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早く続きが読みたい!!
女の感情がかなり詰まってる。なんだか共感できてしまうことばかり。わたしならこんなに強くはいられないけど。知らない間に甘えてしまっていたなんて、依存してしまっていたなんて、そのときには気づかないもの。失ってから気づくもの。
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奈津の状況が、ちょうど自分の現在の状況とシンクロしていて、自分の心の中を見ているような気分だった。それ故に、先の展開が気になってしまい一気に読みすすめた。
下巻の展開も気になるので、また一気に読み進めたいな~。
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村上由佳さん好きでオイコーは継続して読んでいますが、あたしにはちょっと官能的過ぎたかなぁ・・・?と、おもってしまった一冊です。
新境地のようですが。。。
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村山由佳氏の「ダブル ファンタジー」を読みました。
この作品は第4回中央公論文芸賞、第22回柴田錬三郎賞、第16回島清恋愛文学賞の3賞を受賞しています。
女性作家による女性の官能小説。
自分の自由を追い求めるために、自分が傷つき苦しむ。
それを繰り返すことにより、相手を傷つけていることにも やっと気づく。
自由とは何と哀しいことか・・
解説の最後にジャン・ポール・サルトルの言葉が引用されています。
「人間は自由である。人間は自由そのものである。・・・・・
われわれは逃げ口上もなく孤独である。そのことを私は、人間は自由の刑に処せられていると表現したい。(伊吹武彦 訳)」
大人の本でした。
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放蕩記といろんなところが被る。
筆者自身の体験が色濃く出ているのではないだろうか・・・と思いながら読み進めています。
官能要素はエロゲ耐性があるので、そんなに気にならない(笑)
むしろ主人公の奈津の様にチャレンジしていらっしゃるのだろうなぁと応援したくなります。
おいコーからこの本に入るとびっくりされる方もいるかもですが。。
小説だと言い回しの技がいっぱいあるんだなぁと感心してしまう。
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主人公は脚本家(戯曲作家?)の女性。
その女性が自分の殻を破ってゆく過程を描いた作品、になるのかな?
とても奔放で自分に素直な主人公。そういう人もいるという理解はできるけど、共感は出来なかった。
性描写が多いので、昼ドラ的な感じで楽しむと良いのかもしれない。
この主人公はこの先どうなっちゃうんだろう?的な。
内容は極めて薄かった。
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3章にはいるまで、序章と1章が時系列でなかったことに気づかなかった。ちょっとわかりづらい。
あと、1・2章がダラダラで疲れる。しかし3章で面白くなってきたので下巻に期待。
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村山さんの今までのものとは異なる、女性の官能を描いた小説。官能に乱れているのでなく、葛藤や心の動きが描かれており、男性の僕としては、こんな心持ちがあるんだと興味深く思った。そして、様々な男性のタイプがあり、男の側の気持ちをも考えてみて面白かった。
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小説家、高遠ナツメは夫との不仲から不倫をしてしまい、別の二人の男と身体を重ねていく。女として求められることに悦びを感じるナツメは、自身が男に対し求めているものの深さに気付き、過ち苦しみ悲しんでいく。夫との離別を経て自由を獲得したナツメだったが、堪えきれない愛欲に浮気を繰り返し、やがてそのたどり着けない寂しさを知ることになる。
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恋愛小説が多い村山由佳の、話題の新巻。主人公は脚本家の女性で、夫との不和等により不倫に走る。簡単なストーリーは、昼ドラの愛憎劇だけど、登場人物の描写、感情表現がリアルに書かれていて、さすが村山さん!と思った。下巻では心の虚しさ、枯渇感を主人公がどう受け止めて行くかがポイント。
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アガペーとエロースとファリアがくっきりとはっきりとしながらも
生活は混沌としている。それが不思議であるし、面白い
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女性の心の移り変わりと男性の女々しさをよく表現していると思います。
非現実的な設定でありながらも、登場人物の葛藤や感情表現などがとても身近に感じられたのが面白かった。人の心理というものがこれほど面白く感じられたのは初めてでした。
ただ、官能的すぎて人に勧めることはできませんが・・
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2度と読むことはないだろうと思っていた作家の作品を、とある理由から再び手に取ってみたのだが。
以前、もう何年も前に『天使の卵 エンジェルス・エッグ』を読んだ時に、何て表面的で浅い作品なのだろうと思い、当時は他のタイトル作品も気になっていたのだが、幻滅して2度とは読まないことに決めたのである。とにかく深みが無くファンタジーに近かった。
ところが本作は違うのだと・・・友人からの薦めもあり書店に足を運んだところ平積みされていたその帯に書かれていた文言は「作家・村山由佳の転換点にして衝撃作。」とあった。何やら賞もたくさんとっているらしい。官能の物語ということで云々・・・
脚本家である主人公、奈津の男性遍歴のお話である。半分から3/4ぐらいまでであろうか、そこそこ楽しめて読めたと思う。次の展開も気になって読み進めていたのであるが。読み終えてみるとどうだったのか。終盤に向かって何か心を揺さぶられるような展開は全く無かった。全体としては、女性視点の性欲や関係依存についてはそこそこ描けていたような気もするが、ここまで長くする必要はないだろうし、もっと心に響くように描ける作家はたくさんいるはずである。結局のところ奈津という女性1人視点の男や人生に対する思いやセックスの話ばかりであったような気がする。
もう2度と読まないと決めた作家だったこともあり、かなり期待して読んだのであるが、正直期待外れで何だか残念な気分になってしまった。
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35歳の人気脚本家、奈津。奈津のマネジメントに専念するため仕事をやめた夫の省吾とともに埼玉の田舎の家で暮らしていたが、敬愛する演出家志澤の出現で、それまで見ない振りをしていた省吾との齟齬がごまかしきれなくなり…。
厳しかったという母親についての具体的なエピソードはどこで出てくるのだ?と思っていたら出てこないままだった。省吾との関係にまで影響しているわりにはちょっと弱すぎる気がした。
それとは別に、いったん奈津を突き放した志澤が、いつか「あれはおまえを自立させるための演技だった」とかなんとか言って戻ってくるような予感が常にしていたのたが、とうとうそれもなく。奈津がつぶやく“一つが始まれば、一つが終わってしまう”の通り、これからもひたすらに何かを求めてさまよい続ける奈津の姿が予感されるようなラストだった。
奈津のように性欲のおもむくままいっちゃう、という心理はよく分からなかったが、一人の男性に惹かれてから恋愛の絶頂を迎え、やがて自分でも不思議なくらいのスピードで醒めていく…その一連の過程のなかに生まれる小さな感情のひとつひとつがやたらリアルだった。
☆柴田錬三郎賞・中央公論文芸賞・島清恋愛文学賞
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カテゴリ,恋愛でもないような。
といって,官能小説っていうのとも違うのだけど,字面だけ追えばそうなってしまうのかな。
身も蓋もなく言えば,夫がいても満たされない欲望を他の男性で補おうとしてる女性の物語なのだけど。
きっかけがあって,その一歩が意外と簡単に踏み出せて,1度知ってしまった快楽はもう知る前には戻れない。
相手を変えて経験を重ねるうちに,本当に欲しいものがわかるかといえばそうではなく,更にわからなくなる。
そして元の場所にも戻れない。
そもそも一緒にいた夫に対して抑圧されてるものがあったからこその一歩。一緒に暮らせなくなるのも道理。
後味悪いわけでもなく,上下巻のボリュームにしてはさくっと読めたけど,んー,他の作品に好きなのがあるだけに普通な感じでした。