紙の本
シリーズ中ちょっと毛色の変わった作品
2017/08/03 18:38
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投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る
ススキノ探偵シリーズの8作目です。
今回の主役は女子高校生誘拐・監禁あるいは殺害の疑いのある中年男なのですが、これがかなり痛いというかやばいキャラで読んでいてもいろんな意味で嫌な気分になりました。
その性格を表すために様々な場面や探偵とのやり取りを通して丹念に描写されるのですが、東さんの筆力で見事に嫌悪すべき者として本当に近づくのもご免こうむりたいと感じるほど男になっています。
全体としてこのシリーズでもちょっと毛色の変わった一冊だと思いました。
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ススキノ・ハードボイルドシリーズ第八弾。
「殺人容疑者と親友になれ」
退職した昔馴染みの元刑事が厄介な依頼を持ちかける。
未解決の女子高生行方不明事件の証拠となるべき死体を見つけるためだという。
偶然を装い、男に近づいた俺だったが、その男は、一緒に酒を飲むのはまっぴら御免という俺が最も嫌いなタイプだった。
生涯最低の一冬を描く氏の辣腕ぶりをとくと御観覧ください。
酒飲みの呑み方指南としても、最高の出来栄えですわよ。
まあ・・・後味の悪さは否めませんが・・・・・・二日酔いだと思って。
シリーズを読み込んでいる方には、お馴染のキャラクターの意外な一面が見られるおまけ付き。
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2010/12/18 Amazonより届く。
2019/9/17〜9/18
ススキノ探偵第8弾。行方不明になった女子高生を殺したと思われる容疑者と友達になれ、と元刑事から依頼された俺。なかなか気持ち悪い容疑者に必死に取り入るところが面白い。やっぱり、このシリーズは面白い。
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実際にこんな事件あったよね?
それをもとにしてるのかなー。
展開もよく、やはりこのシリーズは面白い。
私もこんなやつと友達にはなりたくないなぁ
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ススキノ探偵シリーズである。前作に比べ面白いのだが解決したという満足感に欠けるきらいがある。犯人が嫌な奴という描写は絶品である。
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これは今、再読中。
ここに登録しようと思って検索していたら
表紙が違ってるんですよね。
今の表紙は、このシリーズが映画化された時にリニューアルされたものなんでしょう。
このシリーズ、好きなんですよ。他の本もそうですが、何度か読み返しています。
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このシリーズを同僚に借りて読んでいます。
同僚は、あまり順番にこだわらず持ってきてくれる。
まあ、1冊づつ、それぞれの事件なので、順番どおりじゃなく読んでも楽しいけど、登場人物と過去の絡みがあったり、登場人物が皆、ちゃんと年齢を重ねるので、可能であれば、順番通り読むことをお勧めします。
今回は、「ぜってーこいつが殺ってる」という相手に、俺が友達として近づき、なんとか警察に突破口を与える役目を仰せつかる。
仰せつかる、というか、引き受けたんだか引き受けてないんだか分らないうちに、なんだか俺の人情が出て、手伝った感じ。
マークする相手が、もうサイテーに嫌な奴なんだけど、そいつが書くメールとか、つく嘘とか、本当によく出来ていて、「あー、いたわ~、こんな感じの嘘つく奴・・・」っていうリアリティがあります。
解説に、この悪辣でグロテスクな事件を描いた作品が、この作品全体にただようぬるさで緩和される、と書いてあり、なるほどその通りだと思いました。
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ススキノ便利屋シリーズ8作目。
便利屋の「俺」ももう49歳。古馴染みの退職刑事、種谷の依頼で、未解決の女子高生行方不明事件の容疑者と接触する。
容疑者の檜垣のウザさが凄すぎる。巻き込まれる「俺」が本当に気の毒。前作のカシワギ嬢といい、嫌われキャラを描くの、ほんと上手い。嫌悪感しか湧かないキャラだが、ここまで突出すると笑えてしまうものだ。お馴染みキャラの高田や、ススキノ住人仲間の協力を得て、事件証拠の発見に奮闘する姿も面白い。
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ススキノ探偵8。
読んでから2ヵ月半経つが、内容をもう覚えていない。
このシリーズは非常に面白いが、その場限りか?
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ススキノ探偵の「俺」シリーズは、何度読んでも、どの作品を読んでもおもしろい。
早く次回作が読みたい
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ススキノ探偵シリーズ8作目。
題材は女子高生殺害事件。
「容疑者と親友になれ。」というシリーズお馴染みキャラの退職刑事・種谷から依頼を受け、容疑者に近づく主人公・「俺」。
この容疑者の度を越えた異常さ、気持ち悪さはさて置き…
事件の犯人が最初からほぼ決定している、という設定が新しく感じる。
物語が進むうちに容疑者との関係値が上がり(あくまでも容疑者にとっての)、事件が解明されていく。
題材はとにかくグロテスク。容疑者は本当に不快。
しかし、独特のユーモアを交えた表現力やあえて白黒つけない解決の仕方でそれらのネガティブ要素を和らげているように感じる。
49歳になった主人公・「俺」が、シリーズを通して一貫してきた自身のこだわりを、葛藤しながらも曲げて容疑者に近づく様もまた意外で面白かった。
ガンバレ大泉洋。
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「俺」49歳。ぶちギレそうなシチュエーションに耐える姿が悲惨を通り越して面白い。事件自体は最っ低。ムカムカ。
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「探偵はバーにいる」のススキノ探偵シリーズ。
いつの間にか、「俺」は40歳を超えて、50歳近くになっているんですねぇ。
それでも、映画の影響が抜けず、「俺」のセリフの時、
大泉洋の声で脳内自動変換してしまっています(笑)。
『探偵はBARにいる』の映画は、悲惨な結末ではあるものの、
主演の大泉洋のキャラもあって、コミカルな雰囲気も
まとった作品になっていましたが、実際には、
ススキノ探偵シリーズは、意外に悲惨で凄惨な事件が多いんですよねぇ。
本当に、北海道でそんな事件が発生していたら、
北海道から足が遠のくような。
この「ライト・グッドバイ」もそう。
結構悲惨で凄惨な話です。
でも、何故かそれほど暗い気持ちになることもなく、
読み切ることが出来たのは、
「俺」を大泉洋に脳内自動変換したおかげでしょうか(笑)。
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このシリーズは軽妙な会話で物語が進むので、読みやすいけど物語自体は凄惨なつらいストーリーが多い。
それでも「俺」や周囲の人間の描写が魅力的でススキノの舞台に引き込まれる。
今回の犯人像も実によく描写されていて、気持ち悪さと嫌悪感が先に立つが、俺がいやだいやだと言いながら、事件を解決に持っていこうとする信念の強さ、その生き様が気持ちよい。
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俺が40歳を過ぎても、変わらないのがとても良い。
自分らしく生きるのは、本当に難しい。
ただ、時間がたつと内容を忘れてしまいがちになる。
読んでいて、とても良いが軽いのか。