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面白かったといえば、面白かった。
でも、まあ、夢野久作はドグラマグラ。あれより上はない。まあ、あれと比較するとほとんどの小説が霞んでしまうんだけど。あれは神がかりの面白さだから。
少女地獄はもっとくるくる世界を翻しながら騙してくれると思っていたけど、いまいち。童貞は、夢野久作が書かなくても他の人でも書けそうな感じがしてしまった。
少女地獄の最初の姫草ユリ子さんのお話はおもしろい。嘘の追いかけ方がおもしろい。
ドグラマグラでもそうだが、嘘だか本当だか分からない世界を書くってのが上手すぎる。
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読みがまだ浅いので、もう一度読み返したい。しかし予想以上の面白さ。
少女地獄はもちろん、けむりを吐かぬ煙突が個人的には好みかも。
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ドグラマグラが読みたいけどびびって、夢野入門とビレバンのポップにかかれた本書を購入。
表題の少女地獄は、3話になってると気づかず、関係性を必死に探してしまった…
昔の文学はわかりにくいやね
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絶望的な話なのに
読み口はそれほど重くない
謎がするりするり解けていくのがいい
少女よりも
少女を取り巻く男の人達の方が怖い
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夢野久作の創り出す虚構に、必然的に吸い込まれていく。
彼の著作には、いつも死が近くに感じる。そして、その裏返しに生を感じられる。
生きるのに疲れた時に、返ってきたい本。
乱歩やカフカに似てるかな。
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ドグラマグラが制覇できなかったからこちらで。
すらすら読めて面白かった。
いつの時代も女の人って怖いのねー
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本当に久しぶりにこんなにすらすらとページをめくることが出来る本に出逢えました。そしてその一頁一頁がまた面白いこと…!これほどまでにわくわく出来たことがとても嬉しいです。少女地獄はどのはなしもとても魅力的で、この本は全体的に少女、そして女性の恐ろしさみたいなものを感じました。勉強になりました。
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青空文庫にて読了。
怨念と復讐、ですね。手紙による一人称という形式を通して、その不気味な描写が見事です。
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火星の女ったらかわいいですね。姫草ユリ子嬢も令嬢といったニオイが漂ってきてわたしは好きです。女は口の多いほうがかわいいでしょう?あら、やりすぎですって……?
ところで夢野氏は男を醜悪なものとみているんでしょうかね。謎。
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面白かったが、それで?といった感じ。
地獄というほど地獄でもないし、時代が違うのだろうかパンチが足りない気がした。
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夢野久作さんの本初めて読んだ。
最後まで読む気はなくてちょっと開いてみただけだったのに、気付いたら話に引き込まれてた。
年齢不詳・不思議な魅力の姫草ユリ子嬢。もの凄くウザイタイプのような気がするけど、なんとなくあの必死さが可愛く見えるから不思議です。
火星の女は後半の手紙に入ってからが面白い。
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こんな人、世の中きっとたくさんいる。
自殺で片付けるしかないって所
これを読んで周りをみると世界がすこしわかるかも。
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嘘つきに天才がいるのだとしたらきっと作中の姫草ユリ子の事であろう
ただ、お金を賭けて行う博打が確率的にいつかは負けてしまうように
信用を賭けて行うライアーゲーム(騙し合い)もいつかは負けてしまうのであろう
つまり嘘はいつか絶対に露見して自身に災いが降りかかるという事だ
これは接した全ての人間に幸福をもたらす天才的な看護婦が自身の作り上げた虚構世界の中でもがき苦しむ物語
最後は自殺という形で完結してしまう彼女の追い込まれた心情には筆舌尽くしがたいものがあり
それが一番の見所であろう
嘘で無限に増幅された世界の果てをぜひ御覧あれ
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短編集。
表題の「少女地獄」は、その名の通り、少女たちのこころの澱が織りなす物語。
短編集の中に連作があったので、ついすべてつながっていると思ってしまい、二作目も三作目も、姫草ユリ子が絡んでくるのだと必死で展開を考えていました…。
嘘を誤魔化すための嘘をつき、それがふくれ上がっていく…という、いかにも興味をそそられるユリ子の物語ですが、わたしは「殺人リレー」がいちばん面白かったかな。
最初はどの女がユリ子だろうと思っていたから、男が本当に殺人者だと考えなかったのですが、だから余計物語が複雑になった気がして面白かったのかもしれない。
「火星の女」は、最初は意味がわからず、理解不能だったことが、話が進むにつれ理解され、その感覚がたまらない感じ。
これは二度目の方が楽しめるかもしれません。
残りの三編も、あっと驚くということはないけれど、丹念に作られた、九作らしい話です。あ
推理小説じゃないのに謎解きがある…といえばいいのかな?
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夢野久作にしては読みやすい。登場する女性たちの慇懃無礼な語り口は中毒性がある。目的を遂げたという意味で姫草ユリ子の勝ち逃げか。