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紙の本

テロリストの奴隷に落とされながら逆襲する少女

2016/03/03 00:22

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:SlowBird - この投稿者のレビュー一覧を見る

杖術の達人逢魔麻紀子とその娘の紀魅を主人公とする冒険小説、「峠に棲む鬼」「花に三春の約あり」に続く第三作がこの「妖しの花乱れにぞ」。冒険小説の女性ヒロインというのは、危機に陥ってはらはらさせながら、最後は幸運にも無事ハッピーエンドとなって、安心するような残念なような気持ちにさせられるものなのだが、本作の紀魅に待ち受ける運命はそんな甘くはない。
会ったことのない父秋葉達人は暗殺船と呼ばれるレグルス号に乗り組んで、ソ連の中東政策に対立したことから、紀魅はKGBに誘拐され、南イエメンにあるテロリストの巣窟に監禁される。そこは麻薬と女で狂信者を死地に赴かせる組織であり、紀魅にも然るべき運命は容赦せず奴隷の身に落とされる。だがその泥沼の中から這い上がってテロ組織を壊滅に追い込んでしまい、そして父とともに南イエメン政府までを崩壊させてしまうのが「花に三春の約あり」だった。
暗殺船は今度はアメリカ政府の依頼で、南米の麻薬コネクションの撲滅を依頼される。アマゾン上流の、国境も交錯する密林の奥地で、各国政府にも深いパイプを持つ組織には、拠点の捜索も、関係者の追跡も容易でない。秋葉達人、紀魅の父子、かつてのテロリスト養成所の教官だった老人らのクルーはアマゾン川を遡行し密林に分け入っていくが、無数の山賊集団や、文明に染まっていないインディオの部族が跋扈して、犠牲者を重ねてゆく。ついに紀魅の腹違いの妹ジョディも捕らえられ、紀魅もまた奴隷となって胸に焼き印を押されてしまうが、内側と外側からの攻撃によりコネクションは崩壊に向かっていくことになる。
ヒロインが悪玉の手から間一髪で逃れる幸運に比べて、囚われた女が殺されずに生き延びることは一般的にどのくらい幸運と言えるのかはよく分からない。ただ発狂してもおかしくない残虐な仕打ちの中で、理性と闘志を保ち続けるのは生来生まれ持った意思の力であり、その特異性が新しいヒロイン像と言える。もっともそんなジャンルが流行するわけもなく、純潔なんてものにそれほど価値も見いださず、永遠の少年であることも手放した中年のおっさんにばかり需要のある冒険小説である。ピカレスクロマンとも暗黒小説とも言うには、登場する男達の言動はあまりにも日常的すぎる。現実社会の生活をそのまま延長したままに、暴虐の世界に引きずり込まれるのが寿行作品なのだ。
そうして麻薬コネクションを潰したところで、また新しい組織が生まれるだけで、貧しい農家は大麻を栽培し、それを売り捌いて裏世界でのし上がる男達やカルト集団がまた現れる。戦いの先に勝利は無い。そして世界は何事も無かったように、また日常を続ける。そんな中でも、彼女たちも、男達も、汚されても、叩きのめされても戦い続けなければならない。そうだろ?

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