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主に空母とその戦術の誕生から第二次大戦までの発展を描く。
太平洋における第二次大戦はまさに空母の闘いであった。
当時未完成の艦種であった空母をいかに有効に使うか、日米両海軍の苦悩と努力が窺える。
またここでも日米の工業力の差を思い知らされる。勝ち目ねぇなおい。
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本書は日本海軍の空母を米英の空母の歩みとともに徹底的に解剖した本である。子供の頃、プラモデルで作ったお馴染みの船がどのような背景で建造されたのかが良くわかり面白い。
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タイトルからして入門なだけあって、非常にわかりやすい良書です。航空母艦とは何ぞや?から入ります。写真や図面も多く、目でも楽しめます。巻末の参考文献も気になるところ。
洋の東西を問わず、同じ時期に同じような空母を造っとるのが興味深い。「鳳翔」にしろ「赤城」にしろ「蒼龍」にしろ。
第二次世界大戦後の空母は、米エンタープライズのような超大型原子力空母と、多目的中型空母の岐路にあるようです。
「赤城」が好きで手に取りました。このハイシルエットな葉巻型がいい。現代的なアングルドデッキはどうも好きになれん。表紙は「加賀」だよね…?何で「赤城」じゃないんだよー。「信濃」「大鳳」ならまだ百歩譲るとして(あんまりいい写真がなさそうだけど)、何故ここで「加賀」…。「蒼龍」「翔鶴」「大鳳」などの飛行甲板最後尾で左右に飛び出している、あの水平尾翼みたいなものは何なんだ。未だ謎の構造物。それと、空母ってどっから乗り込むんだよ…。どこから舷梯降ろすのか?…なんていう細かな疑問は他の資料を当たらねばならんようです。
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5隻以上の航空母艦を同時運用して、立体的戦術を作戦出来たのはアメリカ合衆国と帝国海軍のみである。そして、その事実は今も変わらない。未来も。
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2005年(底本1977年)刊行。
日本の空母を中心に、その戦勲と敗因、加えて戦訓等から導かれる設計思想と現実の設計、さらにそれらの変遷を解説する。
ただ、根本的な点、つまり昭和15~16年に米国が計画した大型空母「エセックス型」の大量建造と、昭和17年以降戦時下でそれが高レベルで実現(2ヶ月に1隻ずつ就役)した要因を、さらに日本が出来なかった要因を、またこれらを対比して叙述することをしない。
かかる重要な点をほぼ等閑視して、戦勲や戦訓のみを叙述するのは、ホントに視野狭窄のように思う。
また、アメリカ空母を日本の空母との対比でしか書かず、それだけを取り上げない。これも「空母入門」の冠からして恥ずかしくないのだろうか。
個人的には読む価値に乏しいものであった。
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戦間期から終戦までの、主に日本海軍の空母発展史。
空母が発明されてからその発展に、太平洋戦争の戦訓が大きく関わっていることは、生まれて展開して行った時代を考えてみれば当然なのだが、本書を読んで何となくわかった。