別の本に書いてあるとかが多数あり、筆者の他の本を買わせるための宣伝だった。言っていることは分かるがこの本だけでは自分はスピード脳には生まれ変われないと感じた。
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久しぶりの苫米地先生の本
「1日○分」っていうフレーズは多いけれど、苫米地先生くらいのレベルになると
10分でいいのかも。一般人にはなかなか実践しづらいこともあった。
大きな主張は、「並列思考」と「ゲシュタルト(抽象度を上げる)」という考え方。
・並列思考
一つの時に一つのことを考えるのではなくて、同時にいくつものことを考える。
・ゲシュタルト
頭がいいということは、(高い次元で)抽象度を高めることができるということ。
そのためには、ともかく膨大な知識が必要になる。
インプットを増やす。本を文章ではなくイメージとして見る
この本で言う「スピード脳」とは
並列思考を用いて、膨大な情報を入れ、抽象化することで、
新しいアイディアとやることの見通しを持ち、素早く実行していくこと
であるように感じた。
・日本人は、昔、得た知識や経験則からどう対応すればうまくいったのか照らしあわせて考えるだけで、本当の意味で新しい視点からの「思考」はできていない。
・「人間は言葉の奴隷」。言葉にすると思考が一つに固定化してしまう。イメージで考えていくことも大切
・テレビなど相手が行っていることをシャドーイングすることで、言葉のスキルを身につけるだけでなく、しゃべりながら相手の話が聞ける(並列思考の一つ)
・ドーパミンが出ないと本当の意味での「思考」はできない。逆腹式呼吸・太陽を浴びるのも大事
・情報は生モノ。年が経つにつれて情報の賞味期限が短くなっている。情報は発信する人のもとに集まる。
などもありました。
ありがとうございました。
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有名な、脳学者 苫米地さんの本。いつもなるほどと思うのだが、自分が実践できるようなレベルを超えている気がする。それは著者だからできるのであって、凡人である自分ができる範囲を超えているため、実用性に欠ける。
しかし、そのエッセンスを取り入れることはできるだろう。
・バカというのは、低い抽象度に縛られているということ。自分の強烈な煩悩や自我に縛られ、強い盲点をつくっている状態の人。
・普段見ている世界から抽象度をひとつあげて、物事を俯瞰して見えるようになれば、いままで気づかなかった問題解決法が見るかる。
・ドーパミンが前頭前野に流れるのは、リラックスしているとき。それが一番アイデアがひらめきやすくなる。
・おいしいなどの5感は他人に影響されるものではなく、自分で作り出すもの。
・人と会話してるとき、その人が無意識の中で想定している「証拠」「論拠」「主張」は何かを考える。
しゃべるときは、しゃべりながら考えるのではなく、頭で考えまとめたあと、しゃべる。
・歴史の本とは、人類の中で起きた出来事を抽象化した作業の集大成。その抽象化を自分で徹底的に認識し、ゲシュタルトをつくる。
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苫米地さんの本を読めば読むほど苫米地さんのことが気になってくる。計測できないほどIQが高いってどんな人なんだろー。スピード脳になるには15個くらいのタスクを同時に考えれるようにするって私にもできるようになるのか。。。そこは疑問ですが苫米地さんのゴール設定の考え方は真似したい。
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苫米地英人氏の脳の使い方がわかる本である。簡単には真似できそうにない…。
IQテストでは限界突破しているらしい。それを支えるのが彼の習慣。それを紹介しているのがこの本である。
彼にとってはあたりまえのこと。習慣化してやっていること。それが述べられている。
YouTubeや他の書籍を読んだことがない場合、内容の理解はおぼつかないだろう。それぐらい突飛である。一方、それだけ私達とは異なることをやっている。だからこそ、彼の特殊性・特異性が現れるのだということも解る。
彼のセミナーをうけてみたい。本当にそう思った。
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「1日10分」でスピード脳に生まれ変わる 苫米地英人
人間の認知活動は大きく分けて①認識②連想③評価④判断
思考=評価+判断 ←前頭前野
従来の日本の教育ではこれが鍛えられず、記憶や経験頼みの仕事しかできない。
本来の仕事=問題の解決のためには、抽象度をあげて俯瞰的にとらえ、ゲシュタルト(統合知)を生み出す必要がある。
スピード脳の獲得のために①大量な情報②抽象的思考③超並列思考を鍛えよう。
IQ=①+②はジグモイド曲線状の成長カーブを描く。
IQをあげるには、IQの高い人と場を共有することが一番。
リラックスによって生まれるドーパミンも利用しよう。
③を鍛えるには、無意識化の訓練をすること。
三段論法ではなくトゥールミンロジックを用いる。⇄モーダルロジック
すなわち、データ、ワラント、クレームの三つを一セットとして同時に捉えること。そして、最低でも6つの反論をいつも考えること。
脳というのは、タスクごとに異なる意識状態になる。
記憶するときは、アンカー&トリガー。
抽象思考するときは、ドーパミン(=思考のために必要な運動ホルモン)を出すために徹底的にリラックスすること。
トレーニング準備①逆腹式呼吸でホームの感覚に
トレーニング準備②肘と膝の裏に太陽の光を浴びてセロトニンを
↓
①5つのバランスウィルを考える
②今日未来、近未来、中未来の時間軸を設定
③ゴールを設定する 今日、近、中未来の自分の姿をイメージする
④5つのバランスウィル、すべての未来をイメージする
⑤嬉しい・楽しい・気持ちいい・誇らしい・清々しいを各部位に貼り付け
⑥それぞれの感情を回転(タテヨコ)
⑦二つの回転する輪を一つの玉に統合する×3
⑧3つの玉を統合し、光の玉をイメージ
実践トレーニング:
パッと見てスケッチ。
本は新聞は同時に。
五感と時間軸で食事。
会話しながら反論6つ。
テレビ見ながらシャドーイング。
会議は5人同時にバラバラのテーマを話す。
フローチャート、イメージマップを駆使。
10分が一時間と考える。
話す単語を6分の1に。
最初に仕事を最後までイメージ。
一年分の仕事を一日で終わらせる(NLP)。
余った時間は遊ぶ。
「何が大切か」という観点でゲシュタルトを作れば、スコトーマは発生しない。遊びが新しいビジネスを生み、マーケティングにもなる。
情報術。
情報には鮮度がある。情報は発信者に集まる。文字化する癖をつけよう。
勉強術。
情報はゴールを定めると入ってくる。速読で抽象的思考が上がる。歴史を読むときは、抽象化のプロセスを読み解くこと。
毎日②倍の速さで読む。速読のコツは、①行で読む→②ページで読む=文字のイメージ化
覚えておきたいことは手や指を使って、アンカーを作る。
マスコミは疑う。情報整理は必要ない。
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内容がちょっと未知な部分が多いので、怪しい感じがするが、「思考脳(スピード脳)」になるための日々のトレーニングには、実践すべき項目がいくつかあるので取り入れようと思う。
① 目の前の情景をパッと見て、頭の中でスケッチする
② 新聞、本は同時にたくさん読む。文字としてではなく、イメージとして読む。
③ テレビを見ながらシャドーイングして、アナウンサーの喋り方、スピーチの仕方を学ぶ
④ 10分を1時間として捉える。6倍速で仕事をすれば、仕事を6分の1にできる。
⑤ 話す単語を6分の1にすれば、6倍早く喋るのと同じ。
⑥ 頭の中で1日、1年の仕事を終わらせる。すると、実際の仕事は復習になる。