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タイトルの重要性を再認識した本。
おそらく「郷土ラーメンがなくなる日」というタイトルであれば手にとらなかったであろう。
いちラーメン好きとして、最近どこにいっても流行を追っただけの味の店ばかりに、昔ほどラーメンに対する情熱が無くなってしまっていた。大外れが無いかわりに「とりあえずあそこにしておくか」という感じで店を決めてしまう。こんな自分の行動からもラーメン文化衰退の危機感を感じてしまった。
しかし、自信を持って日本のラーメンは美味しいといえることは確かである。海外展開にもワクワクしているが、ラーメンという素材を日本人は生かすことができるか心配。抜群の素材を提供しただけで、したたかな外国人に利用されるだけになってしまわないことを期待する。
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2011年3月8日読了。新横浜のラーメン博物館館長が、今後のラーメン文化の発展と継続のためには郷土ラーメン(ご当地ラーメン)の底上げが必要、と語る書。タイトルは過剰にショッキングだがシリーズもののお約束のようで、「ラーメンがなくなることはないでしょう」と言い切ってる・・・。ラーメンの流行に追随する方向性もあるが、それは変わり身が早く「地方振興」などの責務を負っていない大手がやるべきことで、ブームを生み出すラーメン文化の根っこには全国の特産を生かし、店主の創意工夫・熱意が反映され、何より地元民に愛される「郷土ラーメン」による下支えが必要とのこと。「ラー博」の存在により、地方のうまいラーメンが都心に集まってしまうようでは本末転倒ということなのね。
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新横浜ラーメン博物館館長の著書。
豚骨ラーメン狂としては、博多「ふくちゃんラーメン」の章は熟読せざるを得なかった。
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新横浜にラーメン博物館をオープンさせた岩岡氏。決してラーメンフリークなわけじゃない彼が、ひとつのテーマパークを起こした軌跡を綴りながら、これからのラーメンのありようを説く。とくに郷土ラーメンなる地域土着の味を求める記述は楽しい。地域文化は土地のラーメンに、むすびつくんだよね!