紙の本
つなごうとする意思、踏み出そうとするヒト。
2016/08/27 18:24
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
中途半端な踏み出しかたでふらふらしている主人公が失ったのはバレーボールと純粋さ。取り戻したいと思ったものも次第に変わり、踏み出そうとした方向も当初とは全く違うところへとつながるものだったところに、読者は昔の自分を重ねて読んでしまうのだろう。
電子書籍
垣内くん、すごい
2019/10/27 16:36
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
垣内くんと知り合いになりたい(笑)
そう思ってしまうほど、魅力的な少年です。
疲れたときに読み返したくなる、そんな物語だと思います。
紙の本
実はふたりとも本来体育会系のヒトだったのね
2019/07/05 10:42
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投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
図書室で、部員一人顧問一人の文芸部。
と、くると、文化系のにおいプンプン。
でも、実はふたりとも本来体育会系のヒトだったのね。
なんだか、プチ裏切られた感。
でも、だれだって文学は楽しめる。
不倫相手の男は、一人前の大人のような顔をして、じつはなさけない。
弟は、頼りないように見えて、実はしっかりしたいいやつ。
この対比も面白かった。
そして、ラスト。
救いが見える。
それがいい。
紙の本
良かったぁ
2018/07/14 18:25
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投稿者:さか - この投稿者のレビュー一覧を見る
何日かに分けて読もうと思っていたけど、1日で読了。
あと少し、もう少し以来の瀬尾まいこさんの作品は、やっぱりページをめくる手が止まらない。
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投稿者:本大好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公の成長がすごかった。素晴らしい作品です。
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初めて読んだぞ、瀬尾まいこーーーー!!!
図書館大好きのため、タイトルに惹かれて購入。
うまい!さすがだ。
本職が教師だけあって、学校描写が上手い。
この人も青春を書かせたら上手いな。
作品に優しい時間が流れている。
おもしろかった。
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駅の待ち時間用にキオスクで購入。人物に感情移入しにくかったが読んでいく間にだんだんおもしろくなっていった
筑摩出版は少しくせがあるけどやはりおもしろい。
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垣内君に惚れた。
かっこよすぎる。
最後の演説?は微妙だったけど。
温室デイズと同様に学校モノだったけど、
こちらは主人公が学生でないからか、
あまり抵抗なく読めた。
また読みたい。
もちろん垣内君に会うために。笑
浅見さんが好きじゃない。
自分の経験からの偏った好き嫌いで申し訳ないけど、
やっぱり浅見さんは好きじゃない。
ごめんね、浅見さん。
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出会いが別れを呼ぶ。
別れは出会いを呼ぶ。
単純なことなのに、なぜか胸が熱くなった。
無意識のうちに過去の自分と重ねていたからかもしれない。
人のことを一生懸命考えているふりをしていた高校時代。
あの時読んでいたら、きっとあの結果は違っていたかも。
自分の当たり前はきっと誰の当たり前でもなくて。
自分の正義を振り翳してあの人を傷つけたあの言葉も。
幼さゆえの過ちとはいえ、今もまだ消えずに残っていて。
ふとした瞬間のフラッシュバックが恐怖を引き起こす。
直接的、間接的に関わらずとも人を傷つけた経験がある人は。
同じ過ちを繰り返したくないからこそ、臆病になる。
傷ついた2人が傷を舐め合うように見えなくもないけど。
適度な距離感が描かれていてとても気持ち良かった。
過去のトラウマは今も無意識の中に深く刻み込まれているけど。
ようやく冷静に向き合える時期がきたのかもしれない。
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とても切ない物語のはずなのに、どういうわけか、読み終ると妙になごんでしまいます。
瀬尾さんの本はいつもそうです。
そしてその雰囲気がとても好き。
「先生の明日と明後日がいい天気であることを祈っています。」
というお手紙の文章が大変気に入りました。
《所持》
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のんびりした小説だな、と思った。
あえていいなって思ったのは、
学校が海の近くっていうところ。
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『幸福な食卓』と『天国はまだ遠く』を読んで以来の瀬尾まいこさんの作品。
タイトルが気になってて、文庫になるのを待っていました。
図書館ってロマンチックではないですか。
『耳をすませば』を思い出します。
地元を離れて、国語の講師になった清(きよ)。
文芸部の顧問になり、たった一人の部員である図書館の神様、垣内くんと過ごすなかで、
不倫やら過去のトラウマやらから解き放たれる物語。
うーん。
前に読んだ2作と雰囲気が同じだった。
で、その2作とも主人公が好きじゃなかったのだけど、
今回もそんな印象でした。
読みやすいし、それなりにおもしろく、さわやか。
川端康成の鼻血の話なんか、純文学を読みたい気持ちにさせられました。
それに、高校生とは思えない落ち着きを払った垣内くんや
姉思いの優しい弟もまあまあ魅力的。
ただ、主人公がどうしてか好きな感じじゃない。
でも、リアルにステレオタイプな女性ではある。
学校の図書館に行きたくなったけれど、
行けないので、代わりに中野の図書館に行った。
文学は、いいよ。
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始めは、清の教師としての姿勢や文芸部に対する考え方に反感を持ったけれど、読む進めていくにつれ、話に引き込まれていきました。
解説にも書いてあるけれど、狎れあわない、でもどこか深くてつながっている、垣内くんと清の関係が素敵です。
そして、お話のなかに出てくる文学を、実際に読んでみたくなりました。
最後の「文学なんてみんなが好き勝手にやればいい。だけど、すごい面白いんだ」には賛同。
垣内君のノートの詩も素敵。
「雨って、昔自分が流した涙かもしれない。心が弱くなった時に、その流しておいた涙が僕達を慰めるために、雨になって僕達を濡らしているんだよ」
「先生が先生になるなんて、喜ばしく思います。先生の明日と明後日がいい天気であることを祈っています。」
―こんな手紙、もらってみたい!
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自分にはその気がなくても人を傷つけていたり、攻撃的になっていたりすることってあるのかもしれない。
自分にとって当たり前に感じることも、他人にしたら当たり前でもなんでもないこと、価値観って人それぞれだよなって思った。
つらいことがあって、それまで正しいと思ってたことが全部覆されてしまう感覚はイメージできる。つらいだろうなって。
図書館での毎日が淡々としてるけど、生きているっていうのを感じることができて、不思議に心に残る本だった。
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瀬尾さんの作品の特徴は全体があっさりした雰囲気なのに、それだけでは終わらないところ。読後、どっしり。トン、と背中を押す。すごい。