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ひきこもりの親友が主人公の話す日常の事件を解決するというのが大体の設定です。私はこれを読んでいて電車の中で苦笑があふれ出してきて困りました。結構露骨に考えてしまいます、親友以上恋人未満の関係を。私には手のかかる親友がいないせいと思いますが、なんだかちょっとむず痒い。事件もあまり大したことないです(そんなこともないですが)。一つの物語に必ずテーマがあって読み終わった後に考えさせられる話ではあります。
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帯に「名探偵は引きこもり」とあったので何気に購入。読んでみると起る事件はたいしたことはないのですが・・・ココロを「僕、坂木」にしか開かない鳥居を外の世界に連れ出し社会復帰?させたいと願いつつ、この普通でない友人が外の世界で自分を頼りにしてくれなくなったら寂しい・・・というジレンマが微妙にココロに残る作品。
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ひきこもり探偵シリーズの第一弾。日常のささいな謎と、登場人物への温かなまなざしがとても心地いいミステリ。
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ひきこもりの鳥井と友人坂木が出会うちょっとした謎を解く連作短編集。鳥井のちょっと奇矯なキャラクターや彼に強く魅かれている坂木、人の哀しみや柔らかさ、優しさなどがファンタジックなほどきらきら。はめられてるなあと思いながらも心の脆い部分をぎゅうっとやられてしまう美しさがあります。
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“引きこもり探偵シリーズ”第1弾。
実は先にシリーズ第2弾の『子羊の巣』を装丁(文庫版)に惹かれて買いました。
時々「びっ微妙・・・」と思う場面もありましたが、出てくる登場人物達が皆、良い味出してます。
ミステリーと言うよりファンタジーっぽいかな。人によっては「温い!」とバッサリ切って捨てられそうですが、私は好きです。
シリーズラストの『動物園の鳥』が未読なので、今から楽しみです。
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個人的には苦手な話だった。ホームズ訳の鳥居真一とワトスンな主人公坂木司。依存しあっている二人の男の姿は、男性読者には特に苦手かも。
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名探偵はひきこもり、このフレーズに惹かれて読んだ本。今私の中で一番大好きな小説となっています。鳥井くんと坂木くんの関係がうらやましい。
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ひきこもりの名探偵と、彼に何かと世話を焼きたがる親友の僕。
情緒不安定なプログラマーがいつもひょんなことから巻き込まれるミステリー。
でも、人が死なないところがいいところだよね、これって。
だからこそ面白い。
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「「あいつは灰色の部分を持たないまま大人になった奴なんだ」
「灰色って?」
「なんていうのかな、誰でも子供と大人が溶け合う中間の部分っていうのがあるでしょう。思春期に混じっちゃうような、潔癖と鷹揚の境界線が。『まあいいや』ってところが。
それが鳥井にはないんだ」
……
生きていく上での幸福は、誰かと分かち合う記憶の豊かさにあると僕はおもう。
一般人の僕が語る鳥井という引きこもり(といっても在宅プログラマーですが)の探偵もの。
生まれる前にお母さんに捨てられた少年。
祖母から悪口ばがりを聞かされ、
唯一理解者になれる父親は単身赴任。 」
トリガー満載!でした。
「春の子ども」という中編が特にきつかった。
主人公の友人は生まれてすぐ母親に捨てられています。
”ひどい母親から自分を守り、育ててくれた父親。…でもだからこそ、○○はすがりたかったはずだ。助けて欲しかったはずだ。そんな強い想いに対する裏切り、ジレンマ。”
「愛して欲しかったのに、愛し方を知らなかった父親。
お父さんだけが、味方だと思ってたのに!」
メキシコ人の元ストリートチルドレンの母親が子どもに言い聞かせる言葉。
「ママは小さい頃、お父さんもお母さんもいなくて、1人でいたことがあったんだって。その頃、つらいときは必ず外に出て、こう叫ぶんだ。
『同じ空を見ている悲しい誰か! あんたが一人じゃないように、あたしにはあんたがいるわ!』って。」
彼女は、悲しい思いをしている人に出会うたび、この言葉を教えているのです。
「だって、同じようにする人が増えれば、いつかは本当に同じ空を見上げている人同士が、出会えるかもしれないじゃない?」
主人公は友人について独白します。
「鳥井は今日も部屋で仕事をするだろう。
もしかしたら、また一歩も外へは出ないのかもしれない。
でも、いいんだ。それでも、いいんだ。僕は急がない。
それは、確信に満ちた春の足取り。
僕らは成長する。 」
AC小説です。
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良すぎるよ、コレ。『読んでて幸せになるミステリー』って凄い。コメント書けないよ。 まず、皆に読んで見て欲しい。
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2人の関係がなかなか好きでした♪依存しあって生きているのが好みww(笑)
個人的にキャラクターはなかなか好きになれなかったけれど、
とても良かったです!
三部作だそうなので、
絶対次も買いますww
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心に大きな傷を持って引きこもりになった友人と、日常の謎を提供することで彼を社会に引っ張り出そうとする主人公の話。相互依存的関係からの脱却を目指しながらも、自分が逆に飛び立つ友人を喜んで見送れるのか?と自問する主人公が切ないです。ストーリーは、人の心のギザギザをそっとなぞるような話。暖かかったり、少し寂しくなったり。ですが、登場人物がみな優しいので、ほっこりする方が多いかと。完結まで購入したので、続きも楽しみ。
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ミステリではないですね・・・。「日常の謎」を追いかける短編集。こういう優しさと言うか切なさを好む人もまあいるでしょう。
引きこもりの探偵と依存しあう友人。着眼は面白いけれど、まだ力不足の感がある。
次作を読めば、評価は変わるだろうか。
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主人公の坂木さんと鳥井さんの人間関係がすごく好き。
分類するなら誰かが死ぬわけじゃなく、謎を解いていくという推理小説だと思います。
でも、謎解きも良いけれど人の心への表現が素敵だなって感じました。
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某文芸ガイドで薦められていたので購入。
正直期待はずれ。だってこれ中途半端じゃないかな。推理物に徹するか、ヒューマニズムを書くかどちらかにすべきだったと思う。あと、作者は覆面作家ってことになってるけど、女性だと思われる。
自己犠牲の何たるかとかの意見がものっ凄い女性的。「坂木のほうがずっとまっすぐで、ほんものなんだ!」