ドラえもんを小説で読むことになるとは
2012/07/26 20:33
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おかぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
思いませんでした。
子供のころ読んだコミックなのに、新鮮な気持ちで読めました。
映画版の話なので、普通に軽く感動できます。
文体も読みやすくできてるので、子供向けかもしれませんが
大人が読んでも面白かったです。
ドラえもんの小説
2016/02/17 20:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:honyomi - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドラえもんの小説ってこれ以外にあるんでしょうか?
とにかく珍しいと思います。
パラサイト・イヴなどの作者さんが書いています。
科学関係に強い方なので、ロボットがテーマの作品の書き手に選ばれたのかもしれません。
興味深い作品だと思います。
投稿元:
レビューを見る
原作を読んでいないので比較はできないけれど、良くも悪くもドラえもんの世界観を忠実になぞらえている、と思う。小説ならではのおもしろさとなると、ちょっと見当たらない。随所にSF設定の解説が差し挟まれていたくらいだろうか。
投稿元:
レビューを見る
SF作家にして科学者の瀬名さんが,ドラえもんをどう料理するか,それが気にかかり買ってきました。
瀬名さんのロボット関連著作を事前に読んでいましたので,そのロボットに対する視点が,ドラえもん世界にどう反映されているかも興味深いところでした。
しかも題材は「のび太と鉄人兵団」というロボット作品。
実際に,読んでみたところ,いや,瀬名さん,本当にドラえもん好きなんだなあと,嬉しくなりました。
「のび太と鉄人兵団」という作品を,題材を損ねず,ドラえもん愛とSFマインドで味付けし,人物描写を掘り下げて見事に仕上げた逸品となっています。
そこかしこに思わずにやりとさせられる小ネタも含んでおり(特に某キャラの登場が嬉しい),ドラえもんを好きな人程はまるのではないでしょうか?
全てのドラえもんファンに「読んでみて下さい」と紹介したくなる作品です。
投稿元:
レビューを見る
リメイク映画「新・のび太と鉄人兵団」の公開に合わせての
企画本なのでしょうが、その企画の結果、こんな素晴らしい
作品が読めた事がまず嬉しいです。瀬名秀明というSF作家が
自分の看板を背負いつつも、その看板以上のドラえもんに対する
愛で書き上げた名作と言えると思います。
ドラえもんを通して教わった事、学んだ事、感じた事を
作者のフィルターを通してしっかりとその意思が伝わってきます。
人生で最初のSF体験作品であるドラえもんという良質な作品を
SF作家が本当に上手く、小説化しつつ、原作では前面に表れにくい
のび太達、少年少女の心の葛藤も本当に素敵な描写で書かれており、
途中、何度も何度も何度も何度も...涙を流しそうになってしまった。
作中最初のクライマックスの決戦前夜ののび太達の描写は秀逸。
彼等に対するドラえもんを今作ではあくまでも、サポート役に
徹したスタンスで書かれたのも凄く上手いのだと思います。
色んな事を彼等とドラえもんから教わったはずの大人が読んでこそ
意味のある作品だと...いう気がします。懐かしいなーだけではない、
あの頃に感じた「正しさ」が身体の中を駆け巡って来る...と信じたい。
投稿元:
レビューを見る
ドラえもんを小説で読むって、すごく不思議な感じがします。http://sgk.me/g3vcD2
具体的には、「ずしん、と地を揺るがす音が耳に届いて、のび太と静香は会話を止めた。」みたいな感じです。マンガの小説版を読むと、少し大人になったような気がするのは、私だけでしょうか。
投稿元:
レビューを見る
読後、心があったかくなる作品でした。前半はオリジナルに割と忠実に、後半は瀬名ワールドも全開し、特に奇跡のコラボレーション(ネタバレになるので詳しく言えないが)がうれしいサプライズでした。創造というテーマから、神、アダムとイブ、堕落、争いという人間の歴史と神の視点という壮大なテーマに、いつものドラえもんの友情や家族愛、信頼、仲間、といった普遍的なテーマもあり、大人が十分楽しめるエンターテイメント小説になっていました。
特に戦闘場面は小説ならではの緊迫感や心理状態の描写が秀逸でした。
岩渕まことさんのGOD BLESS
YOUがあんな風に使われるなんて!
是非、瀬名氏にそのあたりの事情を伺いたいですね。
映画も是非みたくなりました。
投稿元:
レビューを見る
「しずちゃん」
この単語を目にした瞬間、疑念や迷いはすべて吹飛び、希望と期待で胸が膨らみました。
黒歴史だ、とかネタだ、とか何でこの人が、とか色眼鏡かけて読んでしまって本当にすいません。
この人は、瀬名秀明は、ドラえもんの良さを本当に理解している。
ドラえもんの傑作映画「のび太と鉄人兵団」のノベライズ版です。
基本ストーリーは原作&旧映画とほぼ同じです。
いくらかのアレンジや、瀬名秀明さんだから書けた秘密道具への科学的考察、さらにまさかの”あの人”が登場したりと、”加筆”はありますが、”修正”はありません。
しかし、その”加筆”部分が半端ない。
ドラえもんの世界観を全く破綻させないうえに、のび太・ジャイアンたちの魅力を活かしまくっているのです。
しかも瀬名さん、コミックから映画までドラえもんを相当に読み込んでます。
要所要所のちょっとした引用で、原作・映画のシーンを差し込んできて、いい感じに味つけているのです。
ほんとこの人、ドラえもん大好きなんだな。
いうならば「最高の同人誌」。
同人誌ってファンでなければ楽しめないでしょうけど、あいにく日本人の大多数はドラえもんのファンなのです。
文学性とか子ども向けとか細かいことはいいから、リニューアル映画観に行く前に本作読んでみればいいと思うよ!
投稿元:
レビューを見る
はじめは子供向けの本かなと思ったが、どうしてなかなか読み応えがあった。まあ、よく考えてみると、どうしてわざわざ地球までやってきて、人間などを奴隷にしたいのかというところが何とも理解できないのだが、それを除けば筋が通っている。
あと、スミレさんという女優が出てくるのだが、この役割がどうもしっくりこない。なんかもっと鉄人兵団を相手に大活躍するのではないかと期待させて、関係者の家に行って親に説明したのと、あとは歌を唄っていただけなんだよね。
しかし、登場人物それぞれがかなり深く描かれていて、マンガとはやっぱり違うんだなと思った。こういう小説もなかなかですね。
投稿元:
レビューを見る
漫画も映画も観た上でも、良かったといえる作品です。
たしかにつっこむべき点はありますが、それにしてもなんでしょうか、読後のすっきり感。ラピュタを思い出しました。
ドラえもんて深いですね。
漫画では何度泣かされたことか…
弱いのび太だけど、それが人間らしいという藤子先生のメッセージは素晴らしいなと思います。
この鉄人兵団小説版ではスネ夫やジャイアンの想いが描かれていて、それも良かったです。
児童文学のところにありましたが、大人の方にもオススメです。
活字が苦手な方にもオススメな点を加えて、星5つの10点満点!
投稿元:
レビューを見る
瀬名氏のロボットものは、以前『ハル』を読んでとても良かったので、ドラえもんをどう料理するのか期待してました。
期待度が高かった分、評価は普通な感じかな。オリジナル要素の部分がイマイチだったかなあ…。
投稿元:
レビューを見る
ちょっと期待が大きすぎました。マンガ以上の感動はなかったです。映画を見てないせいでしょうか?星野スミレの歌のくだりが良くわかりませんでした。
投稿元:
レビューを見る
マンガやアニメでは分からない、各キャラクターの心情が描かれているのがよかった。もちろんF先生がそう設定していたかは分からないけど、22世紀の科学すべてが万能ではないことを教えてくれる。
投稿元:
レビューを見る
スネ夫にラジコンロボットを見せつけられたのび太。ドラえもんにすがりついて巨大ロボットをせがんだけれど、さすがのドラえもんにもそんなロボットは出せず、挙げ句の果てにはケンカする始末。しかし、どこでもドアで部屋を出ていったドラえもんを追いかけて行った先で、のび太は奇妙な女の子を見かけ、思わぬことでロボットを手にする…
実はこの元となった映画は未見なんですが、この小説版はドラえもんたちのキャラをしっかり掘り下げていて、読んでいて思わず惹かれてしまいます。ドラえもんに出てくる人たちって、みんないいヤツなんだなぁ。そして、ピンチになってもあきらめない、助け合う、王道の物語も良いのだなぁ。ルビ付きなので高学年の子でもOK。
投稿元:
レビューを見る
SF作家瀬名秀明がドラえもんを書く。それだけで心躍りました。期待が大き過ぎた部分と、期待通りの部分と、期待以上の部分がありました。まんがでは「喜」のコマのすぐ後に「哀」のコマがあっても、それをテンポよく読ますことができますが(特にF氏のまんがはテンポがいいのでコマ間の切り替えが早く巧いから)、小説で同じようにやると話の骨格がバラバラになってしまうんですね。だから一コマをじっくり書く。心情を描き込む。そのことにより、まんがが小説になりました。これぞノベライズでしょう。のび太たちの心情が書かれているから、より一層鉄人兵団の恐ろしさが迫ってきますし、リルルとの友情の築き方も胸に迫ります。
そして何より全編ドラえもん愛に満ち溢れてます。いや藤子・F・不二雄愛に満ちているというべきかな。話のあちらこちらにドラえもんの他のエピソードからの引用を散りばめ、そして嬉しいサプライズゲストの登場。そうドラえもんが、F作品が好きなんだという気持ちで、作者と通じてしまう感覚も面白かったですね。
単なる話題作りに終わらない名作、これはファンアイテムであり読み継がれて欲しいジュブナイルですね。