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アリストテレス入門 みんなのレビュー

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紙の本

〈生きる力〉としての論理学

2001/07/24 10:34

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:小田中直樹 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 アリストテレスについての本を読んだのは、高校の倫理社会の教科書以来だ。その頃は、アリストテレスなんてどうでもいいと思ってた。それは、僕が(今もだけど)無知だったせいもあるし、受験勉強っていう〈出会い方〉も悪かった。でも、この本の著者の山口さんによれば、アリストテレスの思想の核心は「様々な事柄について考える際の思考法」(九ページ)にある。とすると、彼の思想って今でもアクチュアルだってことになる。「思考法」に関わるのは論理学だから、アリストテレスの哲学、とくに論理学が僕らの〈役に立つ〉ように説明されてるか否かっていう点から、この本を読んでみた。
 山口さんによれば、アリストテレスにとって、知を愛し求めること(哲学)は全ての人に開かれたものだった。でも、知的な好奇心を持ってるだけじゃ、日常生活に埋没してしまう。自分の特殊な経験を一般的な知識に鍛え上げるためには、不思議を感じ、知りたい気持ちになり、問題を意識することが必要だ。そして、そのための「自分の思考の方法」(四三ページ)が論理学なんだ。アリストテレスの論理学の特徴は次の三つ。第一、議論よりもデータを重視すること。ただし、彼の哲学は「対話的」(一一七ページ)な性格も持ってる。第二、説明をするときに、その原因や原理(出発点)を重視すること。つまり〈なぜか〉って問うことが大切なんだ。アリストテレスは、〈なぜか〉を上手に問うために、〈四原因論〉って方法を作り出した。第三、論理学のやり方は二つある。まず、わりと有名な三段論法。そして、論理の〈はじめの一歩〉を定め、議論を交わしてくための問答法的推論。アリストテレスによれば、こんな論理学を使ってものごとを考え、活動し、よく生きることが大切なのだ。
 この本のメリットは、僕にとっては次の二つ。第一、よくみると、データの重視にせよ、三段論法にせよ、問答法的推論にせよ、僕らはきっと日常生活のなかで無意識に使ってる。でも、ちゃんとした使い方を知ってるか知らないかで、僕らの意見の説得力はずいぶん違うはずだ。そう、「もっと基本的なものの見方、考え方の訓練」(六四ページ)が必要なんだ。〈自分のために〉アリストテレスを読むのも〈あり〉なんだって知ったのは収穫。いつか時間があったら、アリストテレスそのものを読んで、これをやってみたい。第二、でも、アリストテレスが論理学について考え抜いたのは、一人一人の個人がよい生活をするためだけじゃない。一般性とかデータとか原因とか原理とか三段論法とかが大切なのは、対話の質を上げるからだ。論理学は、単なる口喧嘩に勝つための技術じゃなくて、コミュニケーションを豊かにするための道具だ。二つまとめて、論理学は生きる力なのだ。
 でも、この本には不満もある。二つ挙げておこう。第一、山口さんのスタンスは「アリストテレス哲学の解説ではなく、アリストテレスを通じての哲学入門、と言うか……、思考法そのものをアリストテレスから学ぶ」(二〇六ページ)ことだった。僕はこのスタンスに共感するけど、この本はちょっと中途半端に終わってる感じがする。アリストテレスとの距離を十分採ってないから、章と章のつながりがわかりにくいし、とくに後半ではアリストテレスの思想のアクチュアリティが伝わってこない。第二、アリストテレスも山口さんも「生まれつきの知的欲求」(二〇一ページ)を前提にして議論してる。でも、いま僕らにとって問題なのは〈どうすれば知的欲求を自覚できる(あるいは、させられる)か〉じゃないんだろうか。この点についてアリストテレスが何かいってるか否か、これは自分で探すしかないんだろうな。[小田中直樹]

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紙の本

この本が悪いわけではないのだが

2001/12/12 13:20

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:白井道也 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 やっぱりこういう本は、アリストテレスの著作をいくつか読んでいるか、少なくともアリストテレスの哲学に興味(ないしはそれを知る必要性)を持っている人じゃないと楽しめないなぁと痛感。この本が悪いわけではないのですが。

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2006/11/01 20:57

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2010/05/17 14:56

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2012/10/16 01:22

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