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紙の本

あちこち散策するように綴る思考のエッセイ

2011/04/25 17:14

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:toku - この投稿者のレビュー一覧を見る

 この作品は平成二(1990)年に刊行された。星新一は64才。あとがきに、「としをとるのは、防ぎようがない。小説の発表は、大はばにへった。レベルを落としたくないせいもある」とある。ショートショート1001編を達成したのが昭和六十(1985)年(【一〇〇一編】より)。一段落し、ペースを落としたものの、まだまだ作品への情熱は消えていないようだ。

 あとがきでは、また、「しかし、頭は活動していて、好奇心というか、ことの裏側を考えることが多くなる。すっきりしない説明を読むと、整理しなおしてみたくなる」とも述べており、例えば、カメラ関連の発明にまつわる天才たちを綴った【天才たち】という二ページのエッセイで、その原理発見からフィルムカメラの形に至るまで、その発達がよく分かるように、関わった天才たちと発明が端的に整理されているところを見ると、その物事の整理する思考活動を著したエッセイのようでもある。

 テーマは、あちこち散策するように綴られ多彩。好奇心の赴くまま思考を楽しんで書かれたことが伝わってくるものばかりだが、そのなかでも、コミュニケーションについて述べたエッセイには、なるほどと思わせるものがある。
「あの人と会話をすれば、なにか楽しい時を過ごせる。利口になったような気分になれる。そう思ってもらいたいのだ。……個性のある人と話すのは楽しい。しかし、それにはこちらも一つの個性を持たなければ、会話が成立しない。人生を豊かにするためには、そういった努力がいるのではないかと思う(【会話とお茶】より)」
 すべての人や環境に当てはまるものではないものの、これに異を唱える人は少ないだろう。実際、著者の酒の席は楽しいものだったとか。

1. 人々雑学的な
2. 生活、エピソード風
3. 回想、断片的な
4. 金銭問題、たまには
5. 世の中、あれこれ

 本書を読んでいると、いかに自分が頭を使っていないか、何も知らないかを痛感させられるが、その思考の動きに目を向ければ、頭の使い方のヒントが詰まっているとも言える。

 ところで、著者は、電車で隣り合った少年にSFフェアのチラシを渡し、それが捨てられてしまわれないか心配する一面を見せており(【隣席の少年】より)、著者の博識ぶりと動き回る思考に驚かされたあとで、そういう繊細な一面になんとなくホッとさせられる。

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