紙の本
ほんのりとお腹の中から温めてくれるような本でした。
2015/12/14 20:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな物語を書く人は世の中の人々を見つめる
目そのものが優しいのだろうなと思います。
なんとなく人付き合いに嫌気を覚えたり、
厭な世の中だなと思ったりした時にでも読めば
ほんのりとお腹の中から温めてくれたような気分になれる一冊です。
この小説とは何の関係もありませんが
Norah Jones の Come Away With Me なんかを聴きながら読むとさらに好いですよ(笑)
紙の本
青春ミステリ
2017/05/22 09:29
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投稿者:冬みかん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょっと雰囲気が「氷菓」と似てます。ミステリーといっても日常のちょっとした秘密や悩みを紐解いたり解決したりする読後感のよいお話でした。ちょっと時間をおいてまた読み返したくなる本です。
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使い捨てされるキャラクターがいない。再び出てくるとなんだかほっとしてしまう。
ひきこもり探偵シリーズっぽくて面白かった。
坂木司は初期のほうが好きかも。
一応シリーズものらしいんだけど、続編は出るのかな。
期待しつつ気長に待ってます。
ところで、引きこもり探偵シリーズほどではないにしろ、若干のBL臭がするのはなんでなんだろう。
わ、私だけか!?
090716
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父の死によって家業であるクリーニング屋を継ぐことになってしまった青年が主人公のミステリー。
このご時世にもかかわらず活気のある商店街を舞台に、クリーニングにまつわる様々なナゾを、主人公とその友人の探偵役が解決していくお話です。
クリーニング屋っていうのはご用聞きにまわるから、ご近所にクビを突っ込む役としては最適なのかも。
ちょっと厚めの文庫だけど、収録は4話。1月から始まって12月まで、ちょうど1年間が描かれます。
今作で重視されているのは、ナゾを解くことだけではなくて、解かれた後の関係者の解決部分かと思います。
そのため、ナゾ編よりも解決編が長い感じになってます。
連作短編ですが、大きな意味では1冊通して話が続きますので、長編といってもいいかもです。
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少年、いや青年か、2人の関係性にほっとさせられます。友情以上の関係だよ! と読みながら思っていた。沢田君は、和也君に救われていたわけだけど、和也君はそれに気づいていない。その関係性が大好きです。孤独気質な沢田君が、ひとはいつかどこかに帰る、その帰る場所がお前ならいいのに、みたいなことを言った時点で、きゅんきゅんです。告白だよ、いきなりだよ! でも和也君、特に気にしてないし……。和也君気付いてやれよ、と思ったが私が期待するような展開になるはずもなく(当たり前だ)。坂木さんの作品は、読んでて安心します。ほっ。
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この本すごく良い!
久しぶりに良い本に巡り会った!という感じ。
坂木さんの本は初めて読みましたけど、こんな素晴らしい作家さんがいらっしゃったんですね!
読み終わって数日経っていますが、まだ心がほんわかしています。
穏やかな気持ちになります。続編 熱望!!
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内容(「BOOK」データベースより)
周囲が新しい門出に沸く春、思いがけず家業のクリーニング店を継ぐことになった大学卒業間近の新井和也。不慣れな集荷作業で預かった衣類から、数々の謎が生まれていく。同じ商店街の喫茶店・ロッキーで働く沢田直之、アイロン職人・シゲさんなど周囲の人に助けられながら失敗を重ねつつ成長していく和也。商店街の四季と共に、人々の温かさを爽やかに描く、青春ミステリの決定版。
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思いがけず家業のクリーニング店を継ぐことになった大学卒業間近でものすごく寒がりでなぜか、街を歩くと次々に迷っている動物に助けを求められる『新井和也』。不慣れな集荷作業で預かった衣服から、数々の謎が生まれていく。それを同じ商店街の喫茶店で働く「沢田直之」が謎を解いていく。
客の子供が、言う謎のお願いの秘密とは、いきなりファッションが変わった女性の謎?秋祭りに頼まれた出演者探し、町に現れる季節外れの女性幽霊の正体とは?
「沢田」や、アイロン職人の「シゲさん」など周囲の人に助けられながら失敗を重ねつつ成長していく青春ミステリーです。とても商店街の人たちの温かさがとても読んでいて心に響きました。
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所々「ん?」と思うような描写もあるが、クリーニング店と言うシュチュエーションも物珍しく生かされていて、ミステリとしてもなかなか面白い
相変わらず現代的な主人公像も個人的には好き、ワトソン役がよく似合う。
出たら確実に買うレベルじゃないが、最近の創元推理文庫作家の中では好きな部類に入ります
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夕餉の匂いが立ち込める商店街。聞きなれた音に見慣れた景色。そんなどこか懐かしい商店街の中で起こる小さな出来事。クリーニング屋を継いだ和也はゆっくりとでも着実に周囲の温かい人情と心に見守られて成長していく。坂木本ならではのハートフルでそしてどこか切なさをはらんでいる世界が秀逸。ぜひ続編を!
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新井くんの素朴な雰囲気がすき。
どの章を開いてもほんわかとした空気が漂っていてほっとします。
夏が好きで冬が嫌いな理由にものすごく共感。
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周囲が新しい門出に沸く春、思いがけず家業のクリーニング店を継ぐことになった大学卒業間近の新井和也。不慣れな集荷作業で預かった衣類から、数々の謎が生まれていく。同じ商店街の喫茶店・ロッキーで働く沢田直之、アイロン職人・シゲさんなど周囲の人に助けられながら失敗を重ねつつ成長していく和也。商店街の四季と共に、人々の温かさを爽やかに描く、青春ミステリの決定版。
坂木さんらしい日常のミステリー。
でもヒキコモリ探偵シリーズにはやっぱり及ばないかなぁ。
和也と直之は依存関係にないからだと思うけど。
坂木作品の中では2番目に好き。
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下町のクリーニング店の息子が主人公。
坂木さんの本初めて読んだのだけど、よかったなー。
いい本に出合えた。
心がやわらかくなった気がする。
他の本も読んでみたいと思います。
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【あらすじ】
周囲が新しい門出に沸く春、思いがけず家業のクリーニング店を継ぐことになった大学卒業間近の新井和也。不慣れな集荷作業で預かった衣類から、数々の謎が生まれていく。同じ商店街の喫茶店・ロッキーで働く沢田直之、アイロン職人・シゲさんなど周囲の人に助けられながら失敗を重ねつつ成長していく和也。商店街の四季と共に、人々の温かさを爽やかに描く、青春ミステリの決定版。
【感想】
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今年1作目。正確に言うと年末から年始にかけて読了。
初めて坂木さんの作品を手に取りました。
日常のミステリーを扱った作品。
下町が舞台で、優しい雰囲気が漂ってる気がします。
なんだか心がほんわかして、できれば続編を希望したい。
他の作品も同じような雰囲気なのかな?だったら読んでみたいかも・・・
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人と関わらずには生きられないコミュニティの中で、誰もが何かを抱えている。
悟られないままでいるには近すぎて、本当は曝け出したくて。
だから一度繋がると、とても強い絆になる。
ほのぼのした雰囲気で描いてるけど、本質はひきこもりシリーズと同じ。
それが魅力でもあり、ワンパターンといえなくもなく…。