投稿元:
レビューを見る
自殺をしようとする高校生のサークルに、「記録係」として関わるようになった主人公。
登場人物が病んでる!
生き急ぐな!と言いたくなります。
でも、高校生ならではの精神の危うさってこんな感じかな、っていうのはわかる気もする。
こんな高校生たちがいたら、イエス・キリストをどんな風に伝えたらいいだろうって思いました。
あと、なんか微妙に登場人物の家族がクリスチャンで自分は途中で抜けたみたいな記述があったのが気になった。
作者の意図はわからないけど、一般にキリスト教は道徳律、また清くあるための教えと捉えられてしまっているのかなぁ、と感じた。
そうじゃないのになぁ。
投稿元:
レビューを見る
何となく著者の名前に聞き覚えがあり、古書店で購入。
「海の泡同盟」と呼ばれる自殺の会の話がメインになるのかと思っていたが、意外にも会の役割は物語中盤で果たされ、後はひたすら残された主人公の内面描写が続く。
うーん。正直合わなかった。思春期だったらどんよりしながらもそれなりに浸って読めたのだろうか。
とはいえ、思春期の痛みを描く作家で今読んで惹かれた作家もいるから、単にこれが合わなかったんだろうな。
投稿元:
レビューを見る
中学のころ、ずっと死にたかった。
でも死ぬのが怖かった。
もし死ぬための部活があればいいなと思ってた。部活でみんなで死ぬなら、勢いがついていいかなと思った。
でもみんなで死んでもやっぱり怖くて、生き残っても怖くて、
生きてることも死ぬことも怖い、ってわかった。
主人公に倣って、世の中、といっても手の届く範囲、のものを、ヒカルモノ、と、ヨドム、にわけたのが、懐かしい。
投稿元:
レビューを見る
第一章 集団自殺をする高校生
第二章 遺された主人公
第三章 その後の世界
明るいお話でした
投稿元:
レビューを見る
「みずみずしい文章」というのがぴったりの青春?小説。タイトルからしてミステリーかと思ったのだけど全然違った。
事故で片足を悪くした女の子が、同じ学校の先輩が主催する自殺倶楽部に招かれ、これから自殺するメンバーの「記録係」になってほしいと頼まれる。
10代のころの死への甘美なあこがれ、「ヨドム」と「ヒカルモノ」、絶望感などがとても活き活きと暗く、文章が水のようにしみ込んでくる感じ。
久しぶりに、ストーリーそのものではなく文章が当たりだった作品。
投稿元:
レビューを見る
思春期の時は大体良くも悪くも繊細で、かくいう私も愚かな青春を歩んだ一人です。
若い万能感と閉塞感を思い出します。