ドレスシャツの野蛮人 ブラックタイで革命を2 みんなのレビュー
- 松岡なつき, 緋色れーいち
- 税込価格:586円(5pt)
- 出版社:徳間書店(Chara)
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愛している限りは許すと言える愛
2002/07/21 02:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えんじゅ - この投稿者のレビュー一覧を見る
1作目は、アフリカの空の下での、大胆で情熱的な恋の話だったが、今回は、うってかわって、冬のロンドン。陰鬱な空の下で、二人の恋に、初めての辛い試練が襲う。
前回、アフリカでクーデターから身一つで脱出した照彦と淳。その際のトレーダーとしてのが豪腕が買われ、今はロンドンの商社にスカウトされて、ブライベートでも甘い生活を楽しんでいた。しかし、些細な感情のすれ違いから、二人の関係はこじれてしまい、淳は照彦と住んでいたフラットをでてしまう。傷つく淳の前には、照彦のライバルであるジェイクが現れ、「僕のパートナーになってくれないか」と甘く口説く。一方照彦のほうは、先物取引のトラブルで危機に立っていた。惨めなままの自分では淳に会いにいけないと、照彦は起死回生のチャンスを狙うが…。
すれ違う感情のままに照彦に強姦まがいに犯されて、絶望し、照彦の側から離れる淳。一人で苦しみながら、それでも愛してる限りは、許すといく淳の言葉が、すごく心に残った。
二人が、離れ離れになっても、それぞれの立場で互いのことを想いながら、愛を深めていくというところが、前回とまた違った恋の醍醐味があり、読み応えがあった。
舞台となる先物取引とか、トレーダーのやり口とか、普段興味のない世界も、こういう風に描かれると、実に面白い。まさに戦場という感じで、ロンドンの金融業界の空気や、会話がすごくリアルに感じられる。スリリングな展開は、まるで経済小説! 松岡さんは、どういう状況を舞台にしても、リアリティのある世界を描ける方で、今回も唸ってしまった。
今回は、淳が学生をしているということもあり、照彦の仕事上のパートナー的な部分がなかったのが、ちょっと残念といえば、残念。
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