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「黒マメコンビ」シリーズ第3作。
1988年9月刊行。
今度の舞臺は考古學界。
遺跡發掘と大學のポストを巡る連續殺人事件である。
第1作からいへることではあるが、この作品では、マメちやん=ホームズ、黒木=ワトソンといふ性格が一段とはつきりしてきてゐる。
ただしホームズとは云つても、超人的な推理力を前面にだしたものではなく、むしろ漫才のボケがマメちやんでツッコミが黒木と云つたはうが適切かもしれない。
大阪弁によるオモロイ會話が全篇を通じて樂しめる。
2004年2月9日讀了
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図書館で何気なく手に取ったミステリー。
予備知識無く、な〜んとなく借りただけなのにアタリ!
大阪府警の2人の刑事、黒さんとマメの黒マメコンビが繰り広げる、大阪弁でコミカルで、でも、推理は本格派。遺跡発掘現場で殺された教授。考古学というアカデミックな話題と、ちょっとマヌケ(そうに見える)黒マメコンビの絶妙な間がツボ。
…っていうのか、関西弁に弱いよね、ワタシ(笑)。
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大阪弁のやりとりが面白い黒マメコンビシリーズ第3弾。
今回の舞台は考古学学会。
複雑な派閥争いが殺人事件に繋がっている。
古墳で次々に犯罪が繰り返せれていくが、犯人探しはさほど凝ってはいなかった。
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大阪府警捜査一課シリーズの第3弾。
これも再読です。
黒川博行さんの作品の魅力は、ストーリーはもちろんですが、やっぱり会話のテンポ感ですよね。
ポンポンと飛び交う大阪弁での会話。
しゃべってる人物の顔が見えてきそうな感じ。
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遺跡発掘現場の壁面崩壊に巻き込まれたように死んでいた浅川教授。しかし浅川の遺体から検出した泥は現場の物ではなかった。殺人事件として捜査にあたる黒木、亀田両刑事。浅川教授の研究室の植田の転落死。矢倉から飛び降りたように見える死。死の直前のこした「アツ」という言葉。関西の考古学会の派閥争い。事件への関与を疑った余沢に話をきき尾行するがタイヤのパンクで見失う二人。行方をくらました余沢。余沢の部屋に残された壁画の写真。どこの古墳の物でもない壁面に隠された秘密。余沢の遺体発見。脚の骨を折り餓死していた余沢。余沢の遺体の体内の水から死体の移動を考える黒豆コンビ。浅川教授の娘婿・今村と助手の秦野の関係。八号古墳に隠された秘密。
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黒マメシリーズ第三作目。
テンポの良さと描写の丁寧さ、展開の強弱と、土台は相変わらず手堅く上質。
今回は、ミステリとしても読み応えがある。スタンダードな刑事調査の描写は運びが上手く、進むにつれてどんどんのめり込めるし、派手なトリックがあるわけではないが、明かされていく真実にはしっかりアクセントがある。
警察小説として質のいい直球である一方で、舞台は少し変わり種にしてくるあたりは、「読ませる」センスが強く感じられる。
4-
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開発現場で遺跡発見で調査費用が開発業者持ちとは驚き、ましてや費用が莫大、工事は止まるはじゃ始末におけない。
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黒マメコンビシリーズ。
大阪府警捜査一課宮元班の黒木刑事と亀田刑事、通称・黒マメコンビが活躍します。
遺跡発掘現場で大学教授の遺体が発見され、後に他殺と断定される。
教授の周辺人物の洗い出しや、考古学会の現状を探っていくうちに、犯人像が浮かび上がってくるが、そこには犯人の緻密なアリバイ工作が。
そのアリバイ工作を科学捜査や地道な聞き込みで少しずつ崩していく黒マメ。
簡単な推理では解けない手の込んだ推理になっています。
またいつものように関西弁で、やる気のない黒木と、お調子者の亀田の掛け合いが面白いです。
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黒さんとマメさんのやりとりが毎度毎度テンポよく進んでいく。いかんせん関西の地理間隔がまったくないのが、著者の面白さを半減させているのだが・・・
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購入済み
2021.09.11.読了。
1988年の作品だが、古さを感じさせないところが黒川作品のすごいところ。
黒マメの軽妙なやり取りはやはり本作のエッセンス。
小説の面白さとはやはり文章の良し悪しによるのかもしれない。黒川作品を読むとそのことを強く感じる
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考古学会を舞台にしたミステリー。
大学内の権力争いを軸にストーリーが進む。
現代の中で死因が「餓死」はかなり凄惨だろう。
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登場人物が立っていて関西弁でのやりとりが面白い。大阪の人なら地理がわかってもって面白いのだろうけど。
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黒川作品初期の大阪を舞台にした本格警察小説。複雑に絡み合った謎を2人のやり取りを通しながら解き解いていく。実は本格ミステリに通ずる「トライ&エラー」をしているのだが、くだらない会話も多いのでそれが見え隠れしているのが大変に可笑しい。本作は初期のレギュラー、クロさんマメちゃんの「クロマメ」コンビが活躍する作品で関西の遺跡発掘に対する闇を十分に描き出している。これも同じだが発生する事件は陰惨で犯人もかなり残虐なのだが、テンポがよくてサクサク読める。ラストのクロさんが犯人にかけるコメントがしびれる。