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信じられない気持ちと、だけどどこか信じてしまいたい気持ちが交錯。
2000/09/14 22:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaede - この投稿者のレビュー一覧を見る
■あらすじ■シナリオライターの太一を訪ねてきた見知らぬ少年・麻人は、昔死んだ親友の章吾だと言い張り太一を驚かせる。章吾に好意を抱いていた太一は麻人を拒めず、一緒に暮らすことにしたが、麻人の華奢な身体や薄い唇から次第に目が離せなくなり…。子供の頃の純粋な想いは、いつしか大人の欲望に変わり…。(書籍裏表紙より大まかに抜粋)
■書評■小学校のとき、親が離婚に至るまでを肌で感じ、それでも、その心細さを、クラスメイトの章吾がいてくれたから、遣り過ごせた日々。親友よりもっとお互いを大事に思っていた章吾との時間は、二人が中学にあがる直前に章吾の死によって途切れてしまう。残された太一は中堅どころのシナリオライターになっていたが、恋愛に関するトラウマが太一を本気の恋愛から遠ざけていた。そんなとき、麻人が現われる。信じられない気持ちと、だけどどこか信じてしまいたい気持ちが太一の中で交錯する。
止められない時間の差にジレンマを抱きながらも気丈に振舞う健気な麻人(章吾)と、ナリは立派な大人なのに、心の中は子供の頃で止まってしまっているかのような愛情に飢えた太一のやりとりがとてもよかった。出だしから引きこまれるような話し展開、文章のテンポもものすごくいいし、ラストもドタバタして誤魔化したりというのではなくて、しっかり甘々な雰囲気で終わってくれたのがとてもよかった。
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