紙の本
笑いながらも共感できる失敗談から、考えさせられる問題提起までぎっしり詰まったエッセイ集
2000/12/22 19:19
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投稿者:タッピング - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書はエッセイの名手、原田宗典さんによる様々なテーマを扱ったエッセイ集です。
原田さんのエッセイの魅力といえば、まずその豊かな経験から繰り広げられる失敗談のおもしろさがあげられるでしょう。本書もその期待に見事に応えてくれています。原田さんの失敗談は、特に男性諸君にとっては大いに共感できるものが多いです。例えば「昔の長髪」を読んで、「ああ、俺も若い頃は髪型でずいぶん悩んだなあ。今思い返すとばからしいけど」と思う人は結構いるのではないでしょうか。
本書には、原田さん自身による寄席や競馬場などでの体験談も収録されています。中でも興味深かったのは「何か腹立つ都庁」です。確かに西新宿に鎮座まします都庁は立派な建物です。でもあれは税金でつくられているんですよね…。原田さんのお考えはもっともです!
何しろ扱われているテーマは幅広く、笑えるものから深い問題提起を感じさせるものまでそろっています。
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専門の時だったか…友達に「面白いから!」と言われて読んだんだけど。
店頭で裏表紙のあらすじ(とは言えないけど)を読んだだけでうっかり笑えます。
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普通に生きているだけで、これほど面白い出来事に遭遇することなどあるのだろうか。
それとも作者の語り口調が、当たり前の出来事を、面白い出来事に代えてしまっているのか・・・。
「本書には噴飯成分が含まれています」だって。
う〜ん、偽りなりでした。
面白いです。
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原田宗典の27を読みました。雑誌に連載されていたエッセイ集です。友人のおすすめの作家だったので読んでみましたが、ちょっといまいち面白くありませんでした。古本屋で50円で売っていた本だったので、この作家のうちでも不出来のものだったのかもしれません。
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ブックオフで推し本だった。中身の前にカバーの顔写真が秀逸。構図・表情も良い。写真を撮った久山城正氏に興味が湧いた。
作品は最初は軽ーい感じだったけど、後半はなかなか良いエッセイだった。
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ブックオフで購入。あとがきによると、多量の噴飯成分が含まれているとのことだが、噴出すようなことはなかった。
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現在23歳の私からすると、少し古い言葉使いに感じられたけどそれでも軽く読めてよかった。しかし、あとがきに仰々しく注意書きしてあるが、噴き出すほどではなかった。世代の問題かもしれない。
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2018年の99冊目で今年最後の読了は、軽く原田宗典のエッセイ。「東京困惑日記」の続編らしい。
序盤はロケ取材(とはいえ、本人が言う通り本題は前置き部分、中盤の前半は劇団の話、後半は何かを起点にして昔話中心の話。序盤は取ってつけたような話が多く、中盤は逆に思い入れが強い。バランスが取れているのは、力の入り具合と抜け具合がちょうどよくなってくる。
読みはじめで「デパート行ってみた」みたいなゆるすぎる雰囲気に、ちょっと辟易してしまっても、じっくり後半まで読んで見られるとよろし。
いつもどおり、特に強い記憶に残るってものでもないけど、また気が向いたら読み返すかなというもの。電子書籍で購入してみるとなおよし。
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原田マハさんの本はよく読むのだけど、お兄さんの宗典さんはどんな方だろうと思い、初めて読んだ。
日常の色々を面白おかしく綴ったエッセイ。中には妹と昔やった遊びなどが書かれていてほっこり。
兄妹二人とも小説家になるなんて、どんなご家庭で育ったんだろうと思ったら、結構大変な境遇にあった模様で意外だった。