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紙の本
さがしものを見つけました。
2003/08/11 18:20
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投稿者:ながつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
上品で優しくて、決して声を荒げたりしない母が、実は格闘技王者を素手でKOしてしまうような人だったなんて、ダニエルがかわいそうすぎてつい笑ってしまいました。今まで心の中に抱いていた「お母さん」の姿がぜんぶ間違いだったなんてあまりにも間が抜けているというか(お母さんの記憶は全部パーティーでの映像ばかりだから仕方ないんですけど)。しかも憧れの海賊王は自分の父だったという驚愕の事実まで知らされて、それがダンに知らされるまでの過程がとにかく面白い。
それにしてもたった一つの言葉を伝えるために40年も待ってしまった海賊王、やっぱりかっこいいです。
ダイアンの言葉を借りて言うと「今はもう一人で飛んでもつまらない」。一人でいてもつまらないからわかりあえる人を捜していたんだと思うのです。みんな「誰か」を探しているんですね。やられました、面白すぎ!
紙の本
悲劇のダニエル君「常識よさようなら」
2003/07/29 14:16
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投稿者:akasaka - この投稿者のレビュー一覧を見る
女王と海賊は相変わらずで40年ぶりの再会だというのにお互い老けるどころか結婚前まで若返り盛大なこぶしを御見舞いします。いつものように派手にけんかしてなかなおりするのですが…この本にもしもサブタイトルをつけるなら『悲劇のダニエル君』でしょう! いままでかろうじてお友達だった常識が音を立てて盛大にそれはもう微塵も無く崩れ去ります。表書きだけでもすさまじかった自分の父が50年間も伝説として語り継がれる自分の憧れの人その人であることや自分の妻のような人だと思っていた母が実はとんでもない女王だったこと。自分は常識人だと信じて疑わないダン船長は己の不運を嘆いて自棄酒してます。ふてねかも…
紙の本
ケリー・クーアに物申す。
2003/08/30 15:39
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アルテミス - この投稿者のレビュー一覧を見る
私はデルフィニアが大陸書房から刊行中だったころから茅田さんの作品が好きである。新刊が出るとなれば書店へ飛んでいき、会計を済ませる間も惜しくてあらかた立ち読みしてから買ったこともあるくらいだ(書店さんごめんなさい。でもちゃんと買ったからいいでしょ)。
で、どこが好きかというと、主人公たちはとんでもないキャラクターの中にそれぞれ一本芯の通った価値観を持っていて、事の是非を、細部にとらわれることなく本質において判断し、それが一見荒唐無稽に見えて、実はごくまっとうなものである事だ。
が、今回のケリーに、初めて「ちょっと待った」と言いたくなった。
今回、恵まれすぎていると非難されたケリーは、自分では自分ほど何もかも奪われた人間は滅多にいるまいと考えていた。確かにそうだ。だがやはり本人の考えるように、もうずいぶん昔の話だ。
その後の人生で得たものを、ケリーは過小評価してはいないか。
大財閥の総帥であることなどケリーには意味がないというのはわかる。
しかし、宇宙船乗りであるケリーにとって、最高の相棒であるダイアナとめぐり会ったことは、恵まれていたことではなかったのか。息子の成長を見届けられ、直接にではないにしろ孫の顔を見られたことは。七十過ぎまで病気ひとつせず健康でいられたことは。何より、生涯をかけてまで再会したいという相手に出会えた事は。
自分で言っていたではないか。「スカーレット・ウィザード」の5巻で、「大昔の話だ」と。それは、今は違うということ、あるいは、昔のことを否定しないが今は今ということではないのか。
とんでもないキャラクターが暴走するのが茅田作品の面白さで、その爽快さは、「へ?」と言ってしまいたくなるような無理のある筋書きも、「おいおい」とあきれてしまいそうなご都合主義も吹っ飛ばしてしまうほどだが、主人公に傲慢が見えては爽快さに翳りが出る。
ケリー、反省しなさい。
話は変わって、ダンですが。
母親を病弱で優しくて上品だったと信じていたダンが妻に選んだ女性が病弱で優しくて上品だったということは、ダンはいわゆるマザコンだったんでしょうねえ。
その母親が実は…。同情申し上げます。
紙の本
常識と幻想
2022/09/18 17:12
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダニエルとしてはリアルに常識と幻想が木っ端微塵にぶっ壊れた音が聞こえたはず(笑)
反発してきた父親の正体がアレで幼い頃に亡くした瞼の母だってアレ。
いやはやなんとも。