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ショートショートの名手が、創作メモ155編を公開。スペース・オペラから時代物まで、その発想の秘密を明らかにするエッセイ集。
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星新一さんのショートショート。ほんまどれも面白い!いつもどこから、こんなユニークな発想がでるのか不思議です。
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星さんが小説を書く上で「結局使わなかったもの」集。デザイナーでいうところのアイデアスケッチに相当する(と思われる)ものと、作者本人によるその解説というか、補足つき。
短いものは6文字のものから、長いものだと3ページを超えるものまで。メモ+αなのに普通に面白い。+α部分は、何でそういう発想になったのかとか、そのまま話を作るとor続けるとこうなるな、というもの。
もひとつ面白いのは「ロボット植物」「TVドキュメント番組。全部ヤラセ」など、現在ありますよ星さん…という内容のものまであること。
面白い小説を書く人はメモから面白いんだなぁと、自分のアイデアスケッチを見て凹むオチもつく。
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星さんの創作メモをご本人が解説したり作品にできなかったと悔やんだりひねれば傑作になりそうだったのにどうして今公開したんだとやっぱり後悔したりしかしこの分野だと○○さんが上手いから私の出る幕はないと凹んだりしながら進んでいくエッセイ集です。ご本人いわく未完成品であれ、そのメモの先を読んでみたくなるような内容ばかりで、エッセイといっても時事とか関係ないので楽しく読めます。
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エッセーというのを忘れていつものショートショートと思って読み始めてしまいむちゃ違和感(爆笑)
作品にならなかった「できそこない」の創作メモ
思いついた過程やら、なぜ作品にならなかったのかの分析や愚痴(笑)
星新一先生が読んだ海外のSF作品の紹介もあって
また読みたい本が増えた!
星新一先生のお人柄に触れられて、
面白いお方です!
裏表紙 書籍紹介
ある日、発見された正体不明の物体。ナメクジのような形のこの物体は、一体何のために作られたのか―ショートショート1001編を達成した著者が20年以上にわたって書き溜めたアイデアのかけらたち。スペース・オペラから時代物、薬や酔っぱらいまで。誰にも見せたことのない創作メモ155編を公開し、発想の苦悩や小説作法を明かす。神様の頭が垣間見られる、とっておきのエッセイ集。
初版 1985年
エッセイ とは
別表記:エッセー
英語:essay
特定の文学的形式を持たず、書き手の随想(思ったこと・感じたこと・考えたこと)を思うがままに書き記した文章のことである。「随想録」ともいう。
impromptu アンプロンプテュ = 即興
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星新一の、小説にならなかったアイデアのメモの山から、半作品を紹介して、それらが書かれた時代背景や小説のアイデアを綴るエッセイ。
ショートショートとはいえ、SFのアイデアであるので、異星人の形から性格、殺人の方法、社会構造の実験的なアイデアが数多く書かれているため、SFに限らず応用に使えそうな話が多い。創作をやるようになった人にはおすすめの1冊である。
テレパシーを使う宇宙人に色々と教わるが、立場が逆になったら何も伝わってこないなどという、ほぼ出来ている話まで惜しげもなく公開しており、ショートショートをちょっと読みたい人にも楽しめる。
一方で、最初の頃は「もう原稿が書けない」と泣き言を書いていたのに、途中からあっちこっちとポンポン話が飛んでいくため、読んでいくにも集中力が続かない本でもある。終盤になるほど話がまとまったものが多くなり、時代物の項はどんなだったっけなあ?というレベルで読んでいながら忘れてしまう。
2020年代ともなり、SFはSFでも、ショートショートのようなものを書く人も皆無となってしまったし、ネタ自体を星新一がありとあらゆるものまで出し尽くした感はあるので、これからこのメモのとおりに加工などという人がいても、まず受けないだろうが、作品中に挟み込むというレベルであれば、きっと使えるはずだ。
しかし、何度も引用されるF・ブラウンの『火星人ゴーホーム』は読みたいなあ。入手困難なんよ。早川さん、なんとかして。
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採用されなかったアイディアやメモを採用して本にするというのが、すでに秀逸なアイディア。
ショートショートを書くのにこんなに考えてこだわり抜いていたのかと驚きだった。なんとなく、行き当たりばったりで出来上がったようなノリのショートショートが多かったような印象を持っていたけど、そんなわけないし、それこそが筆者の計算でありテクニックだったのだろう。