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紙の本
傑作エッセイ
2017/09/24 08:47
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
昭和49年7月から昭和50年12月までの毎日新聞連載エッセイの文庫化です。1テーマが2.5ページ程度ですので、サクサク読めます。
表題(諺・格言・流行語等)と本文(遠藤先生のコメント)、そして暴走気味の本文を修正する「編集部注」で構成。40年以上前の作品ですから、女性の社会的地位等、時代を感じる箇所もありましたが、役所の予算消化、消えゆく昔ながらの風景や情緒、クレーマー、ワイドショーの胡散臭さ等々、古さを感じないテーマも多数。そして、最終回で明かされる大きなトリックに狐狸庵先生の面目躍如です。
私は高校生の時に読んで以来の再読で、エッセイの面白さを知った本です。本書を読んで遠藤周作氏に興味を持ち、小説も読みました。小説は、ユーモア溢れるエッセイとは一線を画し、時代小説から怪奇小説までと幅広く、すっかりファンとなりました。個人的には「海と毒薬」「イエスの生涯」が好きです。遠藤先生が亡くなって20年以上立ちますが、エッセイでさえも全く老いていないと思いました。
ところで、本エッセイを書いたのは遠藤先生が51歳の時です。今の私よりも若いということにびっくりしたのでした。
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