読んでから留学しなさい!
2002/07/13 09:25
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投稿者:たんたん - この投稿者のレビュー一覧を見る
高校のときにアメリカ留学を漠然と考えていたときに友人から薦められて読んで、目からウロコ。
落合信彦のノンフィクションエッセイですが、半生の自伝と言っても過言ではないと思う。
貧乏生活からアメリカへ留学するまでの苦労話。今では、留学するに当たって英会話スクール
に通信教育にとお金をかけられる。そして実際に留学したところで語学学校。それが現実。
しかしそんなお金のかけられない主人公は英和辞典を片っ端から丸暗記、覚えても覚えられなくてもその日のノルマのページは破り捨てなきゃいけない。だから覚える。会話力については、
国会議事堂の前で外国人観光客にガイドをかってでる。そして一番苦労したのが旅費…
今、親元でぬくぬくと育ってきて、何の苦労もせずに甘い考えで留学をしようとしている
高校生は絶対に読むべきだと思う。留学に対する姿勢が変わるから。
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世界中にちらばる全日本人留学生の諸君! 留学の原点ここにあり! 目標に掲げるべき基準ここにあり!
後半ははっきり言ってつまんない。アメリカで石油のベンチャーやって成功した話。その話が”つまらない”。 普通の本だったらそれなりにおもしろいであろう後半をそれほど“つまらなく”させてしまう前半のインパクトのすごさにこの本の注目すべき点がある。著者は母子家庭。母親を手伝いながら夜間学校。金が無い。辞書で単語を覚え、覚えたページは食べる。映画館でセリフをメモって英語を覚える。教会で聖書を半分丸暗記する勢いで英語を学ぶ。炎天下の中、皇居前などで外人を掴まえ、ガイドを引き受け英会話の練習。大学から奨学金は得たものの、渡航費がなく、横浜に停泊中の船の船長に土下座してアメリカへ。西海岸から東海岸までヒッチハイク。所持金20ドルで、食事をほとんどとらず、コーラを20数本飲んで腹を膨らます。
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僕が海外に興味を持ったきっかけになった本。
中学生で読みました。
ちょっと話を盛ってる気がするけどね。
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とても面白いから読めと2人の人から言われて、
貸してもらって読みました。
まぁ、凄く面白いというわけではないけれど、
1人の人の体験談として、まぁつまらなくはない。
落合信彦という今は作家をやっている人の
生い立ちの話。というか人生の一部。
アメリカに留学するときから作家になる日までの
印象深い出来事を色々書いてます。
この人が大学で政治の勉強をしてたから
こういう内容になったんでしょう。
「2039年の真実」も読めと言われたので、
読む気があれば。ということで。
ひとつ分かった事は、アメリカが好きな人と嫌いな人では
表現の仕方が随分違うということ。
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60年代初め、アメリカはケネディとジョン・ウエインに象徴される正義と勇気の国だった。
限りない夢と希望に輝き、自信と活気にみちあふれていた。
が、ゲネディ兄弟暗殺、ベトナム戦争によりその時代が幕を閉じ、そして今は…。
自らの留学体験を通して、60年代アメリカの激動と変貌を浮き彫りにする自伝ノンフィクション。
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ノビー落合こと落合信彦さんが幼少期からアメリカの大学時代を回想した自叙伝です。僕がこの本の存在を知ったのは予備校の授業中のことで、大学に入ってからいの一番に読んだ本がこれでした。
僕がこの本のことを知るきっかけになったのは、この人のことはあとで書きますが予備校時代に日本史の講師の伊達日角先生が最後の授業で自分の持ち時間90分を丸々使ってこの本のことを話してくてたのがきっかけだった。
書かれていることは著者の落合信彦が日本の社会に絶望しアメリカ留学を志してオルブライト大学での大学生活、そして大学院を中退して今で言うところのベンチャー系企業でオイルマンとして働きだした頃のことを中心に書かれている自叙伝です。これは受験が終わって大学生になったときに、初めて読んだ本でした。
やっぱり衝撃的でしてね。伊達日角先生のおっしゃったとおりであったと思いました。後に僕は東京でアメリカに留学していた人間に何人かであった事があるが、僕がこの本で知った
『アメリカの大学は卒業までが非常に厳しい』
ということをきいてみると、みな一様に口をそろえて
「その通りだよ。それは本当の話だよ。オレのときでも卒業するときは入学したときの3分の1になっていたからね」
とのことでした。
この本を読んでいた当時の僕自身も、機会あれば一度海外に留学を、と思っていたのですが、それは文字通り儚い夢と消えおおせたのでした。
今、この記事を書いているのは入学シーズンですが、そのときにこそ、こういう本を読んで海外への関心を持つきっかけになっていただけるとうれしいです。
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自叙伝だが、ここまで来ると
漫画やないのーと言いたいくらいのサクセスストーリー。
母子家庭で兄は東大受かったのに学費が払えず就職。
ならばと、自分は奨学金制度が充実しているアメリカの大学を目指す。
英語を習得するため教会で聖書を読み、
街で外国人に声をかけ道案内。
大学合格後、アメリカに行くお金がないので
頼みこんで皿洗いをしながら船で渡米。
大学生活では日本人だとバカにされそうだが、
それは得意の空手で撃破!
卒業後も石油ビジネスで一山当てるなど、
いやはやスゴイ人…。
私にゃ無理と思うものの読んでてやる気が湧いてくる本でした。
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人生、運ゲーすぎわろたwww
しかし、いわゆる運を引き寄せるだけの何かを発揮した人であって、こういう人がどんな人生を歩んだかというお話。
当然、事実に基づく自伝(?)なので節々に教訓や教養が落っこちていました。そこを拾えたとき、楽しかった。
アメリカ文化の一端を垣間みれるのも面白いです。
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落合先生の、少年時代から文筆家になるまでの自伝です。
例えこの作品全部がフィクションだとしても、やはり素晴らしく
心熱くなるストーリーです。
私の人格形成や行動に、間違いなく影響を与えてくれた
とても重要な作品です。
20年位前に購入しましたが、未だに本棚の端に置いてあります。
今回、久しぶりに手に取ってみましたが、登場人物の
眩しいまでの純真さや、周りの人間からの思いやり、
立ちはだかる障害に体当たりでぶつかっていく潔さ…。
この小説にはそういったモノが溢れています。
当時100円程度でこの本を買いましたが、20年という時間が
流れても、変わらずかつて見たあの世界へ、私を連れて
いってくれました。
そういった本のもつ素晴らしさについても、今回再確認
させてくれました。
10代~20代前半までの男性に特にオススメです。
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落合信彦(1942年~)氏は、東京都出身、都立両国高校(定時制)卒、米オルブライト大学卒、米テンプル大学大学院中退後、米国で友人と石油ビジネスを始め、エクアドルの油田を掘り当てるなど成功を収めたが、1973年に帰国し、その後作家活動を続ける。メディアアーティストの落合陽一は実子。
本書は、信彦氏が奨学金を得てアメリカに留学し、そこで過ごした日々、ロバート・ケネディとの出会い、オイルマン時代について描いた半生記である。(フィクション的な部分も含まれているとも言われている)
私は、30~40年前の若い頃に信彦氏の多くの作品を読んだが、その世界を舞台にしたスケールの大きい話に夢中になったし、自分が海外で仕事をすることに対するハードルを下げてくれたと感じており、その中でも、本書はとても印象深い作品で(当時は単行本で読んだ)、今般新古書店で偶々目にして入手した。
読み終えて、個人的な懐かしさはもちろんのこと、1950~60年代のアメリカの空気感と、そこに単身留学した日本の若者の心持ち、及び、当時のアメリカ(の社会と人々)がその若者をどのように受け入れたか、を改めて感じることができたし、加えて、それから半世紀以上を経て、アメリカも日本も、その両者の関係も大きく変わったことも強く感じた。
アメリカに関して言えば、当時は、若きジョン・F・ケネディ大統領を生んだ、強く、希望に溢れたアメリカから、ベトナム戦争が泥沼化し、ケネディ、ルーサー・キング牧師、ロバート・ケネディが相次いで暗殺され、自らの進むべき方向を見失った時代である。その後、20世紀末にかけて東西冷戦が終結し、唯一のスーパーパワーとなったものの、近年は、中国の台頭やトランプの登場により、再び転換点を迎えている。これからのアメリカ、そして世界は、どちらに向かって行くのか。。。
また、信彦氏の半生記としては、今読んでも十分に面白いし、(陽一氏の作品を読むような)若い人が読んでも刺激を受けるのではないかと思われる。前述の通り、フィクションが多いとの議論もあるらしいが、初めから小説だと思って読んだとしても、読む意味が薄れるわけでもないだろう。その後に多数執筆された信彦氏の作品を見れば、取材者&書き手としての類稀な力は、(氏にゴーストライターがいるのでもなければ)疑いようがない。
かつて氏の作品を読んだ世代には懐かしく、また、若い人が読んでも刺激がもらえる一冊である。
(2023年2月了)
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10代の頃、アメリカ留学前に読んだ本。
夢を実現するための作者の行動力とバイタリティが圧倒的。とにかくポジティブなエネルギーが伝わってきて、ワクワクしながら読んだ。作者が留学した時代、私がこの本を読んだ時代と今では世相が変わっているし、作者自身にいろいろなエピソードや噂はあれど、今読んでもワクワクさせてもらえる本ではないかと思う。