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むかーし、小学生の頃かな、一度読んで挫折した本。
仕事帰りの電車で読み始めて一気に読み終えちゃいました。あらすじ知ってたけどさすが名作。すごく引き込まれた。初めて読んだらもっと面白かったんじゃないかと思ってプチ後悔しつつ。
最近、自己啓発系の本ばかり読んでたので久しぶりに最初から最後まで無理なく気持ちよく読めた本でした。
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全く接点のない10人の男女がオーエンという人物に招かれ孤島へ集う。
招待客それぞれには法で裁けない殺人容疑があり、童謡「10人のインディアン」の歌詞通りに次々と裁きが行われていく。
あらゆるミステリー、エンタテイメントに大きな影響を与えたクリスティー女史の名作はネタ元としての宝庫。
どのシーンもあらゆる引用先で馴染み深いが、結末までの引き込み方は追随を許さない力強さを感じる。
物語は過去に何らかの遺恨を残して生きる様々な人物が、自分のことを知る謎の人物、U・N・オーエンからの招待に訝しげながらも応える場面から始まる。
高名な判事、家庭教師、元陸軍大尉、老婦人、老将軍、有名な医師、若き青年、元警部、そしてオーエン家に仕える召使い。
島中の探索が行われ、犯人が参加者の中にいると判った後も各々の心情が描かれるが、恐怖に怯える者と、裁きに執念を燃やす者との独白が最後まで見分けられなかった。近年のミスリードものとは一線を隔す叙述ミステリー。
登場人物のそれぞれも個性豊かに描かれ、読者が好んで感情移入し憑依していた人物もお構いなしに殺害されていくため、読み進めるごとにダメージを受けていくような感覚。
タイトルに偽りはなく、真相は外部の者が事件後に真相を知るというかなり捻ったエンディングを迎える。
主演なきミステリーの見事な幕引きを感じた。
アガサ・クリスティ その他の著書
・ナイルに死す
・ABC殺人事件
・オリエント急行の殺人
などなど
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推理劇というよりもシチュエーションを楽しむ物語といった感じでした。
あまりにも有名な話なのでだいたいのあらすじは知っていたのですが、それにも関わらず続きが気になって仕方がなくなるところが最高傑作といわれる由縁だと思いました。
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その孤島に招き寄せられたのは、互いに面識もない、職業や年齢と様々な十人の男女だった。だが、招待主の姿は島にはなく、やがて夕食の席上、彼らの過去の犯罪を暴きたてる謎の声が響く……そして不気味な童謡の歌詞通りに、彼らが一人ずつ殺されていく!強烈なサスペンスに彩られた最高傑作。
面白くて引き込まれた!一気に読める!また読み返そう。
タイトルは有名だけど読んだことはなかったアガサ・クリスティー。もっと早く読んでおきたかったな。他のも読も!
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いわゆる「古典ミステリ」。
現在では既にアイコン化されてしまったような要素の元祖がここにあります。
それこそ「死亡フラグ」なんかの大元だって、ここには隠されていそうな。
そういった意味で、その後の数々のミステリ小説に影響を与えつづけたであろう功績は、
言い尽くせないほど偉大なものでございます。
ただ一方で、そういったアイコンの元になっているからこそ、
今読むと物足りなさが残るといえば、そうなのかも。
例えば、単純に読み物として楽しむのであれば、
本作よりもそれをモチーフにした綾辻行人さんの『十角館の殺人』の方が楽しめるのかもしれない。
多くのミステリ作品が本作を意識したからこそ、
いま本作の内容を鑑みると、ともすれば滑稽といえる部分もありますかも?
【目次】
『そして誰もいなくなった』によせて マシュー・プリチャード
そして誰もいなくなった
永遠の目標 赤川次郎
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トリックとしてはありがち。
死んだと見せかけて油断させ、死に追いやる。
まともに考えたら犯人も真相もある程度読めただろうに…すっ飛ばして読んでしまい、後悔。
それにしても、今読んでも納得してしまう作品ってそうそうあるものじゃない。
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意外と有名なミステリというのは読まずにいるもので、この「孤島もの」の金字塔と言っても過言ではない作品も、私は実は初めての読破である。
孤島に集められた10人の男女が、ひとりまたひとりと何者かに殺されていくという、恐怖的要素も色濃いWho done itだ。
私はあまり謎解きが得意ではないので、今回も謎を解こうと思っては読んでおらず、もっぱら物語の流れに乗ることだけを意識して読んだ。
この作品は、全く過不足なく完璧に仕上がった孤島ものだ。まさに古典ミステリの傑作と言うにふさわしい。逆に言えば、「古典」なので、現代では通用しない部分はそれなりにある。でも、それはあまり気にならないし、欠点にはならないだろう。
違和感を覚えつつも和気靄々としていたはずの人々が、徐々に疑心暗鬼とヒステリーに侵食されていく描写や、人が死ぬたびに減っていく居間のチェスの駒といった小道具。そしてトリック。全てが古典的で正統的で、完成されている。
唯一惜しまれるのは、いくつかの殺人のトリックや実行に、心理的な部分や偶然に頼ったものがあること。そうそう犯人の思い通りには人間は動かない気がするぞ……などと思ってしまう。相手の心理や偶然、不確実要素に賭けるトリックは、どんなに上手に描写されていても、何となく腑に落ちない気分が抜け切れない。
ただ、アガサ・クリスティという作品世界においては、人間はかなりの部分、宿命的というか、与えられた性質と役割に沿って、生きて死んでいく存在である。
彼女の全体的な世界観を踏まえて読めば、心理的なトリックにも説得力がある。物語全体が、「ひとはそう追いつめられてそうなってしまう」という形で動いているからだ。
そういった意味でも、この作品は確かに、クリスティの典型的なものである。その点でも、重要な作品と言えるだろう。
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あとがきにも書かれているけど10人も人が死ぬのにグロテスクだったり嫌味を感じさせず、それでいて緊張感のある展開は流石。 でもなんつーか、古臭さを感じるのは仕方ないのかな。
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読み物としてはかなり面白くて一日で読み終えてしまった。
しかしミステリー小説って読みながら誰が犯人か推理して楽しむものじゃないのかな。
こんなもん誰が犯人か推理するの無理だし、伏線が全く張られてない。
最後の種明かしのとこでたまたま思いついた奴を犯人にすればいいだけじゃん。
アマゾンのレビューなどを見てると犯人が途中で分かったとかあるけど、どうやったら犯人が分かるんだろ。
ただの思い付き以外には無理じゃないのか。
読み物としてはかなり面白いので読んで損はないが、ガッカリしました。
オリエント急行の殺人のいまいちだったのでもう一冊と思って読んでみたが、う~ん、アガサ・クリスティーが合わないのかな。
もうアガサ・クリスティーは読まないと思う。
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「そして誰もいなくなった」アガサクリスティ
ある孤島に集められた年齢も職業もてんでバラバラな10人の男女。
そんな中、不気味な童謡の歌詞どおり、一人、また一人と殺されていき…。
ミステリーの王道を行くアガサクリスティの本作。
初めて読んだのも中学生のときでしたが、読んでいてぞくぞくした小説でした。
これが約70年前に書かれた小説なんですから驚きですよね。今読んでも質が落ちてないと言うか…。
この小説の影響なのかもしれませんが、マザーグースの唄は今でもとても不気味で残酷な印象です。
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名作だけど(多分)未読だったので図書館で借りた。
一連の殺人事件の中に一つだけ違うものが混じっているというのは、ABC殺人事件に通じるものがある。
ただ、一人暮らしの部屋で読んでいるとABC殺人事件より数倍怖い。
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ミステリの古典を今更初読。この時代の読者の衝撃たるやいかなるものか。しかし悲しいかな、度重なるオマージュの影響で純粋に読むことはもはやできなくなってしまったのであった…。
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ミステリーの女王、アガサ・クリスティーの名作!
島に招待された10人の男女が、1人、また1人と
殺されてゆく.
次は誰が?! そして犯人は?!
追い詰められていく人間の心理がリアルに描写されている.
衝撃のラストに背筋が凍ること間違いなし.
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いわずと知れたマザーグースの一遍をモチーフにした連続殺人もののミステリーです。
あまりに有名なその筋書きや設定は後世様々な作品にパロディとして用いられているほどです。
嵐の夜に読むと怖さはいっそう増します。面白さが半減してしまうからあえて中身は何も語りません。それほど先入観なしで読むことをお勧めします。
この手の寓話をモチーフにしたミステリーでは他に「僧正殺人事件」もあります。こちらもマザーグース(パタリロに出てくるクックロビン音頭の元ネタ)です。
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クリスティー天才!
代表作のひとつです。
孤島に集められた人々。
一見なんの関係もないメンバーが
ひとりひとり殺されていく。
金田○くんや、コ○ンくんにも
同様の設定が登場しちゃうくらい、
いまやメジャーかつオーソドックスな設定。
でもこの本の恐ろしさを越えることなんてできないんだぜ!
人間って本当に恐いんだぜ!