痴人の愛 みんなのレビュー

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投稿者：夜メガネ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

―キミはどこか西洋じみているね、
―西洋人みたいに、『ナオミ』のほうが合うよ

外国かぶれの男が、少女を食べ物で釣りつつ自分好みに教育してゆくゆくは妻に…、
この構想段階が、男にとっては一番楽しい時間だったはず。
彼の求める「ナオミ」はあまりに奔放なファムファタールだから。

しかしながら、この男がナオミに向けたものは未来の憧れフィルターを通した感情であり、
いつも今は見ていないように思う。　そして、彼女はそれに気付いた。
気付いたら、それは破綻の合図だ。

ああ、こういう男性は2010年代にもいると私は思う。
彼のように、「キミは個性的だね、そこがいい」と言って近づいてきては、
「そういうキミは、キミらしくない」と言ってのける男たち。

そう、本当の意味で彼らは「見ようとしていない」。私たちを見ることを拒否している。
そういう男性が言い寄ってきたら…？　
「ビフテキが食べたぁい」って言えばいいんじゃないですかね（笑）
（本書・ナオミの台詞よりより引用）

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投稿者：裕仁　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ナオミが驚異的に少女から女になっていく。それも小狡い女に。
最初の頃の無邪気なナオミはとても可愛らしかったし、まんまと男たちを虜にする彼女もどこか憎めない。