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紙の本
「・・・これだっ」
2008/09/20 19:34
9人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しろうるり - この投稿者のレビュー一覧を見る
山田風太郎の「忍法帖シリーズ」の一つである短編集。僕の見たところ、作中に登場する忍法、歴史に題材を取ったストーリーは確かに面白い。しかし、登場する忍法は性的であったり、グロテスクであったり、又は両者が合わさったようなものもあり、想像すると気分が悪くなるものもある。
ストーリーも、多くは悲劇的な結末となっている。以上の様な理由から、僕はこの作品を万人には薦めたくない。(特に「忍法聖千姫」の終盤を)食事中に読むこともお薦めしない。
僕が見たところ、この巻で特に面白い話の一つが「忍法小塚原」。江戸時代の処刑場の一つ「小塚原」を舞台に、ある術を施された人々の姿を通して、人生観、人間観が語られる。(施術に使われる薬、施術方法は例によって気味が悪い。)
又、特に面白い話として「忍法甲州路」が挙げられる。相手を眠らせる術を使う三人の護衛を倒すため、三人の刺客がそれぞれ新剣法を編み出す、という話。新剣法を閃く契機、閃いた新剣法の理論、最後の意外な結末など、この巻で一番笑えた話だった。
「忍法帖シリーズ」を初めて読む人には『甲賀忍法帖』を、悲劇的な結末を好まない人には『柳生忍法帖 上』『柳生忍法帖 下』をお薦めしたい。
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