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〝2004年春映画化!〟って書いてあったけど、記憶にないなぁ(’’*)
でも、〝2000年度「本の雑誌」ベスト1〟らしい☆
ミステリーみたいなつもりで読むと大したことない真相だけど、
〝失踪〟について考えてみると、なるほどなぁって思う☆★
この作家さんの他の小説も読んでみようかな♪
(2007.01メモ・2010.04ブクログ)
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以前から読んでみたいとは思っていたのだけれど、文庫化と言う事で今回手に取ってみた。
プロットは面白い!
あー、こうきたか。
だけど彼女の消えた理由が、わかってみると、なんとなく不愉快。
こういうのって、女の立場からすると、ありえないでしょう!みたいに思ってしまうのは私だけかなあ。
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★軽やかな失踪★自立し軽やかに逃げる女性と、置いていかれる男。旅立つ女性と、あこがれながら動けない男。初期の池澤夏樹(というか最近読んでいないだけかもしれないが)といい、僕はそんな物語が好きなのだと再確認した。
「Y」と同様に、思わぬきっかけで世界が一変する物語。5年以上前に読んで内容はすっかり忘れていたが、有田駅の最後の場面の雰囲気は、眠っていた記憶の中から鮮烈に湧き上がってきた。体温の低い主人公がみせる最後の興奮、解けた謎が新たな謎を生んで終わる結末。再会までの時間のジャンプの仕方も、逆にもったいぶらないのがうまい。
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再読。むかしよんだときより男にたいしてやさしくおもえるようになった。好きだとおもうまえの状態でつきあってる相手と仕事とじゃそりゃ仕事を優先するよね。すばらしいぞ小市民。女の持つミステリアスな魅力がもっとはっきり書かれているとよりポイントに近づくとおもうのだけど。わかりやすい相手とわかりにくい相手、あなたならどちらをえらびますか?ってはなしだとおもってよみました。
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リンゴを買って、5分で戻るはずの彼女が失踪。5年後に再開するまで連絡はなかった。主人公に共感できず…。でもドミノ倒しみたいに次々と失踪の全容が見えてくる所は面白かった。
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「ジャンプ」佐藤正午
社会派恋愛ミステリ。っていうか分類はあんまり意味がないかな。モノトーン。
失踪した恋人を捜す男の物語。
本作は要約するとこの一言に尽きます。ほんとにそれだけ。
ちょっとばかりニヒリスティックで、茫洋とした主人公。彼の視点で物語は進みます。
なかなか掴めない恋人の人物像と、逆に個性的な恋人の知人達の対比が印象的。
少しずつの手がかりを元に恋人の行き先を捜すんですが、なんていうか・・・淡泊な物語展開でした。
たぶんそこが売りだと思うのだけど、このような展開があまり好きでない人にとっては「何だよ。」てな印象かと思います。なかなか好みが別れるかもしれない。
個人的には、もすこし面白い背景があったらもっと印象に残ったかもしれない。
読み口はとてもよかったのですが、残念ながら印象薄で星4つでした。(4)
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読んでる間は続きが気になってどんどん読み進められた。テンポがいいしちょっとずつ核心に近づいていく感じが楽しい。結末はキライではないけどちょっと拍子抜けしてしまった感じがある。
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読み進むほどに謎が深まり、色々想像しながら読みました。みはるの失踪の原因の謎を解こうと外へと目を向けている三谷くんだけど、結局は自分の身近に理由があった・・・というところが興味深かった。
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一杯のカクテルがときには人の運命を変えることもある。
という冒頭の書き出しに惹かれてかりてみた佐藤正午の「ジャンプ」。主人公の恋人失踪といことで推理小説かと思いきやそんなことはなく。
正直、そこまで面白くもなく。話の展開が前半はダラダラと進んだので、後半で加速することを期待したのだが。後半では失踪の理由が判明して「えっ?」と少し驚いたくらいで。テーマはきっと“偶然”だったんだろうけど、もう少し“偶然”を絡めて奇想天外な結末を用意して欲しかったです。恋人が帰ってこなくても、仕事が入ってたらきっと主人公と同じように仕事に行くんだろうな、俺も。などと陳腐な感想しか残らず読了。なんか久しぶりに片山恭一*1が読みたい。
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夏休みなのに何の予定もない。日課の散歩が終わった後は、家でゴロゴロ。出来るだけエアコンはつけないでおこうと思うのだけど、日本観測史上最高気温を記録した日となるとそうもいかず、そうやって家で本読んどくしかない。
馬インフルエンザに感染した馬が出たとかで週末の競馬がなくなったら、それこそどうやって過ごそうか(一応やることになったけど)。休みはそうして過ぎて行き、休みが終わればまた来日も来る日も会社へ行く日が始まるのね。。。
物語は恋人が突然失踪するところから始まっていく。本の帯には「失踪をテーマに女性の「意思」を描く」というコピーがついているけれど、どちらかと言えば、偶然の出会いで付き合い始めた彼女の意思に翻弄される主人公の人生についての物語。
仕事人間で、優柔不断で、自分ではそこそこ思慮深いと思っていながら人から見るとちょっと鈍いとこもあって、だけどもまあまあ悪い人間ではない。
自分の人生を自分で選び取ってきたつもりの、どこにでもいるような男の人生に対するちょっとした波紋。
人生には多くのターニングポイントがある。あの時ああしていればとか、あの時あんなことをしなければという実感が持てること以外にも、自分の気がつかないところで、あの時あの角を左に行かず右に行っていればということも。
いや、あの時人事担当者の気まぐれでこの部署に配属されていなければ、ということもひっくるめて、多分今生きている人生はそれしかなかった人生なんだろうと思う。
多分、彼女も今となってはその時の行動をきちんと説明は出来ないのだ。彼が待たなかったのもまた同じ。それもこれも結果として自分で選び取った人生として受け容れることが必要で、「靴」の話のように過去に決着をつけて前向きに今を生きなければならないのだろうと思う。
退屈な夏休みにおける退屈なしかし自分で選んだ人生への反省…。
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佐藤正午のジャンプを読みました。人生の岐路になる出来事というのは存在するのか。5分で戻ってくる、と言ってりんごを買いに出たガールフレンドは結局戻ってこなかった。「僕」が失踪したガールフレンドの足取りを追っていく経過が描かれて、「僕」がガールフレンドをどれだけ大切に思っているか、が物語られていきます。人間には誰でも心の中に鬱積してしてくるものがあり、それが閾値を超えるとカタストロフがやってくる、という物語なのだと思って読みすすめていました。ところが、ほんとうに最後にどんでん返しがあります。そのとたんに、ここまで描かれてきた物語が全く違う色の物語に変わってしまうのでした。久しぶりに面白い小説を読みました。
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ネタバレ注意。
呼んでいる途中からすごく気になっていたのですが、
なんでこの主人公の男は、
失踪した彼女を一生懸命探している一方で
同僚の女子とデートしていたのでしょうか。
二股ってことでは?
そこがどうしても引っかかっていたのですが、
結末まで読んで、やはりそこに意味が。。。。。
いろんな意味が!
全体を振り返ってみると、1/3くらいまでは、
ものすごく、おもしろかったです。
一気に5年たってからとたんにしぼんだ。
★5つまではいかない。
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オチがいまいちのような、外で読んでいて集中できなかっただけでもう一回読めば新たな発見があるような。偶然のつみかさなりが未来を形成するのだけれど、些細なきっかけは見落とされがちであるってことかしら。
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リンゴを買いに行ったまま戻らない彼女を捜す、というストーリーの発想はすごい。少しずつ明かされる失踪原因が先を読みたい衝動を刺激した。
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やめようやめようと思いつつ、ここまできたからには全作品読んでやろうかとも思いながら、それは時間つぶし以外のなにものでもないことに気付いている、そういう佐藤正午作品の一つ。
りんごを買いに行くといって失踪してしまう女性に取り残された男の話。結局人生なんてタイミングを逃せばそんなもの、そのタイミングはほんの些細なもの、そういうことが書いてある。だから一瞬一瞬を大切に生きよう、と思わせないところが、佐藤氏の凡庸な素晴らしさですが!