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ひきこもりの名探偵と、彼に何かと世話を焼きたがる親友の僕。
情緒不安定なプログラマーがいつもひょんなことから巻き込まれるミステリー。
でも、人が死なないところがいいところだよね、これって。
だからこそ面白い。
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「「あいつは灰色の部分を持たないまま大人になった奴なんだ」
「灰色って?」
「なんていうのかな、誰でも子供と大人が溶け合う中間の部分っていうのがあるでしょう。思春期に混じっちゃうような、潔癖と鷹揚の境界線が。『まあいいや』ってところが。
それが鳥井にはないんだ」
……
生きていく上での幸福は、誰かと分かち合う記憶の豊かさにあると僕はおもう。
一般人の僕が語る鳥井という引きこもり(といっても在宅プログラマーですが)の探偵もの。
生まれる前にお母さんに捨てられた少年。
祖母から悪口ばがりを聞かされ、
唯一理解者になれる父親は単身赴任。 」
トリガー満載!でした。
「春の子ども」という中編が特にきつかった。
主人公の友人は生まれてすぐ母親に捨てられています。
”ひどい母親から自分を守り、育ててくれた父親。…でもだからこそ、○○はすがりたかったはずだ。助けて欲しかったはずだ。そんな強い想いに対する裏切り、ジレンマ。”
「愛して欲しかったのに、愛し方を知らなかった父親。
お父さんだけが、味方だと思ってたのに!」
メキシコ人の元ストリートチルドレンの母親が子どもに言い聞かせる言葉。
「ママは小さい頃、お父さんもお母さんもいなくて、1人でいたことがあったんだって。その頃、つらいときは必ず外に出て、こう叫ぶんだ。
『同じ空を見ている悲しい誰か! あんたが一人じゃないように、あたしにはあんたがいるわ!』って。」
彼女は、悲しい思いをしている人に出会うたび、この言葉を教えているのです。
「だって、同じようにする人が増えれば、いつかは本当に同じ空を見上げている人同士が、出会えるかもしれないじゃない?」
主人公は友人について独白します。
「鳥井は今日も部屋で仕事をするだろう。
もしかしたら、また一歩も外へは出ないのかもしれない。
でも、いいんだ。それでも、いいんだ。僕は急がない。
それは、確信に満ちた春の足取り。
僕らは成長する。 」
AC小説です。
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良すぎるよ、コレ。『読んでて幸せになるミステリー』って凄い。コメント書けないよ。 まず、皆に読んで見て欲しい。
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2人の関係がなかなか好きでした♪依存しあって生きているのが好みww(笑)
個人的にキャラクターはなかなか好きになれなかったけれど、
とても良かったです!
三部作だそうなので、
絶対次も買いますww
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心に大きな傷を持って引きこもりになった友人と、日常の謎を提供することで彼を社会に引っ張り出そうとする主人公の話。相互依存的関係からの脱却を目指しながらも、自分が逆に飛び立つ友人を喜んで見送れるのか?と自問する主人公が切ないです。ストーリーは、人の心のギザギザをそっとなぞるような話。暖かかったり、少し寂しくなったり。ですが、登場人物がみな優しいので、ほっこりする方が多いかと。完結まで購入したので、続きも楽しみ。
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ミステリではないですね・・・。「日常の謎」を追いかける短編集。こういう優しさと言うか切なさを好む人もまあいるでしょう。
引きこもりの探偵と依存しあう友人。着眼は面白いけれど、まだ力不足の感がある。
次作を読めば、評価は変わるだろうか。
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主人公の坂木さんと鳥井さんの人間関係がすごく好き。
分類するなら誰かが死ぬわけじゃなく、謎を解いていくという推理小説だと思います。
でも、謎解きも良いけれど人の心への表現が素敵だなって感じました。
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某文芸ガイドで薦められていたので購入。
正直期待はずれ。だってこれ中途半端じゃないかな。推理物に徹するか、ヒューマニズムを書くかどちらかにすべきだったと思う。あと、作者は覆面作家ってことになってるけど、女性だと思われる。
自己犠牲の何たるかとかの意見がものっ凄い女性的。「坂木のほうがずっとまっすぐで、ほんものなんだ!」
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人が死なないミステリ「坂木司」よ 君は自分の事を平凡な人間だと言うが 引きこもりの友人のためにそこまでできるのはすごい事だと思うよ。君はマリア様のようだ。友人に対して無償の愛を与え続けるなんて。いや 違うな 君は愛情を与える事で自分を保っているんだもんな。お互いに支え合っているんだけれど、傷口をなめあうような馴れ合いにならないところがすがすがしい。うん これは 人生これから という青少年に読んで欲しいな。こういう友情もありだという事を感じて欲しいな。続きももちろん読むつもりでいるのだけれど、大人の世界の暗い部分も見てしまったオトナの私としてはちょっと美しすぎて☆一個マイナスしちゃいました。
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外資系の保険会社に勤める坂木司の友人、鳥井真一はひきこもりだ。
坂木は身近で起こった奇妙な出来事を語って聞かせ、鳥井の関心を
外に向かせようとする。果して謎を解くことで、鳥井は飛び立つこと
ができるだろうか。
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ひきこもり探偵シリーズの第1弾。
自称ひきこもりの鳥井と友人の坂木さん。二人の友情が優しくて切ない。世界もそんな雰囲気があります。
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ひきこもり探偵シリーズ第1巻です。
甲斐甲斐しい男と、へたれな男を御覧下さい(え?説明そこ・・・?
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保険会社に勤める普通のリーマン主人公坂木。彼の親友はちょっと代わっていて、最低限しか家の外に出ない引きこもりのとりい。そんな、とりいを外へ連れ出そうと、坂木が持ちかけられた相談を彼に話すととりいは謎を解いていく…。そこには、それぞれのストーリーなど色々な事情があって…。そんな感じ…かな。読んでて凄いなって思える。読んだあと、胸がほくほくします。(笑
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登場人物同士の関係が、一見ほのぼのなのに皮肉で歪んでいる。それを認めた上で、それでも一緒にいる。けれど、様々な事件に関わって謎解きをするうちに、複雑な心の中も解きほぐされていくようで、物語の最後に辿りついた時はほっとした気分になった。
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「名探偵はひきこもり」この言葉に惹かれて読んだら、大当たり。殺人事件は無いけれど、現代に一番必要とされている人間関係に絡んだ事件が次々と巻き起こる。読後感爽やか、ちょっぴり切ない。三部作の第一巻。