金田一シリーズ最高傑作
2001/06/20 00:08
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投稿者:hissakun - この投稿者のレビュー一覧を見る
僕は金田一シリーズを全部通して読んだ中でこれが一番面白いと思っている。僕の周りでもほとんどの人が僕と同じくこれを最高傑作だと言っているので客観的にもそうなんではないかと思える。この話は漫画に出来ないトリックが使われているのでアニメ化は無理だろうといわれていたのだが実際のところアニメになってしまっている。しかしアニメ版はやはりそのトリックを省略していたのであった。もしアニメ版もこの本も読んだことのない人なら絶対読むと良い傑作である。
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インターネットがあまり普及していない時期に書かれた小説なので、「パソコン通信」になっているのは頭の中でネットに読み替え。
ネットの特性を生かしたメイントリックはなかなか。
今となってはありふれてるけど、96年という時期を考えればかなり新しい使い方だったのではなかろうか。
現代の目からするとその辺りが臭いのは直感的に分かるんだけど、そこから先の処理が上手い。
証拠については、そこまで有力なのかちょっと疑問だけど。
金田一好きとしては結構楽しめた。
ただ、文章が過剰なのがちょっと鼻につくかなぁ……。
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国内の吹雪の山荘ものが好きだけどだいたいの作品を
読んでしまった気がするので色々と情報を集めているうちに
これを見つけたので読んでみた。
ライトノベル的ミステリ。だと思う。
過去のバラバラの事件の方に関して犯人は私と被害者には
なんの接点もないから大丈夫と言っていたけど
他人のIDで不正ログインしてるんだから絶対バレると思った。
最後のはじめの追い込みはなかなか気持ちよかった。
逆に犯人の告白は少し白けるところもあったが。
ページ数の割にはサクッとすぐに読み終えた。
結論としてはなかなか楽しめた。
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4
小説版3作目。
パソ通を扱った過渡期とも言える微妙な時代背景は、携帯電話もまだ普及しきっていない時期ともリンクして、読み手に少しもやっとした感慨を与えるかもしれない。しかし、舞台は雪の山荘クローズドサークル、お馴染み“読者への挑戦状”付き、簡潔ながらよく練られたミスリード、徐々に晒される手掛かり等、本格好きであれば楽しめる要素に満ちている。
“読者への挑戦”がある場合、時間さえあればなるべくわかるまで読み直すことにしているが、今回は2回読み直した。自力である程度までわかった時には、頭の回転こそ鈍いけれど軽く金田一気分である。少し爽快、かなり楽しい。
以前に小説版1、2作目を読んだ時にも感じたことだが、オリジナル原作者の著作ということに加え、漫画作画者の挿絵ということもあり、漫画版に慣れた読者にも違和感なく物語に入り込めるのはかなりのメリットだ。文章から絵が容易に想像しやすいのも強みだろう。
手元にあるのは通常の講談社文庫版だが、偶然にも最近、講談社漫画文庫として新装版が出版されたようだ。
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映像化不可能の通り、読者だけにわかる謎が面白い。チャット仲間のOFF会ってことで、性別詐称の可能性は視野に入れてたけどこれは見破れなかった。名前に対する先入観を上手く使ったトリックだと思う。
2013.5.11 読了
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2013.8.3再読
吹雪の山荘、ハンドルネームで呼び合う初対面の男女7人、しかも叙述トリックあり、となればある程度予想はしつつも俄然期待が高まるというもの。
結果、多少の無理はある気がしたけれど、期待以上に面白かった。
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金田一少年のノベルスで一番面白い。この作品で初めて有名なこのトリックに出会い、小説の面白さに目覚めたと言っても過言ではない思い出の作品。今読んでもよく出来ている、と感心する。時代の流行ものを上手く取り入れた、この時にしか成立しないミステリー。ネット世界では理想の自分を演じる嘘臭さは今も変わっていないが、漫画っぽい登場人物と動機につながる人物造形のリアルさとのギャップが良い。ただ、いくらネット黎明期であっても、さすがに完全犯罪をやり遂げて犯人が逃げおおせることはできなかったかと思う。