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なんだこの山本さんらしくも無い、いい加減なエンディングは。最初はそう思いましたね。でも更に見事にひっくり返してくれました。ちょっと出来すぎですけどね。
1994年に書かれた最初の長編だそうです。随分荒っぽいところも感じられます。例えば腕の良い大工の銀二が、借金を抱えた身で、乞われたとは言え給金の下がる呉服屋の手代になる必然性は有りません。でも、まあそういうところは無視しましょう。
そういえば、このストーリーは先日読んだ"蒼竜"の中の"のぼりうなぎ"に似てますね。こちらは腕の良い指物師が呉服屋の手代になる話でしたけど。
何はともあれ、山本さんの読後感の良さは、このような初期の作品から現れています。
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「絶対に大川を渡っちゃならねえ」賭場の借金を
返すまで、なにがあろうと深川にもどれない
大工の銀次は、呉服屋の手代として再起を決意。
先行き順風に見えたが…。苦難にめげない
男の美学を描く時代小説。
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江戸深川の気風のいい男達が紡ぎ出す人情物語。
山本一力、初の長編物語ということで荒いところも目立つが、後の山本一力を作り出す原点として、しっかりと刻みつけた作品。
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俺はお店から暇を出されたこれに思い当たり、銀次の腰が砕けたのだ
昔を振り返って、その当時の仕事を片っ端から消しゴムで消してしまうのは、おのれの軌跡を否定するも同然です。たとえ未熟であっても、その当時にしかできないこともあります