投稿元:
レビューを見る
異空間の奇妙な小説ばかりを集めた内容。
「そんなバカなことあるわけないじゃん・・・」と思いつつもストーリーに引き込まれていきます。あっさりと一冊読みきってしまえます。お薦めです。
でも・・・原田氏の作品は、のほほんとしたエッセイが一番好きです
投稿元:
レビューを見る
読んでいてとてもミステリアスな気分になる本。1話1話がほんとに短い。彼女がアレルギーの原因だったのは読んでてドキッとした。
投稿元:
レビューを見る
太宰的な不健康な繊細さは好きになれない。芥川のような客観主義に基づく暗さならいけるんだけれど。そんな自ら傷つきにいくようなことばかりしなくてもいいのにと思う。昨今言われる「鈍感力」からは程遠い感じだなぁ。ローズウッドの家具の話は好き。どこか大英帝国の香りがして、どこかほの暗く後ろめたい。
投稿元:
レビューを見る
〜お薦めお返事〜
お薦め有り難うございます!これは次に本屋に行った時探してみようと思います。何だか凄く不思議な魅力のあるような、そういう雰囲気の物語だなぁ・・・とあらすじやレビューを読んで思いました。未読の人間のイメージですが、星新一っぽいのか、ドグラマグラっぽいのか、何となくそんな印象を頂きました。探すのが楽しみです!お薦め有り難うございました!>たもつ
投稿元:
レビューを見る
これは何と言っていいのか…。不思議というか恐怖というか。
収録されている短篇一つ一つが、不思議で怖い。
意味もなくぽっかり開いた穴だとか、頭に×が見えるだとか、人間が固結びされているだとか、そういう何とも言えない話ばかりなのです。
この本は『現実と虚無の間にひそむ異空間』と表現されていますが、まさに“異空間”の話という感じ。
どこか、この世界から捻れた場所の話。時間や空間が、少しずつずれているような奇妙な印象を受けます。
ポーの恐怖小説をちらと垣間見るような、そんな薄ら寒さがある。
そして、途中途中も不思議で怖いのに、ラスト何行かで、またストンと落とされてしまう。
「そんな終わり方すんなよ!」って、取り残されたような気分になるんです。だから読み終わった後も、どうも気になる。
こういう世界があったら嫌だなぁ…怖いなぁ。
でも怖いもの見たさで、ちょっと覗いてみたくなるような世界なのかもしれない。
私は…嫌だけど…(笑)
投稿元:
レビューを見る
異世界に紛れ込んでしまったような心細さ、奇妙さがちりばめられた短篇集。
短いものは4ページほどで終わる。全17篇。
「ミセスKの鏡台」がぞくっとするほど怖かった。
投稿元:
レビューを見る
原田宗典の真骨頂とも言うべき短編集。
「0をつなぐ」にも通じる『何とも言えない奇妙さ』をこれでもかという位に描きだした短編17編。
空想上のものから実際にありそうなことまで・・・
突然部屋にぽっかりと穴があいてたらどうしよう。
投稿元:
レビューを見る
不可解な話ばかり。
世にも奇妙な物語なんかが好きな人は楽しめると思う。
私も楽しめた。
短編集だからあっと言う間に読み終わるのもいい。
このノリで長編だったらきつかったかもなぁ。
投稿元:
レビューを見る
不思議な「どこにもない」お話。原田さんの短編集は良い意味であっさりと読めるので、とても好きです。穴が空いてしまうお話が好き。
投稿元:
レビューを見る
原田宗典さんの短編集の中でもいちばん面白いと思いました。
どの話もオチが気になって気になって、グイグイ読めます。
発想が自由というか斬新なかんじ。
すっごく奇妙というよりは、ほんのり(?)奇妙といった印象。
投稿元:
レビューを見る
その夢の輪郭は乾いている。
ある程度硬く、かりかりした殻に包まれていて、中身が分からない。まるで中華料理の春巻のようだ。この殻を食い破ることさえできれば、中にある何かがどろりと流れ出してくるように思えるのだが……。
私は目覚めた。
投稿元:
レビューを見る
2011/6/6
910||ハラ (3階文庫)
現実か妄想か・・・シュールでちょっとゾッとするお話はいかがでしょう。
ありふれているはずの日常がくるりと奇妙な世界に展開してしまう物語が17篇。
その中のいくつかは現実にはありえないと言い切れないものもあります。
いずれもがあっという間に読めてしまう迷宮へいざ。
投稿元:
レビューを見る
不条理なお話満載。筒井康隆に通じるものを感じる。だが、原田宗典は筒井越えは難しいとみる。理由は彼ほどには強烈な毒を吐くに至ってはいないからなのだ。優しさからなのか、性格の良さがそうさせる。どちらかというと、無難なところを行きつ戻りつしている感が否めない。あえてというなら、『同窓会の夜』は好きだ。
投稿元:
レビューを見る
幼い頃に読んで…心のどこかに怖いものがひっかかっている感じ。
額に×がついてたり、縛られた人は捨ててよかったり
FAXから腕が出てきたり、壁に穴があいていたり…??
いつもの街なのに誰もいなかったり。
確かそんな感じだったような。
おぼろげながら、世にも奇妙な物語に通ずるものがあり
怖いのダメなのであえて読み返したくはないけど
今の怖いものみたさな性格はこの本からスタートかな。
と考えると、私の人生でかなり影響を受けた本です。
こういう体験があるから、本は幼い頃から読むべきだと思ったよ。
今読んだって、何も残らないと思えるから。
投稿元:
レビューを見る
エッセイの巨人の短編小説。一篇も軽ければ、まとめても薄い本。全ての話が少しSFがかった怪談。
短編だけあって短いが、少々油断しても内容を取りこぼさない程度の難しさのため、子供から大人まで楽しめる内容ではある。
しかし、ちゃんとオチまで入った怪談は、最後の2~3篇で、あとはアイデアがむき出し。あとふたヒネリほどほしいなと思う内容だ。中盤の夢をそのまま記述しているようなものは、いちいち現実に戻らずに話を広げたほうが良い。
エッセイで見せる「笑い」が、こちらでは「恐怖」に転化されており、「笑い」「恐怖」は表裏一体であることを示したという点は評価できるものの、ちょっと物足りなさを感じたのは事実。