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土方ファンとしてはこの作品の土方さんがどうも好きになれなかった。
壬生義士伝の土方さんとはだいぶ違うかな。
踏み絵を踏んで大人になったのかしら。
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壬生義士伝以来の浅田新選組だ!とわくわくして読んだんですが…ごめん、もう本当ないわコレ。というのも私が下手に新選組詳しいだけに、純粋に作品世界に入り込めないというか新鮮味を感じないというか。というか糸里の話じゃねぇの?っていうのが一番の大きな疑問。やたら八木さん家のマサさんが出張ってた印象しか…
八木さん家と前川さん家のおかみさんが井戸端で喋ってるのをただ聞いているだけのような感じで、途中で飽きた。
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悪く書かれがちな芹沢とお梅が好意的に描かれていたのが印象的。
とくにお梅はすごく素敵な女性でそれでも男の恵まれなくてかわいそうでした。
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己たちがこれから斬ろうとしている人間は、不逞浪士ではなく、恨みのあるはずもなく、むろん隊規のもとに処断するわけでもなかった。足軽と百姓が、父祖代々傅いてきた侍を斃すのだ。しかもその侍は、世を蓋う尊皇攘夷思想の権化、英雄という名に最もふさわしい、彼の鉄扇に書かれた「盡忠報國」の四文字がけっしてお題目ではない、我ら新撰組のかけがえなき棟梁だった。すべての刺客が、そうと認めている芹沢鴨を斬るのだ。
<「輪違屋糸里」より引用抜粋>
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上下読了。お梅さんの啖呵に惚れ惚れしつつこのっ土方死に晒せ腐れ外道!と叫んで終わった上巻でしたが涙涙の咽び泣きで呼吸が苦しい下巻なんだぜ…お梅さんがもうほんと泣けて泣けて。芹沢さんもどんどん魅力的な御仁の全貌を明かしていくしもうこの二人の結末はこれでよかったと思います。お勝さんとお梅さんの絆とも云えない情のありさまに作中いちばんの気高い灯火を見ました。きっちゃんと五郎さんが紡いだ清らかな夢にもいい涙もらいました。糸里と土方の結末は感傷的な気持ちは否めませんがこうなってこそだな、と頷ける。めがねを拵えてやったあと川原で徐に身の上話、に織り交ぜて芹沢暗殺の幇助要請、を忍び込ませたりベタだな土方、と思わず呟き。女という性に恐れ慄く彼は燃えたけどなー。個人的に二番・三番隊隊長にものっそ燃えた。バイトの先輩が仰ってたように浅田さんはお話が面白いですね。大変いい時間を過ごさしてもらいました。
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おいとーーーーーーーーーーーー!!!!!!!なんでそないに優しいのやーーーーーーーー!!!!!!!アカーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!ひどいよ土方!!ひどいよ次郎!!(作者かよ)もうほんと、「世の男すべては、女のやさしさを食ろうて生きている」に凝縮されとる(;;)そして上巻でいっちばん泣ける一文はP.355の『「きっちゃんが」と言いかけたとたん、わけもなく糸里の胸はつぶれてしまった。』でした。。じろー。。あほぉ。もー!おいとー!!
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新撰組を女性視点から追ってる作品。
だからか知らんが、所々イライラすんねん・・・・(;´Д`)
土方の名言は相変わらず冴えてるんだけど、
女同士のうわさ話だの惚れた晴れただの、正直興ざめ。
独特の視点で面白いんだけど、僕には合わなかったかな・・・。
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芹沢鴨暗殺事件。上下巻。
糸里をもってきますか。こうくるか・・・! お梅さんばかりに焦点があたりがちだったので、新鮮です。
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畏れ入ってはならぬ。ほんまのお侍に、ほんまのおなごが物を言うのんや。
「輪違屋糸里」というタイトルながら、主人公は糸里だけではないと思う。音羽太夫、吉栄天神、お梅などの女性も、芹沢・土方を中心にする新選組も、皆のそれぞれの生き様が描かれる。
決してハッピーエンドとは言えないけれど、女の強さを感じる作品。
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2008/06/10読破。
全体に広がる、せつなさや物悲しさは、浅田次郎のテクニック。
世の中の偏見や先入観がすべてを語った、江戸末期の話。
新撰組の芹沢、土方、平田、平間に焦点をあてた上巻。
下巻も楽しみに読むとしよう。
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島原と壬生郷士の視点から新撰組を描いた作品。芹沢の描き方も他のものとは少し違い、違和感はあるけれど、この解釈もこれはこれで面白い。しかしどうしても芹沢を見ていると佐藤浩一の顔が思い浮かんでしまう…。
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浅田次郎で新撰組モノだったら読むしかないでしょう!と。や、『壬生義士伝』たおもしろかったので。それに新撰組モノが大好きなので。
ほとんどの新撰組に関するものでは“悪者”にされてしまっている芹沢鴨。まあ、酒乱で押し借りやら大和屋焼き討ちやら、集金に来た菱屋のお梅(妾とはいえ)を手篭めにしてしまうやら…と、どう考えても悪者以外何者でもないんですけど。その芹沢鴨の行為には、実は会津守護職からの命令という裏があったんじゃないかと。お梅の件は別として。
と、新撰組に関わった女達の目線で書かれてます。
芹沢一派の屯所とされてしまった前川家のお勝、お梅、平山五郎を慕っていた吉栄。
近藤一派の屯所とされてしまった八木家のおまさ、土方歳三を慕っていた糸里。
自分を持って生きていく事が難しかった時代に、彼女達がどれだけ必死だったか。
惚れた男のためならと、自ら好きでもない男に身を捧げ、「身請けして一緒になる」という土方の言葉を拒み、彼を律した糸里。
妾の身でありながらも、傾いた菱屋を立て直そうと必死に努力し、あげく裏切られ、芹沢と一緒に死ぬ事を選んだお梅。
最後に前川家の主人儀助が言った言葉「あのおなごが、男やったらなぁ。」
その通りに、誰よりも必死だったがために、かわいそうでなりませんでした。
金に意地汚いヤツと罵られながらも、家族のため、生きる事に必死だった吉村貫一朗の『壬生義士伝』と一緒に読むと、より面白いです。
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中盤、まったく主人公が出てこないのだが、それが上巻のラストの盛り上げに一役買っている。素晴らしい構成。
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浅田次郎新撰組2部作のひとつ。
近藤派ではなく、芹沢派を中心に話が進んでいきます。
他の新撰組の小説を読んで、今まで芹沢派にはあまり良い印象を持っていなかったのですが、この本を読んでイメージが変わりました。
芹沢、新見、平山、平間、みんな熱い人達です。
女性の視点から新撰組のことが描かれているのも面白いです。
でも、今のところ、「壬生義士伝」よりは物足りなく、☆4つです。
下巻に期待!!
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期待せずに読んだら、思いのほか面白かった。新撰組には特段の思い入れはないけれど、女の視点からみた面白さがあった。